110mH佐々木は準決勝敗退/日本学生対校選手権

2013.09.09
 3日間にわたって行われたインカレは、明大からは14人が出場したものの入賞者なしという厳しい結果となった。期待された佐々木洸(商4=人吉)は準決勝止まりで、エントリーした2人が10傑入りしていた5000mも不調に終わった。また16m越えを狙った砲丸の佐藤一桐(農4=都立科学技術館)は、14m75と実力を発揮することはできなかった。

 110mHの佐々木は初の全日本インカレ決勝進出とはならなかった。6月の日本選手権で好記録を残し、全体7番目のタイムを持って挑んだ今大会。予選は組で2着となり、着順で順当に準決勝進出を果たした。翌日行われた準決勝では「練習の時から調子が良かった」との言葉通り、5、6台目のハードルまではトップと並走する。しかし後半失速し、スピードに乗れないまま6着でフィニッシュ。タイムは14秒20に終わり、日本選手権の再現とはならなかった。レース後佐々木は「(上体が)後傾する悪い癖が出た。あとは、気持ちで負けたのかなと思う」と反省を口にした。自身初のインカレ決勝進出も見えていただけに悔しいレースになった。

 また、自身初の16m越えを狙った砲丸投げの佐藤は2投目の14m75で終え、トップ8には残れなかった。5月の関カレで自己記録となる15m72を投げ今シーズンは調子が上向きだっただけに「このような結果に終わって監督やコーチ、見に来てくれた学部の友達に申し訳ない」と、悔しさをにじませた。全日本インカレという大舞台は終わったが、まだ試合は残っている。佐藤は「自己ベストを更新して16m投げたい」と改めて目標を口にした。

[本永雅敬]

試合後のコメント
古谷紘一監督

「結果がどうこうより、それ以前の問題。長距離は北海道合宿から帰ってきたばかり。ロードの練習だけで、トラックの練習はほとんどしていない。調整もほとんどなく、疲れの残っているのももちろん。短距離も、各地域の選手権に出ているのもいるし、国体に重きを置いているのもいる。でも、出るからには、しっかりやらねば。関東インカレと違って残留がかかっているわけではないから、個人個人で出ている意識。でも、陸上競技では日本で一番大きい学生大会であり、出るからには優勝を狙うくらいのつもりで出てほしい。入賞者が出てもいいし、出るからには結果を出さねば。全日本インカレに対する取り組みは、今後考える必要がある」

西弘美駅伝監督
「5000mは良くなかった。全く力を発揮できていない。調整していない、疲労が残っていると言っても、それは他も同じ。その中でどこまでやれるかだが、全然やれなかった。笹崎は最後のレースだから、思い切ってやってこいと言った。結果は本人の狙ったものではないだろうが、やりきったのでは。合宿は順調。前半はとりあえず、じっくり距離を積むだけ。これから少しずつ、長いスパンで質を追求していく」

佐々木
「(準決勝前の)アップの時から調子は良かったのでいけると思った。5、6台目まではトップで走れていたと思うが、後半が駄目だった。後半は(上体が)後傾する悪い癖が出てしまった。あとは気持ちで負けたと思う。本番の難しさを知った。(チームは不調に終わったが)チームが成長していく、伸びしろがあると捉えたい」

佐藤
「これが大学最後の大きな試合でしたが、結果は散りました。悔しかったです。調整もうまくいき、万全な準備ができていたので記録も狙っていただけに、飛ばせなかったのは悔しかった。4年間、この日のためにやってきたようなものだし、結果が出なかったことは監督、コーチや見に来てくれた学部の友達たちに申し訳ない。壮絶な4年間だった。競技に関してやりきった感はないが、充実しすぎていた。社会人でも競技を続けます。まだ11月まで大会に出る予定はあるので、自己ベストを更新し、16m投げたい」