団体では一部残留 個人では池尻がベスト8/東日本学生選手権

2013.07.15
 東日本学生選手権が両国国技館で行われた。団体では昨年に続きAクラス残留。優勝した日大との取組では2―3とあと一歩のところまで迫った。また個人戦では池尻実主将(政経4=柳学園)がベスト8と好成績を残した。

 団体戦ではチームとしては勝てなかったが、優勝した日大にあと一歩と迫った。次陣の池尻の突き落としで勝利すると明大サイドからは歓声があがった。副将戦で田中宏治(農4=流山南)が押し相撲で、相手に組ませる間もなく押し出しを決めると明大の士気は一気に上がった。2勝2敗で迎えた大勝戦、武政進之介(政経2=埼玉栄)は粘り強い相撲を見せたものの、吊り出しで敗れた。

 個人戦では池尻がベスト8に入賞した。池尻は3回戦まで全て押し出しで決め、4回戦では小、中学校と一緒に相撲をしていた川端(日大)と対戦。最初の勢いでは負けていたものの土俵際での粘りによって川端の後ろを取り送り出しを決めた。決勝トーナメントでは一ノ瀬(日体大)に押し出しで負けたものの明大としては4年ぶりの好成績を残した。他にも小山貴雄(政経3=向の岡工)が団体では成績が振るわなかったもののベスト16に入った。

 例年に比べ今年は、新人戦も含め好成績を収めており、順調な明大。「気持ちを緩めずにみんなで一丸となって頑張っていけたら、成績もついてくると思う」(池尻)という言葉通り、明大は一丸となってインカレ優勝を狙う。

[西村亮哉]

試合後のコメント
小川清彦総監督

「池尻が個人戦で勝った川端(日大)は小学校、中学校の間は池尻の方が上でした。ただ池尻はケガ続きで高校は良い成績が残せませんでした。大学でもう一度やるぞという気持ちで久しぶりに対戦しました。川端は大学でタイトルを取っていますが、何回も仕切り直しをして池尻に苦手意識があるように見えました。ですので池尻の方が余裕がありましたが、それでも立合いに変化したことは良くなかったです。あれは負ける立合いでしたが、それでも勝てたのは過去の自信と経験があったからだと思います。川端に勝った次の試合も当たりは良くて勝てた試合でしたが、一瞬引いてしまいました。弱気な部分が出て負けてしまいました。入賞のチャンスでしたが、逃してしまいました。ですがベスト8以上の好成績は2009年に大崎(誠・平23政経卒)が準優勝して以来なのでそれは喜ばしいです。池尻は下半身の粘りに課題がありましたが、短期間に修正しました。もともと当たる力があるので、あとは気持ちです。小山もいい相撲をしました。あと少しで勝てました。団体戦は良い結果とは言えませんが、日大戦で2つ勝てたのは大きかったです。春の大会を経てチームが成長したと思います。中大戦では1つしか勝てませんでしたが、日大戦で盛り返しました。日大戦で大将戦までもつれたのは久しぶりです。自分のやるべきことをやれば勝てるということを感じました」

守重佳昭監督
「池尻はベスト8でしたが、もっと早くそういうところにいかなければいけない選手なので、ようやくかなという感じです。昨年の12月ごろに相撲部で大丸の元社長の山本良一氏から話を聞いて、目標を高く設定することの大切さを教わりました。それで意識改革ができて、みんなで上を目指そうということになりました。今日の日大戦でその意識が見えたと思います。ようやく芽が出たと思います。あとはインカレでもう一回力を出せるように夏にしっかり稽古して良い成績残せるように頑張ります」

池尻
「新体制での最初の大きな試合だったので1つでも上に上がろうと思って臨んだ試合。かなり気持ちが入った取組でした。(個人ベスト8については)もっと上に行きたかった。優勝したかったと思います。(日大の川端については)昔からの知り合いで、最近負けることも多かったのでどうしても勝ちたかった。次に向けて、気持ちを緩めずにみんなで一丸となって頑張っていけたら、成績もついてくると思います」