コンビバレーで筑波大下す 開幕戦で大金星/秋季関東大学1部リーグ
「雰囲気は良かった」(大塚陸主将・政経4=日本航空)と開幕戦で明治のコンビバレーを見せつけ、多彩な攻撃で試合の流れをつかんだ。セットカウント3―0とストレートで筑波大を下し、優勝へと大きな一歩を踏み出した。
第1セット、大塚のレフトからの強烈な一撃で試合が始まった。「余裕を持って勝てた」(新貴裕・営4=石川県工)と序盤から明治のペースでリードを奪う。早い段階で筑波大に2回のタイムをとらせるとそこから一気に畳み掛け、25―19で確実にこのセットを制した。
勢い止まらず第2セット。序盤新のトスがさえて8―5と先行するが、流れは均衡を示してどっち付かずの状況が続く。終盤に3連続ポイントを取られるも英大監督が選手一人一人に精力的に声を掛け、相手にリードを許さなかった。「24点目では普段はクイックに絶対上げないけど、使ってみてとれたからよかった」と新が佐藤拓真(政経4=山形南)にAクイックを上げて見事決めた。25―23と接戦ではあったが、焦りをみせることなく冷静に逃げ切った。
第3セットは序盤リードを許すも、飯塚渉太(政経4=相馬)が緩急を活かしたスパイクで逆転する。中盤から杉本匠(政経3=聖隷クリストファー)がエースの意地を見せ、相手コートに突き刺さるような猛打を浴びせ、終始流れ譲らずに25―17で試合終了。ストレートで白星を飾った。
「春は早大にストレートで勝って、次の順天にあっさり負けたので、勝ちに浸りすぎないで頑張りたい」(佐藤)と選手達は今日の勝利におごることなく8日の駒大戦へと意気込んだ。
[西尾健三郎]
試合後のコメント
大塚
「最初全体的に足は動いていなかったけど、雰囲気は良かったから徐々に動けるようになって勝ち切れた。開幕戦としてはいい感じだった。リーグ前までに雰囲気を上げるというのもあるけど、リーグ序盤の試合勝ち切っていい雰囲気作っていきたい。今日の調子はもう4年間レギュラーで出続けてるから調子いいとかはないな。言うなら普通だね。試合中は(キャプテンとして)全体を締めるときは締めて、固まってしまったときは笑顔で声をかけるようにしてる。今は固定メンバーで試合しているけどベンチメンバーにも期待して明治の総力を挙げて戦いたい。明治はコンビバレーが取りえだからコンビバレーができないとここまで勝ちきれなかった。明日の駒大戦もリーグ優勝目指しているから勝ちます」
新
「昨日までの調子もあって試合がもつれるって思ったけど、余裕を持って勝てた。試合展開もⅠセットとって、2セット目、3セット目と1セットずつ確実にとれたから悪くないし予想通りだった。相手が背番号16番を多く多用してきてそれは厄介だったね。試合前日には東日本インカレを優勝したときの映像を観てみんなで気持ちを上げてたのがよかった。2段トスがブレて、それは修正したい。うまくボールが全員に回るように上げていたけど、企業相手に通用したコンビを多めに使った。特に、2セット目の24点目では普段はクイックに絶対上げないけど、企業には通じて使ってみてとれたからよかった。駒大とは初めてやるけど1セット目で形を作って、バンバン決めていきたい」
飯塚
「雰囲気が良かったね。粘りもあってリズムが途切れなかった。一勝はしたけど、明日は明日。先のことは全く考えていない。目の前に集中している。足を捻ってしまったので出られたら頑張ります」
鎌田将人(法4=城山)
「筑波はできた君がいなかったら分、弱かったので強気に攻められた。勝ちたい気持ちをみんな持ってやれていたのでよかった。自分としてはコンビに交わるプレーを意識してできた。打たないときも飛んだりとか。ブロックも粘って粘って攻撃につなげられて、まさに明治らしいバレーができたんじゃないか。4年としてできることは全部やっていい形で終わりたい。先のことは考えず、とりあえず明日。駒大は2部から上がってきたチームなので強気で攻めていきたい。今日のようなプレーができたら」
佐藤
「今日の一勝はすごく大きい。あっちはエース(出来田)がいなかったけど、いないなりに固めてくると思っていたので、3―0で勝てるとは正直思っていなかった。課題としていたつなぎやブロックフォローができていて、足も動けていた。夏に課題が浮き彫りになって、この場で意識してプレーできたことは大きいと思う。軟打の処理も良かった。(練習試合で)FC(東京)にぼろぼろにされて良かった(笑)。(新さんの活躍は)いいところでセンターを使ってくれたり、サイドに回してくれた。新の意図がみんなに伝わっていた。春は早大にストレートで勝って、次の順天にあっさり負けたので、勝ちに浸りすぎないで頑張りたい。初戦を勝てて良かった」
杉本
「今週だけ出来田さんが全日本のほうに行っていていないため、明大にとっては大きなチャンスだった。開幕白星のために攻めにいった。今日のよかったところは明大のバレーができたこと。ブロック裏のフェイントフォローとか、ワンタッチのあとのチャンスボールを攻撃につなげたりすることができた。今日はセッターから上がるトスが不安定だったりもしたけれど、エースとしての自覚もあり、自分から陸さん(大塚)や新さんにトスを呼びにいった。日頃打ち切れないこともあるので、打開していかなければいけない。1セット目はエンジンがかからず、ワンタッチを取られて相手のチャンスボールにしてしまうこともあった。これからは例えチャンスにしてしまっても、そこで自分のベストを尽くせるようにしたい。ブロックに当ててレシーブできないように弾くとか、工夫が必要かなと思います。リーグ戦通して成長できるようにしたい。昨日チーム全員で東日本インカレの優勝したときのビデオを見たことで、みんなのモチベーションがすごく上がった。緊張せずに試合に臨めた。見ようと提案したのは陸さん。すごく効果があったと思う。今日はOBの方にスパイクがもっとできるだろうと言われたし、自分でもそう思うので、これから調子をあげていきたい。スパイクだけでなくレシーブやサーブももっとよくしていきたい。駒大は2部から上がってきたということは実力もあるということだし、上がってきたことでやる気があると思う。挑戦者として向かってくるのでそれを受け止めて、1部の実力でなぎ倒したいと思います。やはりストレートで勝ちたいです」
瀧野頼太(政経2=創造学園)
「いいスタートが切れた。いつもよりは練習でやっていたことができたし、足が動いていた。相手のエースがいなかったので楽にできたのもあると思う。ボールを追いかけたり、1人1人が最後までつなぎの意識を持ってできた。春は初戦で勝って、2戦目の順天に負けてから悪い流れを引きずってしまった。秋はしっかり気持ちを切り替えていきたい。チームはもう集大成。悪いときにどこまで立て直せるかに懸っている。明治は波があるから、チームの状態が悪いと相手に一気にいかれる。そこを改善できたら秋は勝てると思う。リーグが長丁場でだんだん疲れもたまってくるから、大切なのはこれから。明日も勝ちます」
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