創部初、アイスホッケー教室開催/ホッケースクール

 アイスホッケー部が初めて小学生を対象にしたホッケースクールを開催した。各カテゴリーの代表や候補に選出された選手たちが、自ら考えた練習メニューのもと、実践で使えるスキルや細かな技術を指導。約90分間のホッケースクールは好評の下に終わった。

 スクールは終始明るい雰囲気の中で行われた。序盤こそ「なかなか声が出てなかった」(佐藤光主将・文4=白樺学園)と小学生からは緊張感が見られた。しかし「時間が経つにつれて、小学生も声を出すようになった」(佐藤光)と徐々にリラックスしたムードに。次のFW、DFに分かれて行われた練習では、小学生が選手に勝負を挑む場面が見られ、積極的に練習に臨んでいた。また選手の指導に真剣に耳を傾ける姿が印象的だった。そして最後は2チームに分かれてのミニゲーム。両者一歩も譲らぬ展開に、選手も小学生も一緒になって盛り上がった。

 今回の試みを振り返り「自分も小学生ぐらいのときに実業団や外国の人に教えてもらう機会がありましたし、(小学生が)何かをつかんでくれたらいいです」と上野滉。佐藤光も「このスクールに参加した小学生が、明治に入ってきてくれれば、明治大学アイスホッケー部の一員としてすごくうれしい」と小学生への期待を口にした。
 スクールを終えて、いよいよリーグ戦に向けてのカウントダウンが始まった。「形として残せるように、充実した夏を過ごしたい」(上野滉)とすでに先を見据えている。この夏の練習が、実りある秋を迎えるカギを握る。チームの成長が楽しみだ。

[加藤拓哉]

試合後のコメント
佐藤光

「教えるのが難しかった。小学生も最初は緊張のせいか、なかなか声が出てなかった。でも、時間が経つにつれて声が出るようになっていったので良かった。小学生の中には、技術がある選手、考えながら練習している選手も何人かいた。小学生にとって、今の時期は基礎を鍛えるときなどで、基礎をまずは身に着けていってほしいです。また、この教室に参加した小学生が、明治に入ってきてくれれば、明治大学アイスホッケー部の一員としてすごくうれしいです。来年もこのような教室を開いていきたいと思っています」

上野滉
「スタッフから地域貢献をしようということで、小学生の指導をやることにしました。6月末から準備してきました。4年はFW、DF、GKから各一人、来年以降もやるので各学年のリーダー格、コミュニケーションを取るのがうまい選手をメンバーに選びました。初めてのことでしたし、小学生用のメニューを組むのは大変でした。考えていたこととは差がありましたし、時間配分がうまくいきませんでしたね。それでも、楽しそうにやってくれていたのでやって良かったなと思います。自分も小学生ぐらいのときに実業団や外国の人に教えてもらう機会がありましたし、何かつかんでくれたらいいです」