金井がチームトップの6位入賞/湾岸クリテリウム

2013.08.06
金井がチームトップの6位入賞/湾岸クリテリウム
 大会2日目はエリート部門のレースが行われ、クラス1にはプロ選手が出場し、ハイレベルなレースが展開された。その中で、ELITEクラス1に出場した金井誠人(法3=日大豊山)が6位、シエルヴォ奈良から出場した西沢倭義主将(農4=北桑田)が7位とそれぞれ入賞を果たした。また、ELITEクラス2に出場した加賀谷慶治(政経2=能代西)は12位でレースを終えた。

6位入賞を果たした金井<
6位入賞を果たした金井

 レベルの高いレースとなった。金井は「自分はプロ選手がいる中で、どのくらいのレベルなのかを確かめたい」とレースに挑んだ。「大学のレースと比べ、スピードが全然違った」(金井)とレースは序盤からハイペースに。「アタック、アタックの繰り返しで、プロ選手は集団で走っていてチームプレーができていた」(金井)とアタックを仕掛けても吸収され逃げができないという状態が続いた。そして団子状態で最後の直線を迎え、試合の行方が読めない白熱したレースとなった。試合後、金井は「今回のようなレースは、大学にはあまりない感じだった」とプロとの差を実感。それでも「プロでも通用する部分はあった」と収穫もあった。また、今回はシエルヴォ奈良で出場した西沢は「今日の走りは惨敗」とプロのレベルの高さを痛感。その中でも「プロ選手が出場せるレースは面白い」と西沢。今月開催されるインターハイに向け、収穫のあるレースとあった。

 ELITEクラス2に出場した加賀谷も健闘した。前日、同じコースでのレースを経験したことで「コーナーに慣れた。コーナーを攻めて走れた」(加賀谷)と選手の多くが苦戦しているカーブをうまくこなした。しかし「ゴール前の直線でアタックしようと思ったが、後続が離れずに付いてきた。これで足を使ってしまった」と思い通りにレースを展開できなかった。また、合宿に向けては「足の回転力を上げたい」と今大会から得た課題もあった。一方、鈴木快彰(政経3=横浜)は、前半から勝負に出た。残り15周でアタックを仕掛け、一時は後続集団を引っ張った。しかし「2回の落車に巻き込まれた。ポジションを間違えた」とアクシデントに遭い、完走とはならなかった。
 翌日から一週間、インカレが開始される会場で合宿が行われる。西沢は「インカレ2週間前なので、合宿ではしっかりと追い込んでいきたい」と最後のインカレに向けて余念がない。また、チームとしても現地で練習できることはアドバンテージになるだろう。インカレに向け残り2週間、試合に向けて最終調整を行う。

 
[加藤拓哉]

試合後のコメント
西沢

「今日の走りは惨敗。プロが入ると面白い。プロの選手もいるとレースを知っている人が多い。宇都宮プリッツェンに固められると出られない。もう1テンポ早ければ良かった。出るタイミングが見つけられなかった。主導権争いに加われなかった。今回出場したシエルボ奈良のチームとは試合前にレース展開の中で逃げを先行して、最後にスプリントでいければと話していた。でもできなかったので悔しい。他のチームや明大の選手とは特に何も話さなかった。ラスト5~3周のバックネットで上がれれば良かったがそこで上がれなかった」

末永周平(政経4=東北)
「昨日が昨日だったので上位に入ろうとしたが駄目だった。昨日と同じだった。プランは前に前に行こうとしたが、後方になってしまった。前に行こうとしたができなかった。レースの展開に絡めなかった。昨日よりコーナーの手前で回れた。加減は調整できた。昨日はこのコースが本当に初めてだったが、今日はある程度慣れた。ブレーキングをしてそれなりに修正した。昨日よりやりやすかった。昨日より人数が倍だったので多い分走りにくかった。人数は少ない方がいい。ロードは100人くらいで競争するのでそれはそれで面白い」

市山襄(政経3=法政二)
「レベルが高い中で、勝負したかった。コーナーの立ち上がりで、周りについていけなかった。このせいもあって、いいポジションで走れなかった。前に出ようと思っていたが、余裕がなかった。あとは、暑さに耐えられなかった。プロと勝負して、スピードが全然違った。でも、テクニックの面では、負けていないと思った」

金井
「ジャージが懸っていたのでまずはミスのないよう走った。周りがプロ選手ばかりだったので、自分が今どのレベルの位置にいるのか、プロにどのくらい通用するのかを確認したかった。最後の一周はスプリントで後続を離そうとしたが、離れなかった。アタック、アタックの繰り返しで、プロ選手は集団で走っててチームプレーができていた。自分は自分から動きすぎてしまうので、今日は周りの力を利用しながら走ろうとした。走っているうちにプロの選手の走りが分かってきた。プロと大学の試合では、スピードが大きく違った。でも、プロの中で、自分が通用する部分もあった。これからは、インカレに向け、上りの練習をしていきたい」

鈴木快
「ラスト15周で逃げた。最後10周休もうと思ったら2回の落車に巻き込まれた。前の方に出て逃げようと考えていた。平地を踏んでいくところで後ろに下がってしまったことが反省点。ポジション取りを間違った。(マークしていたのは)早大の三浦。特に作戦はなかったが加賀谷と協力した。前を抑えてくれたりした。スプリントは苦手。昨日と同じような攻め方だった。東大の山形は全くマークしてなかった。(山形選手が)前にいた時にも、自分から行こうとは思わなかった。野放しになっていた感じだった。タイヤを変えたので昨日よりコーナーは回れた。昨日は胃もたれみたいな感じで気持ち悪くかったが、今日は調子が良かった。先週落車して、1回落車があるとなかなか恐怖が抜けない。昨年は5位で今日はこんな感じだったので来年リベンジしたい」

加賀谷
「昨日完走できなかったので、今日は完走を目指して走った。昨日レースをしたことで、今日はコーナーに攻めて入れた。それで今日は直線で、アタックを仕掛けた。でも、周りが付いてきてしまい、逆に足を使ってしまった。これからは、足の回転力を上げて行けるようにしたい」

健闘した加賀谷<
健闘した加賀谷