法大に敗れ、今春に続き黒星スタート/関東学生秋季1部リーグ戦

2013.09.03
 法大にゼロ封された。お互いに決定的なチャンスは少なかった。そんな中、数少ないチャンスで確実に得点を重ねた法大に敗戦を喫した。課題が残っていたPC(ペナルティーコーナー)で得点は奪えず、今春同様、開幕戦を勝利で飾れなかった。

 前半開始直後は穏やかな試合展開が続いた。最初に得点機をつかんだのは、6分の明大のPCだった。だが、シュートを放つも相手守備に阻まれ先制点はならなかった。そして前半13分、ゴール正面、フリーの選手にボールが渡り法大に先制点を許してしまう。同点に追い付きたい明大に前半22分、再びチャンスが訪れる。しかし、右サイドからゴール前にボールを送るもシュートを打てず、またしてもチャンスをものにできなかった。前半終了間際には相手に2本のPCを与えるが「ディフェンスでそんなに崩れたわけではない」と宮田知監督が語るようにこのピンチを無失点で切り抜けた。

 後半に入ると明大が流れを引き寄せ始めるが、決定力に欠けていた。後半開始直後、相手のパスをインターセプトしてゴールに迫るが得点が奪えない。さらに、PCを獲得するが無得点。後半5分には安部雄貴(商3=横田)が相手GKが弾いた球をシュートするも決め切れなかった。チームが勢いに乗れない中で後半25分、一瞬の隙を突かれ追加点を許し万事休す。決定力の差を見せつけられる試合となってしまった。

 夏合宿では立命大と対戦し、経験を積んだ。しかし、「成果は全く出ていない」(小池文彦コーチ)と不本意な結果で終わった。優勝に向けて後がなくなった。負けられない試合が続く。まずは早大戦に向けて決定力の弱さ、PCの精度を修正していきたい。

[西村典大]

試合後のコメント
宮田監督

「チャンスの数からしたら、こちらが勝たなければいけない試合だった。気持ちの強さが足りない。後半に足が止まる以前に今日は気温の暑さがあった。選手交代を頻繁にさせてやりたかったけど、レベルが下がってしまうからできなかった。それでもうまくつないだ。先に点を与えるときつい試合になってしまう。法大のキャプテンはドリブルがうまいので、選手に対してはそこだけは注意するようにと言っておいたが、足が止まっていた。みんな受けに回ってしまっていて、シュートが打たれたところをGKが見えておらず、ブラインドになってしまった。前半は1本くらいしかシュートを打たれていないのに。夏合宿で立命大と対戦を重ねたが、まだまだ実力の差を感じた。せっかく強いチームとの対戦で経験を積ませたはずなのに、公式戦でこういった結果というのは極めて残念。ただ、選手の交代を行っても激しく戦力が落ちるようなことはなく、組織立ってプレーできるようになった。ディフェンスにしてもそう。どんな状況にも対応して、ローテーションできるようになった。今日に関してもディフェンスでそんなに崩れたわけではない。たまたまこちらのパスミスをつなげてしまっただけで。失点に関してはそのパターンしかないので、それだけはないようにと言っていたのだけれど。負けるにしても1点入れて失点差を縮めておきたかったのだけど、チャンスをものにできなかった。この後の早大、駿河台大には2点差以上で勝つしかない。上位進出のためにはもう試合が落とせない。そのためにはやはりPCが重要になってくる。今日もちゃんと打てていない。今の4年生は監督になってから迎えた最初の世代だから、優勝を経験させてあげたい。このままでは終われないので、調子を上げていきたい」

小池コーチ
「後半の20分間ぐらいは押しっぱなしの展開だった。そこで3本ぐらい攻められて2点取られたのは決定力の差。絶対に落とせない試合だったけど落としてしまった。後の2試合は勝たなければいけなくなった。お互いに暑い中やっていて足は止まりだしたが、やはり決定力不足だった。立命大での合宿の成果は全く出ていない。相手に合わせて試合をしてしまっている。試合前には全員ホッケーでやることを伝えたがなかなかそうもいかなかった。やはりFWの決定力不足、安易な反則を取られないようにしていくこと、PCの精度を今後に向けて修正していく。後は、サークル内でのFWの気持ちで押し込むような気迫が足りないから注意していく。早大戦まで時間が空くからしっかりと作り直して勝てるチームに持っていくことを意識する。ワンチャンス1点取っていく形でやっていくためには準備が必要だから、しっかり練習をさせていく」

毛利康平主将(法4=飯能南) 
「春季リーグの初戦も相手のホームで負けて、また同じ負け方を繰り返してしまった。今日は夏から取り組んできた自分たちの駄目な部分、カウンターで点を取られたり、チャンスを作れてもフィニッシュで決められないという部分が修正できていないことが敗因そのまま。これらをできるだけ早く修正して、1点を取られた時点では自分たちのゲームをまだまだ作れてもいたので、完全に勝敗を分けてしまったのは2点目。そこで取られるか否かで、残り5分、10分が違ってくる。いい形までいって得点が入らないというのが練習試合から続いているので、そういったときにPCの精度が勝敗を分けると思う。今回こちらはPCを3本獲得して無得点。もっと精度を上げていかなければいけない。この先の早大、駿河台大とは接戦になることが予想される。自分たちももう一試合も落とせないというプレッシャーの中で戦わなければいけない。そういった中で勝ち星を上げることはすごく意味がある。そのために必要なのは、ディフェンスとしてはカウンターをできるだけ避け、FWとしては得点機にしっかりと得点すること。そうしたことができれば、明大は関東の中でも強いと思うので、しっかり磨いていきたい。初戦を落としてしまったが、全ての試合において勝ち星を狙い、その中で明大のスタイルを築き上げたい。自分たちはファイナルを経験したことがないので、ぜひファイナルにつなげられるような秋季リーグにしたい」