
各部門で入賞 総合力で1部残留/関東学生対校選手権
大六野が、力強いスパートを見せて入賞を果たした。先週の1万mに続き、5000mでも自己ベストを更新。強豪揃いの中、5位に食い込む健闘を見せた。レースは、留学生がハイペースで引っ張る中、大六野は先頭集団後方で待機。その後徐々に順位を上げていき、最後は服部(日体大)と競りながらゴールした。横手健(政経2=作新学院)は、先頭からは離されたものの、終始粘り強い走りを見せた。牟田祐樹(農2=西武学園文理)は序盤から苦しい走りを強いられ、後方でレースを終えた。
自己ベストを50cm近く更新して、入賞を果たした。男子砲丸投げの佐藤。4月に入って、調子が出ず低迷していた。そんな中「今日にピークをもってくることができた」と、調整が成功した。勝因は調整だけではない。冬期練習では、朝から晩まで、1日300本以上も投げ込んだ。そんなストイックな姿勢も、勝利に結び付いた。3投目で自己記録を上回る15m49をマークし、4投目ではその記録をさらに越えた。今後は「インカレで入賞し、記録を16m台に乗せたい」という。ストイックな姿勢で、さらなる高みを目指す。
明大としても15年ぶりとなる決勝進出をし、6位入賞を果たした。大歓声の中行われた、最終種目の4×400mR。一時は最下位になるなど、上位を伺うことはできなかった。それでも、昨年は惜しいところで予選敗退しただけに、メンバーは「楽しく走れた」と、決勝進出を喜んだ。また、明大記録も昨年10月の日本選手権リレーに続き、更新した。今後については「このメンバーでやれる期間は少ない。1試合ずつ、楽しみながらやりたい」。間違いなく、上昇気流に乗っている。今後、さらなる活躍が期待される。
ハーフマラソンは、明大にとって厳しい結果となった。レース序盤は、本田(日体大)や田口(東洋大)など、実力者が先頭集団を引っ張る形に。そんな中、木村慎(商2=浜松日体)は好調な滑り出しを見せ、先頭集団後方の好位でレースを進める。しかし、レース中盤で突如失速し集団から離脱すると、後続にも一気に抜かれていく展開に。一度失った流れは、戻ることはなかった。石間涼(情コミ4=浜松日体)も出場したが、終始後方でレースを終えた。選手層の厚い長距離部門だが、らしくないレースとなってしまった。
初めてのインカレで、決勝進出を果たした。女子で唯一、出場した奥野。「決勝に行けるとは、当初は思っていなかった」と、本人も驚きを隠さなかった。決勝では、前半から飛ばす走りを見せたが、8位に終わった。表彰台を狙うにはさらなる成長が必要だ。奥野自身、「自己ベストを更新したい。200mだけでなく100mも」と、貪欲な姿勢を見せる。次のステップアップに繋がる大会となったはずだ。
[髙田悠太郎]
試合後のコメント
古谷紘一監督
「レベルの高い戦いだった。21点取って落ちるということは相当レベルが高いということ。マイルリレーについては、最後までいることが出来たのは嬉しいこと。28点は一致団結の結果だと思う。慶応の山縣みたいに1人だけ良くてもダメというのがよくわかった。マイルが3分08で走ったのは、これは本当に驚き。個々では4人とも決勝に残れなかったからね。リレーの強さが出たのかなと思う。2年前から考えたら信じられないよ。それだけ強くなったってことだし、金子コーチが来てから強くなった。長距離は大六野、廣瀬しか目立たなかった。他目立ってなかったし、取りこぼしも多かった。100、200、400、800で0点だったからね。ここで1点欲しかった。短距離は強くなって来た。タイム的にも。来年はもっと強くします。来年4年生がいなくなるからね。もっとキツくなるんじゃないかな。大東には少し勝てないかも。あそこはすごく強化してるから。平成国際、明大、城西、国武の争いになると思う。短距離には今後、対抗戦もあるし、7月ごろだから記録は出ないかもしれないけど。全カレに出る選手には頑張ってほしいね」
西弘美駅伝監督
「1部残留にほっとした。長距離としては11点稼いだが、それは2人での得点。ハーフで取れないのが惜しかった。実力を出し切れなかった感がある。(大六野の2種目入賞について)順位が大事な大会で2種目とも自己ベストを出し、強さがついてきた。大舞台で力を発揮する、強い選手になりつつある」
山本豪コーチ
「1部に残れて良かった。5000mでは、本当に大六野が良く走った。横手はハイペースについていけなかったのが残念。調子のいい時の横手なら、ついて行けると思うので、なにかしら不安があったのだと思う。牟田は、きつい中で我慢して良く走った。トラックとしては今後ホクレンがあるので、まずはそこに向けて。徐々にロードの季節に入っていくが、優勝をやはり狙っていかないと。練習ができてればきちんと走れるわけで、なにかしらほころびが出ないように。また、コンディションを大事な試合に合わせられる力も重要」
大六野
「後半出遅れてしまって、しっかりと粘れたけどフォームがばらついてしまっていた。そういうところにも気を配って走れれば良かったかなと。3000過ぎから少しキツくなった。ベストだったけど、まだまだ行けたかなと思う。1部残留は嬉しいこと。来年も1部残留目指して頑張りたいと思う。短距離が多くポイントを稼いでいるが、頼りつつ頼り過ぎないように、長距離もしっかり得点したいと思う」
奥野
「初の関カレ、緊張したり、夜も眠れなかった。順位というよりも、記録を狙って走った。自分としては4ヶ年計画で考えていて、決勝に行けるとは当初は思っていなかった。ただ、今シーズンは記録会のタイムも良くて、関カレの組も良かったのでもしかしたら…と感じていた。決勝はただ無我夢中に走った。いつも前半抑えて後半に上げるタイプなのだが、決勝はそれでは勝てないと思ったので前半からとばした。今日スタートラインに立った時、みんなの応援が聞こえて嬉しかった。コーナーにもいてくれたチームメイトもいた。今までみんなが活躍するところばかり見てきたが、やっと自分も貢献できた。それが一番嬉しい。今後の目標としては、今回全カレの標準を切れたので、まずは全カレ。そして、来年こそ関カレで表彰台に上りたい。200mだけではなく100mも。自己ベストを更新したい」
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