駅伝、4連覇ならず/全日本学生夏季競技会

2013.07.17
 ウインタースポーツの代名詞、スキー。まだ本格的なシーズンに入る前ながら、熱い戦いが繰り広げられた。春、夏と個々で続けてきたトレーニングの成果が試された今大会。明大は100m、1600mで予選敗退。駅伝では4連覇ならず、3位に終わった。

 花形競技、駅伝で第一走者を務めたのは島田正叡(政経1=南砺平)。島田は今大会が初出場だが好走を見せ、2位で襷を次につないだ。「精一杯頑張った。ペースがつかめて、全体の流れに乗ることができた。ラストスパートが遅かったのは反省点」と悔しいながらも自分の走りに満足げな表情を見せた。「一走は予定どおりの展開」(山石康貴・政経3=北海道留萌)と、先輩から見ても納得いく結果だった。しかし二走の山石が最後の1周で後続に追い抜かれ、3位に転落。三走、四走の西田大地(政経2=おといねっぷ美術工芸)、三上幹生(政経3=金山)はそのまま順位を引き継ぎ、結果3位でゴールした。「来年も同じメンバーがそのままいるので来年こそは優勝したい」(三上)。選手たちは来年の目標をはっきりと見据えていた。

 夏は雪上での練習ができず個人でのトレーニングが中心となる。なかなか刺激を受けることが少ない時期。今大会は多くの大学の選手とのふれあいを通して、冬のシーズンに入るまでのモチベーション向上に一役買ったものとなったようだ。選手たちは既にそれぞれの課題を見つけ、シーズンに向け練習を重ねている。これからの活躍に期待したい。

[箭内桃子]

試合後のコメント
三上

「勝てなくて悔しい。追われるよりは追う方が気持ち的に楽だけどアンカーで順位が決まるのでもっと差を詰めたかった。優勝以外は負けだと思う。(敗因は)全体でのスピード練習が少なかった。個人ではやっていたが、駅伝のメンバー合同でたくさんやるべきだった。4年生がいなく、来年も同じメンバーがそのままいるので来年こそは優勝したい。(インカレに向けて)前期は筋力トレーニングを中心にスピード練習を主にしてきた。調子は去年よりも良い感じできている。インカレという全国規模の大会で10位以内に入って、ポイントを獲得したい」

山石
「3連覇のプレッシャーもあったと思うけど、これが今の力だと思う。また来年も同じメンバーだと思うので優勝を狙いたい。1走は予定通りの展開でした。早稲田の二走の人は世界大会にも出ている人なのでついてこられるとは思っていたが、1秒1秒を大事にしてもう少し粘りたかった。前期はランニング中心にやってきたが、ここからはローラースキーとか実戦的な練習が増える。成績を残してきた2人が卒業して、今どう考えても去年に比べて力は劣っているし、それはみんな自覚していること。個人個人が去年のチームに追い付け追い越せで、今年も走れるんだというものを出していきたい」

西田
「去年は4年生がいたが、今年は1、2、3年生のチームだった。3年生はいい順位できてくれましたが、早大と日大の1年生が速かった。スパートがあまりよくなかった。4連覇ができなくて悔しい。連覇を止めてしまうのは先輩の頑張りを止めてしまうということなので。夏はスピード練習をやって、秋や冬に向けて頑張っていきたい」

島田
「初めてで、分からないこともたくさんあったが精一杯頑張った。駅伝はすんなりペースをつかめて、全体の流れに乗ることができた。自分の中では90パーセントくらいできた。ただ、ラストスパートが遅かったのは反省点。1番がとれず、悔しかった。(この夏強化したいことは)スプリント能力。短距離の練習を積み重ねていきたい。(冬にむけて)自分にはまだまだ力が足りないので、まずは体力をつけていきたい。シーズンが始まるまで練習を積んでいこうと思う」