小日向、北島破り200平V/ジャパンオープン
世界の北島に勝った!大会最終日の26日、小日向一輝(商1=千葉商科大附)が200m平泳ぎ決勝で北島康介(アクエリアス)、立石諒(ミキハウス)を破って初優勝を遂げた。2人のオリンピアンを倒したニューヒーローの大金星で会場は大いに盛り上がった。
後半に追い上げる「自分らしいレース」だった。レースは北島が前半から攻める展開。小日向は150mを4位でターンしたが、「ラスト50mからが勝負」と作戦通りの泳ぎで北島を捕らえ、最後は0.02秒のタッチ差で立石に競り勝った。
予選は「150mまで余裕を持って泳いだ」結果、決勝進出がギリギリの8位通過だった。「危ないレースをしてしまった」と一瞬冷や汗をかいたが、8コースで泳ぐ決勝は「周りが見えない分、自分らしい泳ぎをするだけ」と前向きに臨めた。予選で同じ組を泳いだ山口は11位通過のため、B決勝止り。決勝での直接対決は叶わなかったが、いつも小日向の前に立ちはだかる宿敵が見つめる前で番狂わせを演じ、「やっと一番ですね」と笑顔を見せた。
ジュニア時代からトップレベルで戦ってきたが、日本選手権5冠の怪物萩野や200m平泳ぎ世界記録保持者の山口(ともに東洋大)ら「黄金世代」の中で影に隠れていた。それでも“打倒山口”をモチベーションに「1番」を目指してきた。先月4月の日本選手権では山口に次ぐ2位になり、ようやく土俵が整った。そんな中での初優勝だった。
大金星を収め、次の目標は「世界選手権を超えるタイムでのユニバー優勝」と宣言。興奮を抑えるような冷静な口調だったが、平泳ぎ男子のニューヒーローは確かに世界を見据えていた。
大金星を収め、次の目標は「世界選手権を超えるタイムでのユニバー優勝」と宣言。興奮を抑えるような冷静な口調だったが、平泳ぎ男子のニューヒーローは確かに世界を見据えていた。
[奥村佑史]
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