
後期リーグ初戦は日体大とスコアレスドロー/関東大学1部リーグ戦
1点が遠かった。パスワークからシュートシーンまで運べることもあったが、決定的なチャンスはつくることができなかった。終盤には最大のチャンスを迎え、差波優人(商2=青森山田)のFKのこぼれ球を小出悠太(政経1=市立船橋)が押し込みゴールネットを揺らすが、惜しくもオフサイドの判定。総理大臣杯4試合で合計14得点と爆発した攻撃陣だったが今日は総理大臣杯の疲れもあったのか、チーム全体の動きが重かった。また、「やはり関東のチームは一味違い、関東で戦うことは難しいと改めて実感した」と藤本佳希(文2=済美)が言うように、ハイレベルな関東勢の守備に抑えられ無得点に終わった。
次節は現在首位でリーグ連覇中の専大。「次節は関東リーグ連覇のチャンピオンとようやく対戦できるので、今日の試合を踏まえてもう1回しっかりと準備していきたい」と神川監督。内容はついてこなかったが結果は決して悪くはなかった明大。首位相手にどれほど明大の「泥臭く勝つ」(差波)サッカーができるか注目だ。
[西田理人]
試合後のコメント
神川監督
「結果よりも内容が良くなかった。真摯に受け止め、次の試合に向けて良い準備するしかない。選手にもそう話した。後半の交代は調子の悪い選手を代えた。総理大臣杯から好調を保っていた途中交代の伊池はゲームの流れを呼び戻してくれた。彼はよくやってくれていた。今日の試合、前半は明大、後半は日体大の構図だった。やっぱり日体大は力を持っていたなと感じた。それを何とか抑えられたのは、山越康平(法2=矢板中央)、小出のセンターバックコンビが良くやってくれたから。総理大臣杯、そして合宿の疲れが残っていたが、スケジュールは前もってわかっていた。疲れのせいにするのは、人として、選手としての責任感がなく、レベルが低いということ。総理大臣杯で好調だった攻撃陣が抑えられたのは、相手の違いとしか言いようがない。関東は強い。総理大臣杯の大量得点での勝利は、上手く戦えただけで実力ではないと言ってきた。総理大臣杯決勝で流経大に敗れ、そこから立ち直るための真剣さや人としての器が足りなかった。ここ数年は選手たちが全て自分たちで自立してやり遂げられるクラブ運営をしてきたが、人としての器が足りなく、まだまだ甘かった。選手たちはもっと謙虚に学ばなければならない。何か自分たちはできているというおごりとかゆるみがある。そこは監督の自分が正すこともできるが、そうではなく一戦一戦やっていく中で選手たちが気づかされていってほしい。今まで後期はこうして勝ってきたので彼らのも早くその次元に達してほしいし、それ以上の次元に達してほしい。次節は関東リーグ2連覇のチャンピオンとようやく対戦できるので、今日の試合を踏まえてもう一回しっかりと準備していきたい」
小川大貴主将(営4=ジュビロ磐田ユース
「勝ち点3を取りに行っていたので、勝ち点1しか取れなかったのは残念。自分たちのサッカーもできなかったし、なにより勝てなかったことが残念。内容はまだまだかなと思うことが多かった。大臣杯とかを戦ってきて自分たちのスタイルとして確立してきたものがあったが、それらのほとんどを今日は出せなかった。失点はなかったが、守備もやられるシーンが多かったし、これからもっと改善していかないといけない。相手のほうが走っていたし、前半はとくに球際も負けていたしセカンドボールもヘディングも負けていた。すべてにおいて負けていたのだと思う。コンディションが悪い選手がいて、変な余裕みたいなものが少なからずあったことも原因かな。(次節の専大は)とにかく強いので、まずは守備から。今まで自分たちがやってきたサッカーというのをやれば勝つこともできると思う」
差波
「総理大臣杯から久しぶりの公式戦で、総理大臣杯とリーグ戦の違いを痛感した。リーグ戦にも総理大臣杯にも独特の雰囲気がある。リーグ戦前期を振り返ると先制点を取れずに苦しんだ試合が多かった、総理大臣杯では先制点が取れて勝ち進めた。(リーグ戦の前には選手間で)総理大臣杯は終わったので忘れて一区切りして一からしっかりとした気持ちでリーグ戦に挑まないと痛い目に合うと話し合った。自分たちのサッカーはうまくて強いチームではなくて、つないで泥臭く勝つチームなので、球際などをしっかりとしていければ後期リーグでも勝てると思う。個人的にはシュートだったりアシストだったり目に見える数字を出してチームに貢献したい。今日は負けてはいないので落ち込む必要はない。引き分けは勝ち点1を取れているのでみんなで前を向いて次節を戦いたい」
藤本
「チーム全体として出来が良くなかったが、その中で自分が点を決めていれば勝てていたので非常に残念です。前期のリーグ戦はなかなか試合に出場することができてない状況の中で、総理大臣杯でスタメンに定着し、後期開幕戦もチャンスをもらったが、結果残せなかったのは自分の力不足。それを受け止めてやっていくしかない。総理大臣杯は大量得点で勝った試合が多くあったが、やはり関東のチームは一味違い、関東で戦うことは難しいと改めて実感した。次節は今から1週間くらいなので、根本的な走ること、球際で負けないことやゴールを決めることなどを突きつめて改善し、絶対に勝ち点3を取りたい。自分たちはチームで戦うということが本当にできているかと問うことがあるが、できていないときはこのような結果になってしまうので、勝ちに対してチーム全員で本気で考えていかなければならないと感じた。後期リーグ戦の目標は13連勝で、それはもう達成できなくなってしまったので、ここから少しでも勝ち点を積み重ねていきたい」
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