ユース相手にまさかの敗戦、天皇杯の出場権獲得できず/東京都トーナメント

2013.07.24
 Jリーグのチームも参加する天皇杯への出場権を懸けた予選会。学生の部での初戦は高校生の東京ヴェルディユースだったが、前半に1点を取られ0-1でまさかの敗戦。天皇杯の出場権獲得への戦いは初戦で途絶えた。

 チャンスがあっただけに失点が悔やまれた。開始早々の前半3分には和泉竜司(政経2=市立船橋)が強烈なシュートを放つも相手キーパーの指先に触れ、ゴール左に逸れる。さらに、前半25分には野間涼太(商4=青森山田)がヘディングで落としたボールを和泉がドリブルで持ち込み、シュートするが惜しくもゴールとはならなかった。攻撃で何度かチャンスをつくっていた明大。しかし前半27分、相手にワンチャンスをものにされてしまった。DFの裏を取られ、そのままシュートを打たれてしまう。一度は三浦龍輝(商3=FC東京U―18)が体で防いだもののこぼれ球を押し込まれそのまま失点。その後流れを変えることができないまま前半が終了した。

 1点が遠かった。後半は主導権をにぎり、試合を優位に進めた明大。後半22分には前日にユニバーシアードから帰ってきた主将の小川大貴(営4=ジュビロ磐田ユース)のパスから、和泉がシュートを放つも同点にすることができない。その後も攻め続けるが、決め切ることができなかった。試合終盤にはDFも攻撃参加し幾度となくチャンスはつくったものの、得点を奪うことはできない。後半44分には、小川が右サイドから中に切り込み強烈なシュートを放ち見せ場をつくるもボールは枠の外へ。明大は最後まで攻め続けたが、無情にも試合は終了。天皇杯予選の敗退が決定した。

 試合の途中に給水タイムが入るほど暑かったこの日。コンディションや天気などの面で厳しい条件ではあった。それでも「相手より走ったり戦ったり気持ちを見せていかないといけない」(小川)と戦う姿勢を見せていかなければならない。8月には総理大臣杯が待っている。関東王者として、見つかった課題を修正していきたい。

[四ッ谷健太]

試合後のコメント
神川明彦監督

「一生懸命やっていたがいまいち歯車がかみ合わなかった。この5週間、準備は一生懸命やってきた。だけど、思っていたよりコンディションが整っていない選手がいたことが誤算だった。中盤でのボールのまわし方が今日はあまりスムーズではなかった。最後までリズムがなかなかできなかった。あとは高い位置から守備にいけなかったことも課題になった。相手の方がチャレンジャー精神でくるのでやりやすいとは思うが、それを差し引いても絶対やれるという自信を持ってこのグラウンドに来た。ふたを開けてみて前半からおかしいなという感じだった。今年は天皇杯に出るイメージでいたので負けたことはショックを隠せない。けど、トーナメントは負けたら終わりなので気持ちを切り替えて次の大会に向けてやるだけです」

小川
「大学生として高校生に負けるのはいかがなものかと思った。相手は素晴らしいチームでしたが、それでも勝ち切らなければならない。コンディションや天気の問題もあったが、その中でも相手より走ったり戦ったり気持ちを見せていかないといけない。今日のゲームは根本的に良くなかったのかなと思う。ある程度攻めている中で、裏を取られて1点奪われてしまった。流れや雰囲気も良くなかったので、焦らず1点を取りにいこうという気持ちではいた。だけど、0-1の状況でみんな焦ってしまったり、気持ちを前面に出しすぎていて少し協調性がなかったのかなと思う。点を決め切れなかったのはFWの責任だけではないと思うが、チャンスはあったのに決め切れなかったのはこれからの課題になる。自分を含めてみんなあまりコンディションは良くなかった。あまり走れていなかったし、運動量や球際といった部分で負けていた。明大は上手いチームではなく戦うチーム。戦うための準備がしっかりできていなかったのかなと思う。(ケガのことは)意識していない。言い訳をせずに前より(プレーが)良くなっているといわれるように頑張りたい。総理大臣杯の予選を通して下級生を含めて自信を持ってプレーできるようにはなったと思う。天皇杯予選は終わってしまったが、総理大臣杯では暑い中でも関東王者として気持ちで勝ってタイトルを獲得したい」

三浦
「久しぶりの公式戦で気合が入っていた。高校生相手に勝ち切れなかったのは残念だった。(ケガについては)影響はあまりなかった。連携もとれていた。それだけに失点はもったいなかった。相手が(攻めて)来ない分、明治がどう攻めるか分からず攻撃が単発になっていた。後半からは主導権を握れていた。ここは大臣杯に向けて修正していきたい。課題はある。自分が止める回数を少なくできるようにしたい。みんなを動かせるようにみんなで話して合っていきたい。(大臣杯では)大阪の暑さを言い訳にせず、1試合でも多く試合をして優勝して帰れるように準備したい」