柔道部 東海大の壁厚く 準々決勝敗退/東京学生優勝大会

2013.05.28
 2回戦、3回戦の相手の明星大、駒大には1試合も落とすことなく勝ち進み、迎えた準決勝。くしくも昨年と同じ東海大との顔合わせとなった。しかし結果は1勝2敗4分けで敗戦。昨年の雪辱を果たされた形となった。昨年に比べて小柄なチーム編成となり、次鋒の橋口祐葵(政経1=延岡学園)が敗れると、引き分け以上を狙う東海大に対し思うように勝ち星を挙げられない。副将の山下大輔(商4=皇學館)が敗れて大将戦を残し準決勝敗退が決定すると、選手たちはうなだれた。最後に重松賢太郎(商4=福岡大大濠)が「気持ちが技になって出た」という払腰で一本勝ちし一矢報いたものの、全体的に思うような戦いをさせてもらえず悔いの残る敗戦となった。今後も無差別級の団体の大会では体格差で上回る相手に不利なことが多くなるが「大きい相手に苦手意識はない。(体格差は)気持ちでカバーしなければいけない。気持ちを強く持って、小柄でも技とかで勝っていけるようにしたい」(六郷雄平・政経4=愛知県私立大成)と前を向く。
 この敗戦を糧に来月の全日本では気持ちで押す明治の柔道を見せられるか。チーム一丸となって頂点を目指す。

[本永雅敬]

試合後のコメント
猿渡琢海監督
 
「(東海大戦は)勝てた試合だった。オーダーも予想通りで当たったので、いけるかなと思った。しかし、うちのポイントゲッターである上田(轄麻・政経2=愛知県私立大成)と高橋(良介・政経4=愛知県私立大成)がポイントを取れなかったのが一番の敗因かなと思う。東海に勝てれば優勝は見えると思っていた。去年は3ー0で勝てたので今年も失点を出さなければいけるかなと思っていた。団体戦は負けずに失点を出さないことが重要なので。相手はまだ主力を出していないので、実力差は感じた。これからは体の大きい相手との対戦の仕方を教えていきたい。攻めるためのスタミナ、根性、意識などを改善させていきたい。今年のチームは大人しいので、勝負をする勇気を付けてほしい。技術とかではなく気持ちの問題だと思う。全日本に向けて、今日出た課題や勝つために必要なことを教えて優勝できるチームにしていきたい」

六郷
「4年生の自分らが取れなかったのが敗因だと思う。相手もみんな柔道とか分かっているのでそれなりに経験をして練習してきたが。みんな取る力はあると思うので、取れるところをしっかり取っていきたい。去年よりだいぶ小柄のチームになってしまったので気持ちでカバーしていかないといけない。気持ちを強くしていかないといけない。小柄でもやっぱり技とかで勝たないといけない。(ベイカーは)力は強いと知っていたので、さばいて柔道。力は強かったが組み手とかはそんなに強くなかった。大きい相手に対して、2つ組まれたらきついので、組ませない練習をしてきた。(大きい相手は)大きい相手に苦手意識はない。どんな相手でも取れるように練習していきたい。(東海大との差は)差はそんなに感じない。負けたんですけど。勝てないことはないかと。練習して1カ月後もう一度。(出場した1年生は)思い切って試合をしていたので、いい経験になったと思う。練習2人とも真面目にやっているので、強くなっているとは思う。(全日本に向けて)全員の気持ちを本当に優勝したいという気持ちに持って行って、全員で優勝したいという気持ちで戦えば勝てると思うので、そういう気持ちをまず強くしたい。(意気込みは)絶対優勝」

重松
「チームが負けたので意味はない。(東海大戦は)4年生なので絶対に取らないといけないという気持ちでした。自分の時には負けが決まっていたので、どれだけ自分の力が通用するかを試そうと思った。自分が勝つかどうかでチームも変わってくると思うので。内容的にはもう一回やったら勝てると思う。全日本では変わってくると思う。また作戦を考えたい。今日の悪いところは攻めが遅かったところと組み手ができていなかったところ。一本を取れたときも、組み手はできていなかったが気持ちが技になって出たと思う。これからは誰が相手でも取るという気持ちでやりたい。全日本では優勝する」