小日向が200平を制す!平井彬は2位/日本学生選手権(3日目②)

2013.09.10
小日向200平∨
 男子200m平泳ぎで小日向一輝(商1=千葉商大付)が初のインカレの舞台で強さを見せた。優勝した5月のジャパンオープンではラスト50mで逆転し、後半型のイメージがある小日向だが「自分のレースは決めていない」と前半から果敢に攻めた。「100mをターンした時点で周りに他の選手が見えなかったので負けると思わなかった」とその後は独泳状態を築く。「思ったように伸びなかった」と終盤は後続に追い上げを許すが、2位に1秒以上もの大差をつける圧勝だった。タイムは自己ベストに並ぶ2分10秒43。「本当はインターBの2分9秒90のタイムを狙っていたが今までやっていたレースと違うレースをしたので後半きつかった」。それでも「気持ち良く優勝できた」と喜んだ。初日に平井健太(商1=千葉商大付)が優勝して以降男子は表彰台が遠かったが、小日向の勝負強さが際立ったレースに明大応援席は大盛り上がり。最終日に黄金ルーキーが大仕事をやってのけた。一方で、世界記録保持者のライバル・山口観弘(東洋大)はB決勝止まりで期待された直接対決とはいかず。次のレースは4月の日本選手権となるが「いい勝負ができるのを楽しみにしている」と意気込んだ。

大会2連覇ならず
 1500m自由形の平井彬嗣(政経2=市立船橋)は2位に終わった。世界水泳に出場後「まともな練習ができていなかった」というが、それでも意地を見せチームに貢献。「2位という結果は十分満足できる結果じゃないかなと思います」と苦しみながらの銀メダルに胸を張った。
 初の世界舞台で経験を積んだ。「日本で100mを59秒台で刻んでいく選手はいない。今回それが経験できたのは大きな収穫」と400m自由形の銅メダリスト、コナン・イェーガー選手(アメリカ)の隣で予選を泳ぎ世界レベルを間近で感じ取った。それとともに「いけなくないな」と世界で戦えるという確かな自信をつかんだ。今年はリオ五輪への4年計画の中で、“経験”の年。「今年やるべきことは全てやった」と世界水泳に出場し経験を積むという目標は達成された。来年は“変化”の年だ。世界水泳で得た自信を、練習に生かしていき今度こそ目標の15分切りを狙う。速い選手から強い選手へ、日本の1500m自由形を背負う男は次を見据えていた。