大体大に5-0と快勝し準決勝へ/総理大臣杯全日本大学トーナメント

2013.08.14
 一昨年に同大会準決勝で敗れている大体大との対戦となった明大。前半開始直後から得点を積み重ね、終わってみれば5-0と大勝。攻守がかみ合った試合に「見事な勝ち方だった」と神川明彦監督。一昨年の雪辱を果たした。

 開始3分で試合が動いた。差波優人(商2=青森山田)の右コーナーから、山越康平(法2=矢板中央)がファーサイドから走り込み、フリーでヘディングシュート。見事これを決きまり、幸先良いスタートを切る。続く前半16分にも和泉竜司(政経2=市立船橋)のクロスから梅内和磨(政経4=FC東京U-18)が決め、追加点。この後は両チームとも球際で激しくなり、ファールも目立つようになる。激しいゲーム展開の前半24分に和泉がペナルティエリアでドリブルを仕掛け、相手が我慢出来ずにファウルをし、PK獲得した。主将の小川大貴(営4=ジュビロ磐田ユース)が冷静に決め、試合を決定づける3点目。明大はその後も手を緩めず、トップ下の和泉を中心に華麗なパスワークで相手ゴールを脅かした。後半に入ると相手の猛攻にあうが無失点で凌ぎ、途中交代の後半30分に三橋隼斗(商4=鹿島学園)と45分に矢島倫太郎(政経3=浦和レッズユース)が追加点を奪い、勝利を収めた。

 準決勝の相手は鹿屋体育大。「うちと同じ様なサッカーをしてくる。少ないチャンスを決め、逃げないで辛抱強く戦うだけ」と神川監督は大勝に気を緩めることなく、謙虚に語った。現実味を帯びてきた全国の頂点。関東王者として目指すは全国覇者だ。今試合のように攻守のかみ合った堅実なサッカーで、まずは準決勝突破に期待だ。

[西田理人]

試合後のコメント
神川監督

「結果だけを見れば5-0と大勝だったが、内容を見れば、相手はシュート11本に、こっちが12本。そんな一方的な試合ではなかった。本当にうちのチームの良さが出て、点差は5点差と開いたが、相手も必死だった。それを良く体を張って耐えてくれた。前半開始直後の先制点が大きかった。セットプレーはコーチ陣と選手たちが取り組んでいたので、結果が出て良かった。天皇杯初戦で負けたが、練習で修正したことがすべて出た。先日の天皇杯予選の東京ヴェルディユース戦は硬くなりすぎてしまった。敗因はメンタルコントロールで、そこが改善されてきている。ただ、リラックスして自分たちのやってきたことをやるだけ。2つ勝ったのでチームもノリノリでしょう。後半攻め込まれてしまったのはしょうがない。無失点で抑え、先に4点目を獲ったことが今日の強さ。後半は選手に声を掛けていたが、いい加減なプレー一つにより試合の流れがかわってしまったため。こういったプレーを無くすのが目標。
次の試合は相手も変わり、ねらいも変わってくるので今日はもうこれで終わり。見事な勝ち方だった。次の相手は強く、うちと同じ様なサッカーをしてくる。少ないチャンスを決め、逃げないで辛抱強く戦うだけ」

小川
「今日の試合はやったことがない相手だったので、どんな選手がいるかなどスカウティングをして試合に臨んだが、相手どうこうよりも、自分たちのサッカーを出来るだけ出そうと、自分たちの力を120パーセント出せるように頑張ろうとした結果が、5対0という結果につながったと思う。また、相手の2トップはとても手強かったが、対策をし、しっかり押さえられたので、良かったと思います。早い段階で点を取れたことによって、逆に前がかりになったが、そこを守り切れたことは自分たちディフェンスラインのいい収穫だった。2試合通して失点してないし、後は良い時間帯で5点も取れたので良かった。PKを決めたが、自信はなかった。いつも矢田が監督にPKキッカーに指名されていたが、総理大臣杯予選で止められていたので、蹴らせてくれと言いました」

矢田旭(法4=グランパスユース)
「立ち上がりにいい形で得点を決めることができたので良かった。1点目は重点的に練習をやってきていたセットプレーで成果がでた。アミノバイタルカップが終わってから守備のところでラインを高く保つことや泥臭くプレーするということを意識して練習してきた。今回の試合ではラインも高く、泥臭く戦うことができて無失点に抑えることができた。決定的なピンチを作ることがなかったのでシュートを打たれても得点されることがなかった。守備が安定したことで攻撃にも余裕がでていい攻撃につながった。初戦と今回でいい試合ができているのでこのままの勢いで次も勝ちにいく」

和泉
「開始早々セットプレーで点を決められたのが大きかった。相手の攻守の分析をして対策を練ってきたが、1試合を通じて対策したプレーが出来た。攻撃では前の試合と同様に、仲を使いながらもサイドも使い、効果的な攻めができた。次の4点目を取ろうと意識したが、点差も開いていたので焦らずプレーした。じっくり攻めれば必ず点は取れると皆で話をしていた。4点目を取るまでは少し時間がかかってしまったが、しっかり取れたので良かった。次の鹿屋は良いサッカーをしてくるチーム。今日とは違ったチームなので、ビデオなどを観ながら対策を練っていきた。そして今まで練習でやってきたことを出せれば勝てると思うので緊張せず頑張りたい」