同大に敗れ、昨年に続きベスト8に終わる/全日本大学対抗選手権

2013.08.06
同大に敗れ、昨年に続きベスト8に終わる/全日本大学対抗選手権

 4年生にとって集大成となるインカレの団体戦。強い気持ちで臨むも、準々決勝で接戦の末、西の強豪・同大に敗戦を喫した。昨年同様のベスト8に終わり、悔しさをにじませる結果となった。

 幸先良く先陣を切った。順調に勝ち上がり迎えた準々決勝の同大戦は、吉田憲人(農3=岡山理大附)・産屋敷恭平(政経3=三重)ペアの圧巻の試合運びが光った。「後ろがいるから思いっきりやってこいとキャプテンに言ってもらえたので、伸び伸びとやれた」(産屋敷)と語るように終始ペースを握った。第1ゲームから吉田がチャンスをつくり、それを生かして産屋敷がボレーで得点を決める。1ゲームを奪われても、攻める隙を与えずに、ショットやスマッシュで得点を重ねゲームカウント1―4で勝利をつかんだ。

 「勝ちたいという一心で力み過ぎた」(大熊友也主将・法4=川越東)。吉田・産屋敷ペアがつくった勢いに乗れなかった。第2試合に挑んだ大熊・伊藤健人(商1=東北)ペアは、序盤から安定感を欠き、第1ゲームを奪うことができない。さらにサーブ・レシーブなどの簡単な場面でのミスが続き、流れは完全に同大に傾いてしまう。ついにゲームカウントは0―3。その後大熊が慎重につなげたボールを、伊藤が悪い流れを断ち切るようにボレーで決め第4ゲームを奪うも、反撃はそこまで。調子が最後まで上がらず敗戦となった。

 手に汗握る展開で、マッチポイントまで持ち込みながらもわずかに及ばなかった。1勝1敗で迎えた第3試合は明大のエース、白井・堂野ペアが出場。第1ゲームを先取されるものの、堂野のサービスエースが決まるなど「ラリーになる前の場面で確実に攻める」(堂野)ことで流れをつかみ、ゲームカウント2―1と逆転する。しかし、互いに譲ることなくファイナルゲームまでもつれる展開に。堂野が前衛同士の打ち合いに競り勝つなど、両ペア一歩も譲らない接戦が続く。しかし、大事な場面でのショットのミスが響いた。「自分が試合を潰してしまった」(白井)とマッチポイントまで行きながら、精細に欠き敗戦を許してしまった。そして後がなくなった明大は、吉田・産屋敷ペアが反撃を試みるもかなわず、ゲームカウント2―4で敗戦。1勝3敗でチームは同大に敗れ、昨年同様のベスト8となった。

 明大のベスト4進出は今回も惜しいところで消えてしまった。主将の大熊は「来年はもっといいチームでベスト4、優勝と狙っていってほしい」と悔しさをにじませながらも、後輩たちに夢を託した。次期主将となる白井を中心とした新体制でのリベンジに期待したい。

試合後のコメント
大熊

「最後のインカレは4年生にとっては特別なもの。(同大戦では)試合の入りは悪くはなかったが、勝ちたいという一心で力み過ぎた。だから逆にラケットに力が伝わらず、ボールが飛ばずに失速、またはアウトになってしまった。いつも通りにやれば勝てる相手だったのでその分悔しい。また、キャプテンとしてふさわしくあるために、チームを引っ張っていかなければという思いもあった。前年の今井(快幸・平24農卒)さんのようにできなかった分、桑山(俊浩・農4=三重)や堂野と話し合いながら頑張った。みんなでこの大会に向けて一緒に練習してきたのは大きいことだし、自分にとっても自信になった。(次期主将の白井は)勝つことに貪欲。来年はもっといいチームでベスト4、優勝と狙っていってほしい」

堂野
「このチームで1年間やってきたことを出し切って勝ちたい、という一心で戦いに挑んだ。(同大戦では)体がうまく動かなかった。白井も、思うようにプレーできていないのを感じたがペアを信じるしかないと思った。その中で自分がどれだけ頑張れるかが重要だった。サーブ・レシーブのようなラリーになる前の場面で確実に攻めたことで、いい試合に運ぶことができた。しかし、最後のインカレで笑って終われるようにという目標があったのでこの結果は悔しい。個人戦では、1戦1戦に悔いの残らないように向かっていきたい」

産屋敷
「1、2戦目が全然駄目だった。3戦目からは、後ろがいるから思いっきりやってこいと大熊主将に言ってもらえたので、伸び伸びとやれた。(同大戦の)最後の試合は後がなく、プレッシャーがあった。4年生がこの大会で終わるということが頭をよぎってしまった。最初の出だしが悪かった分相手に勢いでいかれた。団体は学校を背負っている分プレッシャーも大きかった。個人戦は昨年を上回るベスト8、ベスト4を目指したい」

白井
「(堂野とは)1年の頃から組んでいるので、最後の団体戦で勝たせてあげたいという気持ちが強かった。1日目は応援の力もあって調子も良く楽しんでプレーができた。1ポイントずつ(堂野と)2人で作戦を考えていたのが良かった。しかし、先々に攻められず、受けに回ってしまった部分もあった。2日目の同大戦では、自分が試合をつぶしてしまったと申し訳ない気持ち。個人戦では、余計なことを考えないようにして緊張をなくし、良い結果を残したい」

伊藤
「主将とペアを組んで出場するというプレッシャーがあった。試合に出ていない人の分も頑張らなければいけなかったので、この結果は悔しい。スマッシュでポイントを取ったが、サーブ・レシーブができていなかったので個人戦ではミスを無くしたい。緊張して終わってしまった団体戦だったが、インカレの空気に慣れたことは収穫だった」