リーグ戦最大の山場、日大戦を制す

2013.09.09
リーグ戦最大の山場、日大戦を制す
 初戦を僅差で勝ち越し迎えた第2戦。前節に引き続き、4-3で白星を勝ち取った。ダブルスは1-1で終えるもシングルスは5戦中3戦を制した。「一致団結して取れた試合」(福川絵梨奈主将・国際4=慶風)とチーム全員で手に入れた勝利だった。

 勢いのあるプレーが光った。ダブルス1を任せられた1年生ペア佐野真代(文1=津田学園)・森美咲(法1=富士見丘)組は6-1、6-3で危なげなくポイントを奪取。1セット1ゲーム目が勝敗を分けた。序盤から何回ものデュースに持ち込むも、そのセットを確実に先取。決して流れを向こうに渡さなかった。試合を振り返って佐野と森は口を揃えて「楽しかった」と語った。一緒に食事に行ったりと私生活でも仲がよく、お互いを信頼し合っている。ダブルスのオーダーは前回の上武大戦から変更した。日大のダブルス1は多田・首藤組、ダブルス2は田島・本橋組。「佐野・森組は上武大戦では出せなくて日大のオーダーを見てから決めたが、ビンゴだった」と上原真吾監督。1年生らしい伸び伸びとしたプレーが相手を圧倒し好機につながった。

 圧巻のプレーだった。シングルスに出場した沼尻泰代(法2=茗渓学園)は前回の上武大戦では負けを喫し、悔しさをにじませた。しかし「負けを生かせた」と今試合では6-3、6-1で好プレーを見せた。今回はシングルス5を任されたが「自分が取りにいくと言い切ったのでその役割を果たせてよかった」と安堵の表情で語った。
 
 佐野、森がダブルスに続き、シングルスでも快勝した。森は1セット目4-0で大きく差をつけるがそこから3ゲームを加えられてしまった。しかし、集中力を切らさず着実にポイントを積み重ね6-3で終える。2セット目もそのままの流れを崩さず「自分の展開に持っていけた」と6-2でストレート勝ちした。今回の相手は高校時代勝てなかった相手。しかし「弱気になったら絶対無理だと思ったので最初から最後まで強気な姿勢を貫いた」(森)と相手のミスを誘い、プレッシャーを与え続けた。これまでの地道な努力が勝利をもたらした。

 ホームで試合が行われるのは今試合まで。次戦からはアウェイでの戦いとなる。「アウェイでの試合となると対戦相手の雰囲気に呑まれてしまうこともある」が福川は「アウェイをホームにできるように自分たちで盛り上げていきたい」と意気込んだ。

 今回の日大戦は最大の山場だった。2部昇格のためには「残りの3戦を勝ち抜いて1位で抜けないと厳しい」と上原監督。今試合で勝ち星をつけていなければ、2部昇格の実現は絶たれた。しかし、勝利を手にしたことにより2部昇格に向けて弾みがついたに違いない。2部昇格は今回のリーグ戦での一番の目標だ。その目標を達成すべく「チームで勝つ」ことを大前提に選手一人ひとりに期待が懸かる。