
第1回オールスター開催! 対抗戦選抜快勝/関東大学オールスターゲーム
前半はワンサイドゲームだった。9分までに左FL金正奎(早稲田)が2トライを奪い、試合を優位に進める。続く12分には、小澤が左サイドを突破すると中央ゴール前まで持ち込みチャンスメイク。その後、ラックから右サイドに展開し、最後は右WTB竹中祥(筑波大)がトライを決めた。その後も「FWもBKも前に出れて全員走っていた」(小澤)とリーグ戦選抜を圧倒した。その後2トライを追加し、33―0で前半を折り返した。
後半開始から勝木、須藤、大椙が投入され、明治の4人が揃ってプレーした。9分には再び小澤が、左サイドでボールを受けるとサイドラインを突破しそのままインゴールに飛び込みトライ。存在感を見せた。ところが24分にリーグ戦選抜にトライを許すと流れは一変。「終盤は崩れてしまって」(須藤)とディフェンス面で集中力を欠き、観客を味方につけたリーグ戦選抜に主導権を奪われた。最後の15分間に計4トライを許すも、結局55―28で逃げ切った。
「学生の未来につながる大会になったのでは」(岩出雅之・対抗戦選抜監督)と、初めての試みだった今回の関東大学オールスターは大成功で幕を閉じた。明治としても「周りは強い選手ばかりで、良いプレーを吸収するつもりで試合に臨んでいて、収穫はあった」(大椙)と、他大学の有力選手とプレーすることで多くのものを吸収した。出場した勝木、須藤、大椙、小澤の4選手がその収穫をチームに還元してくれるはず。春、不本意な結果に終わった明治の挑戦はここから始まる。
[柴田遼太郎]
試合後のコメント
HO勝木来幸(営3=常翔学園)
「選ばれたからには頑張ろうと思った。(終わってみると)みんなレベルが高かった。(普段とは違うメンバーでの試合に)改めて、コミュニケーションの大切さがわかった。個人として、ディフェンスは良かった。しかし試合の中でうまく自分を出すことができなかった。明治でいかに自分を出せるか、これから挑戦していきたい。春の成績は良くなかったので、秋に上がるしかない。そのために夏にリフレッシュしつつ、努力していきたい」
右PR須藤元樹(文2=国学院久我山)
「今年からこのオールスターが始まったので、その最初のメンバーに選ばれたことをとてもうれしく思う。集まって1日か2日のチームなので、いかに自分の個性を引き出せるかをテーマにやっていた。前半は波に乗っていておのおのの力を出せていたが、終盤は崩れてしまって今日一番良くなかったのはそこだと思う。個人的には100点満点で70点くらい。タックルも結構外されたし、まだまだ。みんな自分より年上の人ばかりで、キャプテンでなくてもリーダーシップがすごくあった。コミュニケーションの問題は全然無く、仲良く和気あいあいとしたチームだった。自分から積極的に話しかけられる雰囲気だった。春シーズンは成績があまり良くなかったので、1週間オフをはさむが自分としては完全オフではなく自主トレをしっかりして、夏合宿に向けて身体と心をつくっていきたい」
右LO大椙慎也(法3=国学院久我山)
「(オールスター戦を振り返って)自分は後半からの出場で、前半に良い流れができていたので最初から流れに乗ろうという気持ちがあった。このチームでは昨日しか合わせてなく、ミスもあった。しかし試合中のコミュニケーションでカバーできたと思う。周りは強い選手ばかりで、良いプレーを吸収するつもりで試合に臨んでいて、収穫はあった。春は情けない結果だったので、夏は暑い中でも頑張っていきたい」
左WTB小澤和人(営4=国学院久我山)
「FWもBKも前に出れて、全員走っていたので良かった。後半は疲れが出て、トライを取られたところが反省点。個人的にはトライを取れたのは満足だが、ディフェンスミスがいくつかあった。チームが集まったのは2日間だけだったが、うまくコミュニケーションがとれた。周りがトップレベルで、わくわくしたし、自分がどれだけ通用するかという気持ちで臨んだ。いろいろ吸収できたこともあるので、夏合宿に向けてチームに伝えていきたい」
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