前半苦戦も、後半突き放し桐蔭横浜大に勝利/関東学生春季男子1部リーグ戦

2013.05.14



最初は苦戦したものの、後半は実力の差を見せつけた。シュートミスが多くなかなか点を決められず、開始15分でたったの5得点。今季昇格してきたばかりの桐蔭横浜大に、前半は3点しか差を付けられなかった。それでも後半はエースの池辺大貴(政経4=藤代紫水)の活躍などで11点の差を付け、41―30で勝利を収めた。 

 シュートミスが目立つ試合だった。「シュートが不甲斐なかった」(池辺)と、攻めることはできていたが得点につながらない。また、安田祥樹主将(農4=藤代紫水)がケガで途中退場してしまい、より厳しい試合となる。5連続得点をする場面もあったが、桐蔭横浜大もポストの活躍などで粘り、点差を離せず18―15で折り返す。

 後半はエースの池辺が後半だけで10得点と調子を取り戻す。また、キーパーの荻原良太(営4=駿台甲府)のファインセーブにも助けられ、徐々に点差を付け勝利を収めた。だが「退場が多く、5人で焦ってしまい逆速攻を受けてしまった」(池辺) と1試合を通して8回も退場してしまい、ペースをつかむことができなかった。ディフェンス面でも「全然だめ。特にポストのディフェンスが噛み合わなかった」(荻原)と述べるように30失点を喫し、課題の残る試合となった。

 そんな中光ったのがルーキー吉野樹(政経1=市川)。「調子が良かった」と話すように、味方の退場で流れを掴めない試合の中落ち着いてプレーした。人並外れた跳躍力で高い位置から放つロングシュートや、勢いのある速攻などで5得点を挙げた。

 次はとうとう今季の最終戦となる筑波大戦。松本勇監督は「(今日の試合に)勝てたのは相手が弱いだけで上位チームとだったらボロ負けだった。速攻の戻りとディフェンスをしっかり修正していかないと」と課題を口にした。残り1週間、今季のリーグ戦を通して見つけた課題を修正し、万全の状態でラスト一戦に挑みたい。

[保屋松彩佳]

試合後のコメント
松本監督
「ディフェンスがひどい。退場が多くて失点がこのくらいになるのは仕方ないけど、それにしても多い。退場に関しても足が動いていないから、フォローが遅くなってしまう。あんなに退場者が出て、勝てたのは相手が弱いだけで上位チームとだったらボロ負けだった内容。ディフェンスというのは、全員が一体となってやらなくてはいけないものだから1人が気を抜いたらこういう風に崩れてしまう。(良かった点は)速攻は良くなった。今日みたいに大量に点を取るためには速攻で点を稼がないとね。後は1年生が活躍できたのもよかったね。秋に向けてチームの底上げをしていかないと。(春も残りは筑波大戦のみとなりました)秋に向けて今日まで出た課題を修正して、実りある試合にしたい。相手はここまで調子がいいけど相性は悪くないので勝ちたい。速攻の戻りとディフェンスをしっかり修正していかないと」

安田主将
「早い時間帯でチームに迷惑をかけてしまい悪かったと思う。だけど、代わりに出た寺津がのびのびとプレーをしてくれたのはよかった。ケガは早く治して次にそなえたい。(今日の試合は)自分達のミスと審判との相性もあって自分達のプレーができなかった。 だけど、そういうときこそ自分達のプレーをできるように、という勝ったけど課題の見える試合にしたい」

池辺
「前半は退場が多く、5人で焦って逆速攻を受けてしまい、点差を離せなかった。後半もいらない退場があった。足を動かしてディフェンス出来ず 、流れに乗れなかった。(個人的に)良かった点はない。シュートが不甲斐なかった。次は最終戦なので、何がなんでも勝ちたい。秋に向けて収穫 のある試合にしたい。あと一週間全員で頑張る」

荻原
「(今日の試合を振り返って)全然だめ。個人プレーに走ってた。ディフェンスも噛み合わず、いつも以上にだめだった。良かった点は全くないが、一年生を出せたのは良かったと思う。次は今のようではだめ。ミスを無くして連携を取りたい」

吉野
「(個人的に)調子が良かった。楽しかった。チームはディフェンスがだめだったと思う。筑波大戦はチームが勝つことが第一。個人的には期待に応えたい」