昨年度順位をキープし5位に終わる/東日本学生リーグ戦

2013.05.17
昨年度順位をキープし5位に終わる/東日本学生リーグ戦
 順位を上げることはできなかった。坂本賢祐主将(法4=広島国泰寺)が率いる新体制で最初の団体戦。昨年、一昨年とリーグ戦5位が続いており、一つずつでも順位を上げていきたいところであったが今年も5位でキープとなった。「技の数が足りない」(多賀恒雄総監督)など課題も見つかり、今後に向けて気を引き締めた。

勝ち星を挙げてチームに貢献した大山
勝ち星を挙げてチームに貢献した大山

 後半に追い上げを見せた。1日目と2日目は強豪校を相手に0―7や1―6の大敗が続く。そんな中で迎えた3日目、5戦目は負けると順位の降格が決まってしまう、重要な一戦。法大を相手に55kg級と60kg級は取られてしまったものの、66kg級・浅田光紀(営4=星城)が白星を挙げ、流れを引き寄せた。続く4人は全員ストレート勝ち。チームカウント5―2で対法大戦を勝利で終えた。同日に行われた6戦目・対東農大戦には大山博貴(営1=仙台育英)が1年生ながら出場。見事白星でリーグ戦デビューを飾った。最終戦・対神大戦では120kg級で山田高義(文2=名古屋工)が試合終了間際でのフォール勝ちを収め、4日間の戦いを締めくくった。「チームで勝ちにいった感じ」(坂本)と振り返るように、後半3戦はチーム力を発揮した勝利となった。

 「リーグ戦前に主力がケガしてしまい危機感はあった」(多賀総監督)と不安材料を抱えてのリーグ戦となった。「おのおのの課題をチーム全体で克服していきたい」(坂本)。次に控えるは6月の春季新人戦。自慢のチーム力で上位を目指す。

[関本紗希]

試合後のコメント
多賀総監督

「昨年と同じ5位。残念な結果に終わってしまった。リーグ前に主力がケガしてしまい危機感はあったが、他のメンバーがもっとカバーしなければいけなかった。今リーグで感じた課題は『1ポイントを取りにいく技』。寝技は力で持っていかれたようなところがあったし、タックルやがぶりも思うようにいかなかった。まだ技の数が足りない。新体制については、坂本が主将として頑張っている。怠ける選手はもちろんいないけど、もっと積極的になってほしいなとも思う。1年生はまだまだ高校生の体で小さいが、2、3年後期待できる選手。どんどん体をつくっていってほしい。リーグ戦を通してそれぞれ反省点はあると思うから、チームには計画を立てて克服していくように話した。反省点をプラスに変えていきたい。レスリングは最後の踏ん張りがものをいう競技だと思っているので、そこまで自分を追い込めるか。あとは、どこかで創部80周年に花を添えたいね」

坂本
「リーグ前にケガで白石や杉山が抜けて、多少危機感はあったけど、それぞれ力を発揮できたかなと思う。一人一人が勝ったというより、チームで勝ちにいった感じ。チーム力は高まったと感じている。ただ、昨年と同じく5位。自分たちの代で順位を上げられなかったのは悔しい。主将になって、チームの上だから見本にならないとと感じている。言うべきことは言わないといけない…とか。仲の良いチームが悪いというわけではないけれど、勝つためのチームになるために何をしなければいけないか、主将になってより考えるようになった。新しく入ってきた1年生は、真面目で伸びしろがあると思う。今後期待できる。今リーグでの課題は、1点を取り切る力が足りないということ。あとは精神面。試合の内容が良くなかったりして、テンションが下がっているのをどう周りの選手がカバーしていくか、どう支え合うかが重要だと感じた。自分はリーグ戦で3試合に出場したが、1、2回目フォール負けしてしまった。緊張していて、自分の力をあまり出せなかった。3回目の最終戦はチームの勝ちを決定づける場面で勝てて良かった。自らに課せられた役割は果たせた。試合が終わってチームの元に帰った時、みんなが握手を求めてきてとてもうれしく感じた。今後、新人戦などの大会が続くが、一人でも上位を目指せるように、おのおのの課題をチーム全体で克服していきたい」