
上武大との初戦を制する 2部昇格へ一歩前進/関東大学女子3部リーグ戦
一歩前進できた試合だった。ダブルスでは沼尻・森組が6―2、6―4で快勝。2人の噛み合ったプレーが勝ち星をもたらした。先月の関東学生選手権ではストレート負け。課題はメンタル面であったが「リラックスしていた」(森)と前回に比べてお互いに声をよく出し合い、手を交わすときは自然な笑顔が垣間見られた。森は高校インターハイ3連覇の大物ルーキー。沼尻とは出身地こそ違うものの、中学生のころから交流があった。ダブルスを組むのは今年から。まだ慣れない部分もあるが、互いの力を認め合い日々躍進を続けている。一方、福川・佐野組は2セットとも2―6で敗戦。1セット目の終盤、何度もデュースまで持ち込むもポイントを奪取することができなかった。初めてのリーグ戦で「緊張してしまった」(佐野)と出だしで固くなってしまったことを悔やんだ。福川は主将として「気負いすぎた」と反省点を述べた。

終始攻め続けた佐野
接戦をチームで勝ち取った。シングルスは福川に代わって、臼井と川上梨緒(政経1=日大三)を加えた5人が出場した。沼尻は「自分に足りないところがあった。冷静に判断できなかった」と中盤追い上げをみせるも、打ち切れず敗戦した。続いて川上も2セット連取され敗戦し、ダブルスの結果と合わせて1―3と後がなくなった明大。プレッシャーの中で、団体戦初出場の臼井はお互いに1セットずつ取り、フルセットへともつれ込む。「試合中に泣いてしまって、早く(試合が)終わってほしかった」(臼井)。ゲームカウント4―4から2ゲーム連取し、勝利を果たした臼井は安堵(あんど)の表情とともに、抑えきれない気持ちから涙を流した。「臼井は勝ってくれると信じていたので、私は元気を出そうと声を出した」(佐野)と臼井の好戦に続いて佐野が圧勝すると、森も相手に一切のスキも与えずに下し、4―3と逆転勝利で明大に軍配が上がった。
今年度に1年生を新たに5人迎え、チーム全体が明るくなっていた。新生チームは、練習は気を引き締めて行い、コートから出ると全員が分け隔てなく接した。「同期が多い分仕事を誰かに頼るということもなく、一致団結している」(佐野)と、どこにも負けないチーム力で初戦の勝利をもぎ取った明大。「次の日大も強豪なので気持ちを作っていきたい」と臼井。主将の福川も「まだまだ調子は厳しいから気を引き締めていきたい」と勝利におごらず、7日の日大戦に意気込んだ。
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