
4年に一度の大舞台で1年生ペアが銅メダル/世界大会
海外拳士と並んでメダルを手にした2人の顔は、緊張を見せつつも笑顔であふれていた。「気持ちよかった」(伊藤)と多くのフラッシュに囲まれながらの表彰式。インドネシア、日本のペアに続いての銅メダルだったが「全力でやり切れた」(豊田)と後悔はなかった。前日に行われた1次予選を勝ち抜き、日本人拳士のみで行われた2次予選。国内有数の強豪に臆することなく素早いキレのある演武を見せ、2位通過で上位3位までの本選に進んだ。団体演武優勝のインドネシアをはじめとした海外の拳士が出場する本選。大学での大会経験が少ない1年生の2人にとっては、予選以上にプレッシャーが懸かる。しかし、体育館中に響き渡るほどの大きな掛け声で日々の鍛錬の結果を見せつけた。1位という結果を残した都大会後であっても、明大だけでなく他の道場でも稽古。さまざまなコーチから指導を受けて貪欲に技術の向上に取り組んだことが大舞台で結実した。
11月には、部が一年の目標とする全日本学生大会が控えている。伊藤・豊田組はもちろんこと、他の2組にも大きな期待が懸かる。今大会の経験を部全体で共有し、目指すのは悲願の総合優勝だ。
[今野春佑]
大会後のコメント
金森
「全力で演武して大会を楽しむことができました。こんなに楽しんでやれたのは初めてじゃないかと思います。5月の時は結果を出すことをずっと意識していたので。やりきってメダルに届かなくて、その時は何も感じはしませんでした。ですが、表彰されているところを見て悔しいというのは少しありました」
三橋
「自分に足りないスタイルを他の国の人たちは持っていたのでそこは取り入れて全日学生大会に生かしていきたいです」
伊藤・豊田組
「(表彰台に上がった時は)気持ちよかったです。演武自体は全力でやり切りました。(都大会が終わってからは)他の道場を回ったり、違うコーチに指導していただいたりして、いろんな角度から学びました。とても大きかったです。11月の全日本学生では優勝を狙います」
関連記事
RELATED ENTRIES