東日本リーグ戦へ、意気込みを語る/事前取材

2013.05.17
 府立の劇的な優勝から約半年。明大拳法部では大石健作主将(文4=初芝立命館)が率いる新体制が発足し、日々練習を重ねている。新体制で挑む最初の学生大会は昨年度2連覇を果たした東日本リーグ戦。3連覇に向けて選手の気合も十分だ。週末に試合を控えた選手、監督に意気込みを語ってもらった。

[関本紗希]

高村潤監督
「(仕上がりについて)大石のリーダーシップでいい方向に進んでいる。この時期はまだスタミナといった下半身の強化を中心にしていて、それによって軸が安定し上半身の回転をうまく使えるようになってきている。沖縄での7泊8日の合宿でもひたすら走らせた。インターバル走や長距離、短距離のダッシュなどでスタミナがついたようだ。(昨年からスタミナというのを重視していますが)昨年から取り組んでいるがまだ圧倒的に倒せるようなスタミナが付いているとは言えない。理想は相手を圧倒して勝つこと。そのためにも下半身の強さがテーマになってくる。(昨年インカレで優勝し追われる立場となりますが)自信はある。どこもが明大が優勝候補だと思って臨んでくる。今、明大はいい選手が多く、誰を使おうか本当に悩んでいる。7人制の団体戦では組み換えが効くくらい選手層は厚くなっている」

大石
「(今年度始まって1カ月半経ちますが)チームの雰囲気は少しずつ良くなっている。(3月の試合では)全員が情けなさを感じたと思う。このままではいけないと思ってくれたと思うから、それを今回生かせないと何の意味もない。慢心ではないが、ただ優勝するだけではなくて一人一人が勝って、もっと高い次元でやりたい。関西は関学大が優勝したみたいなので、6月の全国選抜では“関東に明治あり”というのを見せないと。(1年生には)これから試合でいろいろ試していって欲しい。監督も学生主体で考えてやらせてくれている。(東日本は)グランドスラムを達成するための第1歩だから全勝優勝を目指す。試合内容も試合に向かう姿勢も全部うちが1番になるように自覚を持ってやりたい」

大貫洋平(文3=東海大相模)
「(大貫はチームの中心の一人だと感じるが)周りからは大貫は勝って当然だと思われている。勝ちたいとかではなく自分は勝つ存在。インカレを制覇して追われる立場になったが、頼れる選手が多い。大石先輩が4年生一人だから、自分や榊原(亮・法3=大阪桐蔭)が中心になってカバーもしていく。(部員の中では3年生が一番多いが)3年は多いからそれだけやらなければならないこともある。一般入部だが、栁口(憲太・商3=長崎西)はポイントゲッターとして考えている。(チームをまとめる側に回ることも増えたようですが)副将をやらせてもらっていて、今までとはチームの見方が変わった。自分だけというわけではなくなったから、周りを見るようになった。昨年インカレで優勝して、連覇できる権利があるのは明大だけ。連覇を追ってやっていく」

榊原
「(高村監督から注目選手として挙げられていましたが)自分でも練習中に成長したなという感覚がある。昨年は体調管理をしっかりできなくて、思うような結果を残せなかった。今は、3年になったというのもあるのかもしれないが、練習が楽しい。(チームについて)今のメンバーなら絶対に勝っていける。明大は7人そろっているし、団体戦では負けることはない。(東日本リーグ戦では)全勝して最優秀選手賞を取る。組み中心だったが、今は立ち技中心でやっている。それくらいパンチの調子がいい。突きで一本を取っていく」

石田圭吾(文2=大商大堺)
「チームの雰囲気は明るくていい感じ。やる時はやるので自分は好き。メリハリがあっていい。先輩になったということで試合でも負けられないし、団体戦ではスポ薦の1年生も出るので上級生が勝って楽な場面をつくってあげたい。(東日本では)研究しても研究しきれないくらいの強さを見せたい。とりあえず1年間やってきた経験があるので緊張もせず一試合一試合勝っていく。東日本は踏み台なのでこんなところで負けられない。各試合全勝して先輩を煽っていきたい。それを見て後輩も付いてきてくれたら良いと思う」

片山一騎(法2=大阪桐蔭)
「大会に向けて雰囲気は良くなってきている。高校のときは組み技ばかりに頼りがちだったので最近は立ち技を中心に練習している。1年生が刺激になっていていい。やはり負けられないので。(東日本では)とにかく負けたくない。秋の全国もあるが、とりあえず東日本で優勝することを近い目標にして頑張りたいと思う」

玉置裕也(文1=大商大堺)
「自分たちスポ薦の2人は入学前から先輩方を支えられるような選手になるためにやってきたのでもし試合に出していただけたら先輩の足を引っ張らずに、むしろチームに貢献できるように頑張りたいと思っている。(明大に入ったきっかけは)自分は石田先輩と高校が一緒で、石田先輩は学校では一人ずば抜けて強かったので、憧れて入ろうと思った。高校のときの拳法は距離が近くてけんかみたいな感じだったが、初めて明治の練習に参加してその距離が長くなっていて驚いた。そこが高校と大学の一番違うところだと思う。直すのは大変だと思うが少しでも距離に慣れてできるようにしたい」

原田優介(法1=朝倉)
「やはりスポ薦なので、そこに自信とプライドをしっかり持ってやりたい。相手は年上だと思うが気にしていたら勝てないと思うので、先輩にも勝つつもりで自分のプレーを出して貢献できるように頑張る。(明大に入ったきっかけは)道場の先輩に明治にいらっしゃった方がいて、プレースタイルも構えも似ていたので明治の拳法が自分に合っていると思った。(4年間の目標は)強くなって地元の道場の方々に強くなった自分のプレーを見せたい。向こうに戻って指導できる立場とかになれたらいいと思う。大学生はテクニックもパワーも高校とは全然比べ物にならない。自分もパンチとかには自信があったがこっちに来てからは普通にやられるし、やはり強いと感じる」