山岳部始動! 残雪期の北アルプスで新人合宿/新人合宿
[3・4年生]
小林雅章(営4=昌平)
長島慎也(政経3=静岡市立)
――今回の新人合宿の目的は何ですか。
小林: 一番の目的としては、新しい体制になってしっかりと山を登ることができるかとういのですね。後は年間で唯一残雪期の山に登れるので、そこでの訓練が主な目的です。もちろん1年生の訓練も目的でした。
小林:例年この付近でやっているのと、ルートを選ぶうえでいろいろなルートがあった。
――合宿全体を振り返っていかがでしたか。
小林:上級生には課題が残った。1年生に関しては、予定した行動の8~9割はできたので良かったと思う。
長島:2~3年生に課題ができたと思う。実働が中止になったのもあるし不十分なところがかなりあったと思う。
――具体的に出た課題というのはどういったものでしょうか。
長島:今回上級生は、隊を2つ分けて行動したのですが、自分と松本とOBの方は予定していたルートを通れた。でも帰りに悪天候の影響もあって、道に迷ってしまって下から隊を出してもらうことになってしまい予定のコースタイムより大きく遅れてしまった。
小林:もう一つの隊は、計画通りには進みました。一番ピークの所で風がすごく強かったので引き返しました。装備が軽装備だったので、引き返すことを決断しました。
――合宿中の下級生の動きなどはどうでしたか。
小林:例年そうなのですけど、1年は一杯一杯でしたね。2、3年は新しい学年になってそれぞれ新しい役割ができたわけですけどまだまだ甘い部分がありますね。2年生だったら1年生への指示、3年生だったら隊全体を見るという役割です。
長島:1年生に関しては、目標をやり遂げようと頑張っているなと感じました。2年生は、1年生の指導への姿勢は一人一人見られた。
――今後の課題としては何が挙げられるでしょうか。
小林:1年生に関してはとにかくやれることを頑張ってほしい。2・3年に関しては天候の影響があってとはいえ、体力不足やロープワークなどの部分で不十分なところが多かったのでそこら辺は地上での努力不足ですね。今後のというか今年はいかに2年生が力を付けられるかにかかっている。近年は上級生が1学年に1人という状態が続いたので、学生だけで山に難度の高い山に登るのがなかなか難しかったけど、2年生はまだ多く残っているので下の代になった時につなげられるようにしたい。
長島:自分の課題としてはまだまだリーダーシップが足りていないので、もっと上級生として隊全体をうまく見られるようにしないといけない。2年に関しては、2年の中でも差がある部分があるので、全体的に強化していく必要があると思います。
[2年生]
長坂公貴(政経2=韮崎)
――合宿を振り返って
長坂:各係のチーフリーダーをやるようになって、責任を持って合宿運営をしなければ合宿自体に影響がでるようになった。1年生を指導する立場となったが、ただ怒鳴ってしまったり、中身の無いことを言ってしまったのが心残り。
――登山面では
長坂:上級生隊で籾山と同じ隊で同じく未消化になった。本隊での経験が少ないので、冬の勝手が分からないのが不安。
――1年に指導することは
長坂:自分はトレーニング係のチーフなので、下界でのトレーニングの仕方を教えている。初めての宮武・細田以外は山歩きに慣れていない分、現状ではあまり心配はしていない。
――次回の合宿は
長坂:2日目長い行程になる。ザイルを使ったりする。1日しっかり行動できるようにしたい。
――昨年1年を振り返って、今年はどんな年にしたいか
長坂:合宿をこなしていたらあっという間に1年。印象に残っているのは冬山合宿で15日間冬の山に入ったこと。厳しい中で自分の弱さとかが見えてきて、経験できたのはすごいいいことだった。上級生として責任を持って1年生を見ていきたい。そして体力と技術を付けていきたい。
松木啓祐(商2=明大中野八王子)
――この合宿を振り返ってどのような合宿だったか
松木:去年ケガをしてことがあり、この合宿は復帰を兼ねていた。自分は冬山の頂上に立ったことがない。上級生隊で小蓮華山に登る予定だったが、頂上に行けず残念だった。上級生準合宿ではリベンジしたい。荷物もみんなより少なめで設定してもらったので、ばてていない。重くなってもばてないようにしたい。
――1年生への指導はどうだったか
松木:1年生への指導では細かい部分まで言わずに怒鳴ってしまった。
――次へ向けての課題は
松木:1年生の前で弱いところを見せないように。毎日ケガをしない体をつくって、合宿に向けて情報を集めたい。
――昨年1年を振り返って、今年はどんな年にしたいか
松木:つらかった。登山は初めてだったので、1年生の気持ちも分かる。自分たちが1年生を守る側になるので、十分できるように活動していきたい。
――合宿を振り返ってどのような合宿だったか
松本:白馬岳に行けなかった。上級生は白馬ルートというのに行ったが、途中までコースタイム通りだったが、最後ホワイトアウトしてしまい、テント到着が3時間遅れていしまった。3年生、OBさんと一緒だったが自分は何もできなかった。行動が遅く体力不足を痛感した。ルートファイニングも上級生に任せてしまい、未消化に終わってしまった。
――2年生となって
松本:2年生として迎える最初の合宿で、1年生を指導する立場だったが、指導がうまくできなかった。行動が空回りしてしまった。1年生の指導を考え直さないといけない。2年生として1年間積み上げてきたことができなかった。
――1年生の印象は
松本:真面目。初めは戸惑っていた。合宿中は声を出すことが重要なのだが、できていなかった。疲れてくるとぼーっとしてしまい、自分のことで精一杯だった。ただ、1人を除いて初めてだったと思うので、頑張っている面もあったのかな。これを次にどう生かしていくか、しっかり自分たちが見ていかなくてはいけない。入山のコースタイムは自分たちより速かったので、体力はある程度あると思う。
――今後の課題としては
松本:足りていない部分を伸ばしていく。体力をもっと付ける。体力、技術、付けていかなければならないものはたくさんある。本隊のときは体力に余裕があったが、上級生隊で周りをどうやって見るか。体力を付けることが一番。一年生指導、冬山をどう攻略するか。(1年生は)強くなってもらいたいと指導していっている。1年生の時より周りは見えるので精神を付けていきたい。
――昨年1年を振り返って、今年はどんな年にしたいか
松本:気が付いたら2年になっていた。3年生になるための体力づくりと、1年生が一人前に自分たちで行動できるように指導していきたい。
籾山智章(法2=春日部東)
――合宿を振り返って
籾山:体力面は3月から変わっていない。体力的にはまだより強くならないといけない。学年は勝手に上がるので、それにふさわしくならなければならない。自分は重い荷物を背負った時に弱い。
――登山面では
籾山:上級生隊に出て、コースタイムが13時間ギリギリだろうなと言っていたが、10m先も見えないホワイトアウトになってしまって行くことができず、未消化になってしまった。上級生はみな体力があるので食らいついて行こうと思う。
――1年生の印象は
籾山:真面目。4人中2人が大学で初めてで良く頑張っていたなと思う。
――次に向けて
籾山:うれしいのか悲しいのか途中で終わってしまったので次、残雪期の剱岳は初めてなので、体力的にも技術的にもできることを考えてやっていきたい。
――昨年1年を振り返って、今年はどんな年にしたいか
籾山:8月ぐらい本当につらくて、時間がたつのが遅かった。そこからはあっという間。気が付けば2年生。冬山合宿で15日間山に入ったのが印象に残っている。毎日雪が降っていて体力的にも精神的にもきつかった。体力も技術も1年生指導1年通して一人前になれるようにやっていきたい。
――合宿を振り返ってどのような合宿だったか
太田:基礎体力で技術をどう補えるか。どういう教え方でできるかを考えさせられる合宿だった。
――1年生の印象は
太田:真面目だけど自分たちの代より明るくはない。明るさは合宿を送るためにも重要。
――登山の面においてはどうだったか
太田:上級生隊でできていないので入下山しか体力的なことができなかった。1年生強化をいう部分が強かった。
――上級生隊と一緒ではなかったのは
太田:体調が悪かった。
――指導において大変だったことは
太田:理由とか中身を理解させるのが大変だった。
――今年も女性1人だが
太田:なんとかやっていけている。新歓で入ってくれなかった。他の部員が補ってくれたりする。
――今後の目標は
太田:隊に付いて行くことが目標。いつも一番にばててしまうので。
――昨年1年を振り返って、今年はどんな年にしたいか
太田:合宿が長いと、それ以外の生活が長く感じる。でも1年たつのは短く感じる。体力とか考え方で、上に当たることもあったが、それで大きくなれた部分もあった。体力を付けて達成感のある山行をしたい。
[1年生]
――山岳部に入部した理由は
細井:高校から付属の山岳部に所属していて、入学前から山岳部に入ろうと考えていました。
新妻:僕はもともと山に興味があり、そのうえ偶然同じクラスだったスポ薦の宮武に一緒に山岳部に入らないかと誘われて入りました。
島田:大学に入って何か新しいことを始めたく、山にも興味があったので山岳部に入部しました
宮武:登山を始めたきっかけは、親が登山経験者ということもあり、高校の山岳部に軽くピクニック気分で入ったことです。西日本を中心にいろんな山を登るうちに自分を大学の山岳部で試してみたいと思ったことが入部の理由です。また、監督や先輩から明大の山岳部を勧められたことも決め手になりました。
細井:初めての雪山登山で、技術も経験もまだまだでした。特に体力面では実力不足を感じました。明大山岳部は体育会ということもあり、高校の部活とは全く違いました。大学では1年生が準備することなどが多く、自由な時間がほとんどありませんでした。また、覚えなければならないことも多く、苦労しました。

細井一輝
――次の合宿に向けて
細井:日頃からの筋トレやランニングで足腰を鍛えたいです。そしてまず山に登るために必要な基礎的な能力を伸ばしていきたいです。
新妻:次回からは先輩の指示がなくても炊事の準備などを出来るようにしたいです。また、先輩に遅れをとらないようにしたいです。
島田:日常の生活から山での生活を意識して、1分1秒を大切にしていきたいです。また、トレーニングを通して早く山に登るために体力や筋力をつけていきたいです。
宮武:同じスポ薦の先輩にどのようにトレーニングしていけば良いのかを積極的に聞いて、基礎的な能力を伸ばしていきたいです。また雪がある状態の山における技術を学びたいです。次回までに体力、精神両方とも伸ばしていきたいです。
細井:4年間絶対に辞めないで続けたいです。
新妻:無事に山から生還したいです。
島田:4年間めげずに最後まで頑張りたいです。
宮武:同期の3人と親友になりたいです。
◆島田裕也 しまだ・ゆうや 文1 安田学園高出 177cm・80kg
◆新妻良介 にいづま・りょうすけ 農1 平塚学園高出 165cm・52kg
◆細井一輝 ほそい・かずき 商1 明大明治高出 171cm・68kg
◆宮武尚史 みやたけ・なおふみ 農1 琴平高出 162cm・55kg
[山岳部担当一同]
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