ルーキー高山が大会記録で優勝!明大勢は個人4種目でV/明法定期戦

2013.07.15
 男子110mHに出場した高山峻野(法1=広島工大付)は、アクシデントに遭いながらも大会記録で優勝した。高山はスタート直後、素早い反応でトップに出た。しかし、4台目のハードルを過ぎたところで機械の故障が発覚。審判がレースを止め、再レースを行うことになった。このアクシデントに、高山は「スタートがうまく決まり、ベストに近い走りができていたので残念」と表情を曇らせた。しかし、迎えた再レースでは大会記録を出しての優勝。「次につながる走りができた」と今後の活躍を期待させた。

 男子走り幅跳びでは、林悟(政経3=岡山大安寺)が自己ベストに迫る6m96cmで優勝した。勝負を決めたのは3本目だった。スムーズな助走から生み出された跳躍は、自己ベストにあと4cmと迫る6m96cm。続く、5本目、6本目はファウルで終わってしまい、「試合の中でも本数を重ねるごとに調子が上がって、走りのスピードが出過ぎた」と好調ならではの課題も得た。これからの目標ついては「関カレのA標準を突破したい」と今後のさらなる飛躍を誓った。

 男子400mに出場した下田将(情コミ3=八頭)は47秒70の好タイムで、2連覇を達成した。試合前は、「調子が悪く、太もも裏に張りがあったので、棄権しようかと悩んだ」。しかし、レースが始まると前半からスピード上げ、調子の悪さを感じさせない走りで優勝。「最後はフォームが乱れたが、いいペースで走れた。これからは前半から勝負に出るレース展開を増やしていけそう」と優勝以外にも大きな手応えを掴んだ。

 また、砲丸投げの佐藤一桐(農4=都立科学技術)が15m07㎝で優勝。学校対抗の総合得点では、明大81点、法大96点で惜しくも敗れたが、短距離、跳躍、投擲種目で4つの優勝は、チームにとって大きな収穫になった。これから迎える夏合宿シーズンに向けて、いい流れで入っていけそうだ。

[加藤拓哉]

試合後のコメント
古谷紘一監督

「やっと、法政と勝負できるようになった。ずっと、ほとんどの種目で上位が法政、下位が明治だったのが、改善しつつある。今日は4種目で優勝したし。部員数も数十人違い、あちらの方が大規模。力はまだ一枚も二枚も上手だけど、勝負できるようにはなったかな、と。課題は100m。力の差が露呈した。リレーでも差がついたし、しっかり強化していかねば。長距離は夏合宿で絞っていくので、これから。全カレ、出られる選手が限られている分、勝負してほしい」

高山
「ベストに近い走りができたので、いいタイムが出せると思ったが、アクシデントのせいで無駄になってしまった。とても悔しい。でも、再レースでは、次につながる走りができたので良かった。大会記録だったが、強い選手が出場していなかったのでそれほど嬉しくない」


「記録に関してはまあまあ。5本目、6本目も調子は良かったのでもう少し上がると思ったが、ファウルで終わってしまったのでもったいなかった。試合のなかでも本数を重ねる毎に調子が上がって、助走のスピードが出過ぎた。こういうファウルを少なくし、ワンランク上で戦いたい。次は関東インカレのA標準突破を目指したい」

下田
「最近調子が悪く、出る前は危険しようか悩んでいた。太もも裏が張っていて、気になっていた。体と相談しながらスタートラインに立ったが、始まる瞬間は、やるしかないと思って走った。自分は後半型だが、今日は前半から飛ばした。最後乱れたが、いいペースで走れた。前半からいくレースもこれから増やしていけそう。手応えをつかんだ。夏は、基礎的な練習をやっていければ。全日本インカレのマイルリレーで表彰台が目標」