優勝ペアに一時善戦 古橋・小野組ベスト4/全日本学生選手権

2013.08.27
優勝ペアに一時善戦 古橋・小野組ベスト4/全日本学生選手権
 
 昨年と同じくベスト4に終わった。個人戦では学生最高峰の全日本インカレ、明大からは男女合わせてシングルス6人、ダブルス2組が出場した。なかでも男子ダブルスで古橋弘章主将(商4=湘南工科大附)・小野陽平(営3=関西)組が準決勝に進出。田川・遠藤組(早大)に5-7、2-6のストレート負けを喫した。
 
 敗戦が決まると、主将とエースは力なく下を向いた。今大会優勝した田川・遠藤組との準決勝。強敵相手に第1セット先取まであと一歩まで追い詰めるも、寸前で逃した。第1セットは小野の力強いショットが多く決まり、ゲームの取り合い。5-5にまでもつれ込んだ。しかし、その後「自分のファーストサーブの成功率が落ちていた」(古橋)と、疲れと決勝進出の重圧からか古橋のサーブが決まらない場面が増えた。そのスキを相手に付け込まれ、2ゲームを立て続けに取られた。第2セットも2-6で落とし、ベスト4に終わった。試合後、古橋は「最後なのでもう少し頑張りたかった」と敗戦を振り返った。エースの小野は、ベスト8に終わったシングルスの結果も踏まえて「来年、絶対に報う」とリベンジを誓った。

 「今回のインカレの結果は他大と比べて悪かった」(古橋)。期待されていた弓立祐生(政経2=新田)がシングルスで1回戦敗退するなど、チームにとって課題の残る大会結果となった。今月30日から男子リーグ戦が開幕。初戦の慶大戦は王座出場のためには重要な戦いとなる。リーグ戦でも古橋・小野のペアが勝敗のカギを握る。インカレでの結果をバネに、悲願の王座出場を決めたい。

[森大輔]

試合後のコメント
古橋

「第1セットは惜しいところまでいったが、自分のファーストサーブの成功率が落ちていました。最後だったのでもう少し頑張りたかったです。リーグ戦は最後の土産にひと暴れします。今回のインカレの結果は、他大と比べて悪かったです。しかしそこはチーム力の明治で今まで通り頑張っていきます」

小野
「今日の途中で微妙な判定があったが、あれが大きかったです。膝の状態は深刻です。それでも8月30日から慶大とのリーグ開幕戦は、膝は深刻だけど大丈夫です。膝が壊れても頑張ります。今回のインカレは、シングルスで最悪な思い出を作ってしまいました。今まで負けたことのない相手に負けてしまいました。こんなの初めてです。試合の後、泣いてしまいました。この涙は来年、絶対報わせます。この悔しさをバネに頑張ります」

大矢金太郎・硬式庭球部強化委員会委員長
「今日の試合は、最後は力負けしたかなというのが今日の正直な感想です。チャンスはたくさんありましたが、そこで一本取り切れなかったです。でも、その差は大きいです。いいプレーもたくさんあったけど、大事なところで自分たちのかたちを出し切れなかったです。というよりは、力を出させてもらえなかったです。そこは相手の実力が上でした。しかし、そこを修正すれば十分に勝てる相手ですし、今日の最後のところで一本取り切れなかったところをリーグ戦でリベンジしたいです。リーグ戦は開幕戦の慶大戦が重要です。慶大はダブルスで決勝進出しましたが、リーグ戦はダブルスから始まるので、ダブルスは重要です。インカレの結果を見ると早大・慶大が決勝まで行っているので、明大は対応していかないとダブルスから有利にいかないです。現在、女子は佐野(真代・文1=津田学園)、森(美咲・法1=富士見丘)の調子が良いです。女子は今、本当に強いです。2部に上がる力はあると思います。男子は小野・古橋のダブルスが重要になると思います。今回、インカレで奥田圭都(国際3=光泉)と弓立は調子が悪かったですが、これからは調整しながらリーグ戦で2人がどのような活躍をしていくかが重要です。あとは新戦力です。諱(五貴・営1=松商学園)や西脇(一樹・国際1=松商学園)、澁田(大樹・商1=鳳凰)、2年生の深田(颯平・国際2=大分舞鶴)などが活躍してくれれば、十分明大も王座に行けるはずです。今年、明大は戦力的に王座に行けないわけではないです。あとは、その実力をどれだけ試合に発揮するだけです。頑張ってほしいです」