団体戦、個人戦ともに好成績残せず/全日本大学選抜金沢大会

2013.07.18
 団体戦、個人戦共に不本意な結果に終わった。今年で3回目となる全日本大学選抜金沢大会が行われた。この大会は2008年まで60年間、開催されてきた全日本大学選抜七尾大会を前身とし、2011年から金沢市の卯辰山相撲場で開催されている。初回大会から3年連続出場の明大は、団体戦は予選敗退、個人戦は3回戦敗退が最高成績となった。

 上位校の壁を崩せなかった。「調子が良かった」(守重佳昭監督)と、団体戦の経験が少ない福田皓也(商3=黒羽)を大将に置くなど、新しいオーダーを組んだ。しかし、予選1回戦の東農大戦では1勝もできず敗戦。予選2回戦の拓大戦でも、明大より約30kg重い平均体重155kgの体格を生かした押し相撲に苦戦し、ストレート負けを喫した。それでも、3回戦の慶大戦では二陣の小山貴雄(政経3=向の丘工)が突出しで相手を難なく下すなど、体格に勝る明大が4勝1敗で勝利した。しかし、2敗した明大は予選敗退。優秀8校決勝トーナメントには進出できなかった。

 個人戦も奮わなかった。個人戦は、武政進之介(政経2=埼玉栄)の3回戦敗退が最高成績。武政は3回戦で、今大会個人戦3位となった濱町(日体大)と対戦。格上の相手に、まわしを取らせない必死の突っ張りで粘ったが、最後は押し倒しで黒星を喫した。

 6月の東日本学生選手権では池尻実主将(政経4=柳学園)が個人戦ベスト8に輝くなど明るい材料が見えたが、今大会はそうはならなかった。守重監督は試合後に「今回見つかった課題を材料に、夏合宿で選手たちを鍛えていきたい」と、夏への意気込みを述べた。最後の大会である全国学生選手権まで、あと3カ月半。上位校との力の差はまだ大きい。秋に好成績を残すためには、夏の間の実力向上が必須だ。

[森大輔]

試合後のコメント
守重監督

「団体戦は、調子が良かったので福田皓を大将に置いた。この金沢大会は、もちろん真剣勝負だが、その中でインカレに向けていろいろ試してみた。福田の大将もそのうちの一つ。個人戦は、不本意な成績だが、上がっていける人がいない。今回で見つかった課題を材料に、夏合宿で選手たちを鍛えていきたい」