2年連続2位の佐藤が4位入賞/日本女子学生選手権

2013.09.02
 三度目の正直とはならなかった。日本一の女子学生ゴルファーを決める日本女子学生選手権が行われ、おととし、昨年と過去2大会ともに2位の佐藤千紘(商4=日大高)が通算2オーバー220で首位と6打差の4位に終わった。今年も優勝候補の一人として期待は高かったが、初日3オーバーと出遅れ。2、3日目とスコアを伸ばしたが、最後まで差を縮めることができなかった。また、今大会初出場を果たした山本気恵(営1=米子北斗)は通算10オーバーで第2ラウンド敗退となった。

 好調なすべり出しだった。首位と6打差で迎えた最終日。逆転優勝を狙う佐藤は前半2番パー4で2打目をバンカーに入れてしまいボギー。苦しい立ち上がりとなった。それでも、続く3番でバーディーを奪い、巻き返す。「2打目をうまく(ピンそばに)つけられたので、プレッシャー無くパターを打てた」。7番パー4では第2打をピンそば約3mにつけると、このバーディーパットも確実に決めた。アップダウンの激しいコースだが、正確なショットで流れをつかみ、前半を1アンダーで折り返す。

 さらなる追い上げを図りたい後半だったが、我慢のゴルフが続いた。14番パー4ではティーショットをラフに入れてしまう。3打目でピンそば約6mにつけるも、パーパットを外してしまった。なんとか優勝争いに踏みとどまりたかったが、痛恨のボギーをたたいた。終盤3ホールでは何度もバーディーチャンスが訪れたが「全て(アプローチを)下りのスライスにつけてしまい、打ち過ぎるのを怖がってしまった」。17番パー4、バーディーパットを外すと、手をたたいて悔しさをにじませた。

 結局、最終日は2バーディー、2ボギーの72で回り、通算2オーバー。前日の8位から順位を4つ上げ、4位入賞となったが「やっぱり悔しい。最終学年だし、おととし、昨年とこの大会2位が続いて周りからの期待も大きかったので今年は優勝したかった」と下を向いた。「これで終わりじゃない。これからもゴルフは続くので結果を出していきたい」。今後は秋のリーグ戦と朝日杯、そして将来のプロ転向も目指して戦い続ける。

[桑原幹久]

試合後のコメント
佐藤

「4位という結果はやっぱり悔しいですね。涙は出るような悔しさではありませんが…。おととし、昨年と2位が続いて周りからのプレッシャーが重圧になることもありました。最終日はいつも耐えるゴルフになってしまうのですが、バーディーを狙いにいくことができたかなと思います。最終学年ですし、順位を気にしていたことも影響しました。前半はドライバーがスライス気味であまり飛びませんでしたが、2打目でうまくつけることができたので、プレッシャー無くパターを打つことができました。後半はもう一歩つけていくことができませんでした。これが実力だと思います。後半3ホールは全て下りのスライスについてしまい、打ち過ぎるのが怖かったので攻め切れませんでした。優勝を狙うにはロングパットもとらなきゃいけないですし、納得がいったホールはありませんでした。3日間通しでは、日に日にいいスコアを出せましたし2日目、3日目ともに前半でアンダーを出せたことは収穫です。これで全てが終わりではないですし、これからも大会が続くのでリーグ戦、朝日杯と結果を出していきたいです」

山本
「全く自分のゴルフができていませんでした。緊張とかはありませんが、コースのアップダウンが厳しかったです。周りの選手はうまい人ばかりで、まずは半分に残ることが目標でしたが残念です。ティーショットの飛距離は出ていたと思いますが、課題は2打目以降ですね。アイアンの正確さが課題です。これからリーグ戦もあるので、それまでになんとかしたいです」