
神村4位、住吉6位、鮫島が復帰レース/ジャパンオープン
プールから上がった神村は表情を曇らせた。選考会の惨敗から1ヶ月半。リベンジを誓って臨んだ得意の200mだったが、結果はベストタイムから4秒近く遅れる2分12秒34。昨日の800m自由形4位に続き、またも4位で表彰台を逃した。
100mを1分5秒50の6位で通過。後半の100mは+1.84秒でまとめ「らしさ」を見せた形となったが、ライバルの赤瀬や大塚(ともに日体大)には大きく差をつけられた。自己ベストは高校1年時のこの大会以来更新できていない。レース後には「次こそは自己ベストを」。涙を浮かべながら再起を誓った。
また、100m自由形の決勝に進んだ住吉は順位を一つ下げ6位に終わった。予選は自己ベストを更新する56秒07で「もう少しいける気がする」と意気込んだが、決勝は「後半バテてしまった」と苦笑い。今大会を通過点とし、ユニバーシアードで55秒台を目指す。
鮫島 復活の4個メ
目の難病のためにプールを離れていた鮫島が復活し、400m個人メドレーB決勝に登場した。午前中の予選レースより1秒25落としB決勝4位に終わったが、「上出来です」と表情は晴れ晴れしていた。
2ヶ月間は全くプールに入れなかった。入院と自宅療養で過ごしたその間は、「最上級生である自分がチームにいれず悔しい気持ちでいっぱいだった」と振り返る。ユニバーシアードを狙っていたという4月の選考会、連覇が懸かっていた東京六大学も欠場。焦る気持ちを抑え、イメージトレーニングを続けた。入院中には家族や高校時代のチームメイトの励ましが支えになったという。ようやくプールに戻ってきたのは4月の終わりだった。
久方ぶりの公式レースを終え、「また大きな舞台で泳げることが嬉しい」と笑顔で話した鮫島。学生最後の夏に向けては「まずは泳げることに感謝して練習して行くだけ。結果は必然的に付いてくるはず」。苦難を乗り越え帰ってきた鮫島。支えてくれる人々への感謝の気持ち、「泳げる幸せ」を噛み締めて再スタートをきった。
[奥村佑史]
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