フルセットを制し開幕2連勝/秋季関東大学男子1部リーグ戦

2013.09.09
フルセットを制し開幕2連勝/秋季関東大学男子1部リーグ戦
 2セット連取されたが逆転勝利を収めた。2部から昇格してきたばかりの駒大相手にフルセットと苦戦。しかし最後はエース・杉本匠(政経3=聖隷クリストファー)のスパイクで接戦を制し、開幕2連勝の好スタートを切った。

 前日の筑波大戦で足首を捻挫した飯塚渉太(政経4=相馬)に代わり、有田賢史(政経3=福岡大大濠)を起用。しかし「予想外のプレーに対応ができなかった」(大塚陸・政経4=日本航空)と言うように、サーブレシーブが乱れ、さらにセッターの新貴裕(営4=石川県工)との息が合わず、攻撃を決めきれない。また「拾わないといけないボールが拾えなかった」(瀧野頼太・政経2=創造学園)と明大らしいつなぎのバレーも影を潜め、2セットを連取され後がない状況に追い込まれた。

 第3セットになりようやくレシーブが安定し、それに応じ攻撃も次第に決まり始めた。鎌田将人(法4=城山)、佐藤拓真(政経4=山形南)のセンター攻撃がさえ、このセットを25―18でものにする。続く第4セットでは序盤はシーソーゲームが続くものの、4連続失点で5―8とリードを奪われる。明大はすかさずタイムを取り、原潤一(文2=習志野)、竹内雅人(商3=羽黒)を投入。これが功を奏した。原がブロックを決めると、竹内はスパイクで得点。ようやく戻ってきた明大のペースに会場は大きな歓声で沸く。終盤には杉本のスパイクも決まり、25―21とこのセットを取り、勝負は第5セットへ。

 選手に笑顔が戻った。第5セット、互いに譲らない展開が続き7―8と1点差でコートチェンジ。その後も拮抗(きっこう)したままゲームは進んだ。しかし10―10と同点の場面で鎌田がクイックを決めると、それに続き杉本、原がスパイクで得点。駒大を一気に突き放し、15―11で勝利した。

 フルセットの末に駒大を下したが「相手を甘く見ていた部分があった」(大塚)と、今日の勝利は手放しでは喜べないものだった。来週には同じく2部から上がってきた国武大との試合が控えている。「一歩一歩進んでいけるように」(瀧野)。今日の反省を生かし、開幕2連勝の勢いそのままに来週の3連戦に挑む。

[板橋洋子]

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試合後のコメント
大塚

「最初からコンビが合わず、悪いまま1、2セットを落としてしまった。合宿中にいろいろ練習したけれど、試合本番ではうまく回らなかった。有田の調子が上がらず、竹内を入れたり、ポジションを変えたりすることでうまくいくようになって良かった。相手を甘く見ていた部分があって特に対策をしなかった。予想外のプレーに対応ができなかった。相手が1部に上がってきたばかりということで力が入ってしまったり、自分たちが勝って当たり前という気持ちもあったりして、まだまだ甘かった。誰かが駄目になったときでも勝てるようにしていかないといけない」

瀧野
「相手が駒大ということで、1人1人がなめていたところがあって、1、2セットが対応できなかった。どんな相手でも攻める気持ちが大切だと学べた。1、2セット目は拾わないといけないボールが拾えなかったり、自分たちのリズムでバレーができなかった。リーグ戦では誰かが抜けてしまうこともありえるので、ちゃんと対応していかなければいけない。総合力で勝てるように。飯塚さんが抜けても不安はなかった。練習試合とかでメンバーを変えたりしていたので。3セット目以降は、開き直ってプレーした。リーグ戦では試合を重ねるにつれて成長していきたい。一歩一歩進んでいけるように。サーブカットや、3本目で決めきる力をつけるなどが改善点。来週は3連戦なので、しっかり勝てるようにしたい」