早大に粘り勝ち、リーグ3位に輝く/関東大学1部リーグ戦

早大に粘り勝ち、リーグ3位に輝く/関東大学1部リーグ戦
 最終戦を白星で飾り12勝6敗とし、3位でリーグ戦を終えた。入替戦が決まっている早大との最終戦としては苦しい試合展開となったが2010年の1部昇格以来初の勝ち越し、そして3位入賞に選手たちは笑顔を見せた。

 スターターは安藤誓哉(情コミ3=明成)、清水隆平(法3=光泉)、中東泰斗(文3=光泉)、目健人(政経4=京北)、西川貴之(情コミ4=東海大附四)。

 序盤は互角の戦いを繰り広げながらも明大がリードを保っていたが、後半に入ると早大追い上げられた。河上(早大)が西川を押しのける気迫のプレーで早大のペースになると明大の点が止まり、連続10得点で早大に逆転を許すとたまらずタイムアウトを取る。しかしここで立て直しを図った明大はタイムアウト明け直後に安藤、田中成也(文4=高志)が立て続けに3Pシュート沈め川内慎太郎(法4=福大大濠)のドライブで同点。明大のハードなプレッシャーの中で河上(早大)が食らいついてくるが伊澤のインサイドからのシュートで勝ち越し、1点リードで第3クォーターを終える。その後、安藤のアシストや流れるようなパス回しで加点し勢いを増すと一時は12点差までリードを広げた。終始明大が主導権を握り切ることはなかったが、78―70で勝利。中断明け4連勝でリーグ戦を終えた。

 戦績を12勝6敗とし、明大は3位に輝いた。また、安藤は青学大の永吉ら4人と共に優秀選手賞を受賞した。2010年1部昇格以来、初の勝ち越しとなるが「勝ちは選手の自信になる。勝ってさらにプレーが良くなる」(塚本清彦ヘッドコーチ)と言うように勝利から得たものは大きい。しかしただ勝つことだけを考えるのではなく、今日の試合でも苦しい状況の中でコートに立つ全員が4年生の時間帯、反対に下級生だけの時間帯をつくるなど今後に向けて経験を積ませることも意識していた。この経験がインカレ、そしてまた次へとつながっていくだろう。そして森山翔太主将(営4=市立船橋)が「この4試合で青学とかと戦っていく中でディフェンスに自信が持てるようになった」と言うように中断期間で修正しさらに磨きがかかったディフェンスがこれからも明大の武器となっていく。リーグ戦を通して積み上げた経験と自信を糧に、インカレでは昨年立てなかった決勝の舞台を目指す。

[吉川真澄]
[写真提供 小川智弘]

試合後のコメント
塚本ヘッドコーチ

「昨日はオフェンスリバウンドを取られすぎていたのでそこの修正がしたかったが、選手が達成感を持ってしまったのかもしれない。競っている中で4年生を使ったりして楽なゲームにはならなかったが経験にさえなれば別に3位でも4位でもいいやと思っていた。それでも上位に入ったというのは良かった。5週間14ゲームというのは大変だったけど充実してやれた。3連勝からはじまって3連敗してなかなかチームを立て直せなかったが、負けるゲームを自分たちのプラスに持って行けた。8勝6敗で終わって3週間という休みがあった時に、もう一回基本にもどってディフェンスからやろうとなって青学戦では今シーズンのリーグ戦の中では最高のゲームができた。4連勝できたというのもすごく良い。昨年のインカレが終わったあとのミーティングで7勝11敗を覆すためにやると決めていた。それを彼らが乗り越えて1勝多い12勝6敗とした。それは本当に彼らを認めたい。ただここで達成感を持つのではなくて、インカレでは去年3位だったのでその上を狙う。自信と確固たる経験を持っているわけだから1ヶ月、もう一回ディフェンスを立て直して全員で戦っていく。勝ちは選手の自信になる。勝ってさらにプレーが良くなる。そういう意味では勝ち越しというのは良かった。中でもキャプテンの森山が最後の4試合で良くなってきてくれた。それでもやっぱり1番は田中成也。田中が独り立ちして良いプレーをするようになってからチームが良くなった。森山と田中が出てきたことで中東を休められるようになったのもうれしい。インカレは一つずつ足元をすくわれないように勝負どころに自分たちでピークに持っていく。今度は我々が頂に立つ、それに向けて頑張っていきたい」

森山主将
「いままであんまりチームに試合で貢献できていなかった部分があるので、貢献できたかはわからないが最後の4試合で前より良くなってきた部分がすごく多い。リーグを通してそこは成長したところだと思う。(今日は)あまり最後の試合だとかは意識してなかったが、ここ3試合調子良かったのに自分たちができると思っていた部分が1番最初から出せなかったというのは反省すべきところでもあるし、インカレにつなげるという面ではあまり良くなかった。でもああいう試合でも勝ちきれるようになったというのは昨年から同じチームでやっている中で成長した部分だと思う。(個人としては)もっと攻めるチャンスがあれば自分でやっても良かったかなと思う。満足はしてないがリーグ始まった頃に比べれば自分らしさが出る時間帯もあった。この4試合で青学とかと戦っていく中でディフェンスに自信が持てるようになった。もっと精度を上げてインカレでも発揮していきたい。トーナメントなので流れが大事だと思うし、それをつかむためにもディフェンスは重要になってくるのでまた練習をして。去年は3位だったので目標は決勝まで行くこと」

田中
「締めくくり方としてはもっと明治らしいバスケが出来たのではないのかなと思う。前半戦ふわふわしてしまった。インカレはトーナメントなので勢いを持続しないといけないのでそこはしっかりしていきたい。昨年は自分が持っているものを出せていなかった。でも今回のリーグ戦を通して、やっていく中でそれが出せるようになって自信が付いたというのが一番の収穫だと思う。リーグ戦では流れというよりチームとしての育成というのがメインだったと思うので自分をアピールしようとは思わなかった。インカレではもっと自分をアピールできたらいいなと思う」

明大は3位でリーグ戦を終えた<
明大は3位でリーグ戦を終えた

  

  

  

  

  

 

  

  

  

 

 

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

 

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

関東大学バスケットボール1部リーグ戦 日程(バックナンバー含む)
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日程 時間 会場 対戦相手 結果 詳細
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