熱戦の連続 男子シングルス・ダブルスとも準決勝進出/関東学生選手権

2013.08.11
熱戦の連続 男子シングルス・ダブルスとも準決勝進出/関東学生選手権
 男子シングルスでは小野陽平(営3=関西)がベスト4、男子ダブルスで小野・諱五貴(営1=松商学園)組と奥田圭都(国際3=光泉)・弓立祐生(政経2=新田)組がそれぞれ3位となった。クレーコートのイレギュラーに、選手たちが苦しむ場面が多く見られた。連日の炎天下のもと、明大からはシングルス12人、ダブルス5組と多くの選手が出場し奮闘した。

<男子>
 昨年のこの大会ベスト4の小野は、準決勝で敗れ今年もベスト4となった。膝の故障を抱えながらの出場となったが、貫録のプレーで1つもセットを落とすことなく準決勝に進出。勝負所での力強いストロークが光った。しかし接戦となった準決勝で「ひざの痛みが大きかった。最初はあまり感じなかったが、途中から痛みが出だした」(小野)と、連戦の影響が出始める。次第に本来のパフォーマンスとは程遠い状態となっていった。第1セットは取ったものの、第2、3セットを落とし敗退した。

 男子ダブルスは2組が準決勝にコマを進めたが、どちらもフルセットのタイブレークの末に敗れた。小野・諱組は、小野が1年生の諱を引っ張る形で勝ち進んだ。試合中には小野が諱に叱咤する場面も何度か見られた。準決勝は第1シードの古田・今井組(早大)との対戦。その上、小野は直前のシングルスで膝に痛みを抱えた手負いの状態でのプレーとなった。苦しい状況で何とか最終セットに持ち込むも、2-5と追い込まれる展開に。ここで「思い切っていかないと、と思った。引かずに前にいけるようになった」(諱)と、諱がこれまで以上の抜群の動きでポイントを連取し、タイブレークまで持ち込んだ。結果的に敗れはしたものの、諱が大会を通じて大きな成長を見せた。

 奥田・弓立組は接戦をしぶとく勝ち上がった。「自分が後ろで、奥田さんが前で決める形ができている。プレーの相性はいい」(弓立)と、連携でのミスは少なかった。押し込まれる場面もあったが、劣勢でも崩れなかったことが勝ちにつながった。準決勝もフルセットの末、タイブレークに。さらに9-9までもつれる息をのむ展開だったが、あと一歩及ばず敗れた。どちらに転んでもおかしくない試合だったが「マッチポイント、取り切らなければいけないところで取り切れなかった。攻めに行けば結果は違ったはず。守りに入っていた」(奥田)と、勝負所でのプレーを悔やんだ。

 今大会は、多くの選手が出場し経験を積んだ。さらに、勝ち進んだ選手たちは試合を重ねるごとに内容が充実していった、実りの多い大会だった。今後はインカレ、リーグ戦と大きな試合が続く。選手たちも強く意識する大会だ。今大会の経験を活かしたプレーと結果を期待したい。

<女子>
 女子ではシングルスに佐野真代(文1=津田学園)、ダブルスに沼尻泰代(法2=茗溪学園)・森美咲(法1=富士見丘)組が出場。シングルスの佐野は1セット目をタイブレークの末、先取。しかし2セット目は6-2と4ゲーム差を付けられ、巻き返されてしまう。攻めて取りに行かなければならないところで取れず、ファイナルセットまでもつれてしまったのが勝敗を分けた。途中の雨での中断の影響を生かそうとしたが、逆に相手に一歩リードされてしまう。「まともに打ち合ったら相手の方が強いので、いろいろなボールを混ぜていこうと思ったが、うまく行かなかった」(佐野)と一枚上手の相手に苦戦した。今後の課題は「集中力をつけて、自分から攻められるようになること」(佐野)。ルーキーとしての今後に期待が懸かる。

 一方、ダブルスの沼尻・森組の相手は間中・宮地組(早大)。実力のある相手ペアに終始主導権を握られ、6-2、6-2でストレート負けを喫した。ミスがあっても手を交わし、お互いを励ましあっていたが「気持ちが足りなかった」(沼尻)とメンタル面で相手ペアに及ばなかった。「もっとダブルスらしくできるようにしたい」(森)と今後の抱負を語る。

 今大会では女子シングルス、ダブルス共に1回戦敗退となってしまったが、9月に行われるリーグ戦へ向けて課題が見つかった。リーグ戦での目標は2部昇格を成し遂げること。より一層練習に励み、個々の実力を上げることが2部昇格の切符を手にする道だ。