
山梨学大に敗れ、3~4位決定戦へ/関東学生春季1部リーグ戦
前半は相手の一方的な攻撃に我慢が続いた。試合開始早々、ボールをサークル内に運ばれゴールを脅かされるも、GKの國友督仁(政経1=丹生)が好セーブを見せ、何とか阻止。その後、しっかりと外でパスを回し、果敢に攻め込むがなかなかチャンスをものにできない。ひたすら耐える時間が続き、0-0で前半終了。点こそ入らなかったが、「しっかり耐えたという意味では目指していたゲームができた」(毛利康平主将・法4=飯能南)と粘り強さがうかがえる試合内容であった。
そのまま粘り続けたい明大だったが、山梨学大に力の差を見せつけられる。後半開始直後、初のPC(ペナルティコーナー)のチャンスを獲得。明大が流れを掴んだかのように見えたが相手のGKに阻まれ惜しくも失敗。そのまま先制点を許す。続けて後半13分、勢いをつけた山梨学大のカウンターを受けて失点し、0-2に。さらに中盤、PCを大量に取られ國友の負担が増えたが、國友の好セーブと相手のミスに助けられ何とか得点を阻止した。残り3分、安部雄貴(商3=横田)が松本晃司(政経2=石動)のパスを受け、ついに1点を返す。ペースを掴んだ明大は、同点に追いつこうと松尾賢治(政経4=岐阜総合学園)や大嶋雄飛(文2=今市)を中心に積極的に追加点を狙うも時間が足りなかった。安部は得点が「遅かった。10分でも早ければ」と悔やんだが価値のある1点だった。しかし試合終了間際、オウンゴールで1点を追加され、1-3に終わった。
今年は「創部90周年という節目の年」(安部)、何としても結果を残したいところだ。気持ちを切り替え、まずは慶大にリベンジを果たし、春季リーグ3位で全日本大学王座決定戦を迎えたい。
[吉川真澄]
試合後のコメント
宮田知監督
「今日のゲームはああいうふうにしのぐしかなかった。うちが攻めて縦に伸びるスペースを作ってしまうと、相手にはスピードがあってやられるだろうと。若干引き気味でカウンターを仕掛けるという作戦で前半はしのげた。1点目はしょうがないにしても、2点目は余計だったかな。もちろん決勝戦には行きたかった。今日のプランは何があっても諦めるなということ。最後まで何が起こるか分からないし、自分一人が目立つとかそういうことではなしに、チームのために全員が守れということ。山梨学大レベルの相手と戦うと第二FWがちょっと、球際やスピードで弱いかなという印象。基礎体力からきちっと、日々の練習で鍛え直していきたい。後半の中盤で山梨学大にPC(ペナルティコーナー)を大量に取られたが、向こうの精度が悪く助けられた部分がある。國友督仁も良く防いだと思う。2戦連敗して上位4チームに残ったのでは意味がないから、王座への調子付けも含めて春季リーグは3位で終えたい」
小池文彦コーチ
「試合をしてみて、力の差を感じた。春先に山梨学大と練習ゲームをやってその時は力の差を感じなかったんだけど、日本リーグをこなしてきてかなり力を付けてきていた。前半ずっと押されっぱなしだった。ディフェンスでは打ち込みに対して指示をした。先週の東農大戦でオウンゴールがあったので、23ヤードからの打ち込みをケアしなければいけないということを話した。それで前半はけっこう低く守れて、無失点で終えたのは大きかった。あとは1対1のフィジカル的な差だったりがあった。今日選手に話したことは終盤15分のゲームを常にできれば、トップレベルのチームにも勝てるということ。もう一度フィジカルの基礎トレーニングをして、トラップの差もかなりあるので。山梨学大の選手は難しいボールもきっちり止めてくる。ディフェンスにしろオフェンスにしろミスがない。そういうところをうちも磨いていかなければいけない。そういう基礎的な部分から作りなおして、来週の3位をまず取って王座にいく」
毛利
「結果は付いてこなかったが、前半しっかり耐えたという意味では目指していたゲームができた。後半はうちの流れでゲームが作れていながら、2点取られてこっちが2点目を取れなかったということで、攻守に渡って2点というのがキーポイントになるのかなと。悔しい気持ちもあるがこれで終わりではないので、課題を見つめなおして全国の舞台で監督に恩返しをしたい。自分は自主性を重んじ、言いたいことは後輩にも言わせて意見を聞きたいので、そういった意味ではいい雰囲気。来週に向けてコンディションを整えていけばいいゲームができると思う」
安部
「1点取ってからチームが変わったが、遅かった。10分でも早ければ流れが変わって、追加点が取れたと思う。今年はホッケー部創部90周年という節目の年なので、監督を胴上げしてあげたい気持ちが強かった。自主練習を各自でやっているが、自分はFWなのでシュート練習を中心に取り組んでいる。決勝戦にはいけなかったが、3位を目指して1週間頑張っていきたい」
大嶋
「勝ちたかったというのが第一。みんなで意識高くやってきたつもりだったが、山梨学大の方が一枚上手だったのかなという感じ。3~4決定戦は絶対に勝たないといけないので、王座につなげられるようにやっていきたい」
國友
「まだまだ力不足で、先輩に頼ってばかりだと思った。前半は押されながらも全員で守備を頑張っていたが、後半になって流れが悪くなった。後半に山梨学大が大量のPCで攻めこんできた時は、カウンターから1点取ろうという気持ちで守りきった。次こそは無失点で3位になって、王座につなげたい」
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