法大に快勝しリーグ戦最終週へ/春季関東大学男子1部リーグ戦
立ち上がりに苦しんだ。第1セットは「硬かった」(大塚陸主将・政経4=日本航空)。「要所要所ミスが目立ってしまった」(小野寺徹・営2=東洋)となかなか差をつけられないまま試合が進む。中盤でようやくリードを奪ったものの、最後は法大のブロックに阻まれ第1セットを落としてしまう。
流れに乗った。第2セットは序盤から法大に4連続得点を許す苦しいスタート。しかし「我慢できたおかげで流れをつかむことができた」(新貴裕・営4=石川県工)と徐々に杉本、飯塚渉太(政経4=相馬)のサイド攻撃やブロックが決まり始め、リードを奪う。終盤での4連続得点で法大に再びリードを許したが粘りのプレーで食らいつき、28―26でこのセットをものにした。続く第3セットは明大の5連続得点から始まった。佐藤拓真(政経4=山形南)の速攻攻撃やブロックが決まり、法大に反撃のスキを与えることなく25―11でこのセットも制する。
主導権は渡さなかった。第4セットも杉本を中心に順調にスパイクで得点を重ねていく。終盤になり法大にブロックなどで最大5連続得点を奪われたものの、最後は大塚のセンターからのスパイクでこの試合をものにした。

今年は応援からも目が離せない
母の日だったこの日、応援に駆けつけた選手たちのお母様に勝利と言う何よりもうれしい贈り物ができた。選手たちは「お母さんいつもありがとう」(飯塚)と感謝の気持ちを述べた。最終週を迎えるリーグ戦。「大学に入ってまだ1回も勝ってない」(大塚)と18日の対戦相手である東海大にはここ4年白星を上げられずにいる。東海大戦は後半戦のヤマ場と言えるだろう。「2連勝を決めて勝ち越しで終わりたい」(大塚)。残り2戦も明大らしい粘りのバレーで選手たちの「最高のパフォーマンス」(佐藤)に期待したい。
[板橋洋子]
試合後のコメント
大塚
「1セット目は硬かった。やっぱり2セット目を取れたのは大きかったと思う。動きも良かった。要所要所ミスをしてたけど2セット目で決めきれた感じ。ブロックとレシーブも今日は良かったかな。(タイムアウトでは)声を掛けてわたわたしてたのを落ち着かせた。(攻撃は)クイックと俺でサイドを切って、杉本と飯塚で打ち切る。これは自然と形になってる。(最終週に向けて)とりあえず東海に勝ちたい。大学に入ってまだ1回も勝ってないから、勝てればいいムードで日曜を迎えられると思う。2連勝決めて勝ち越しで終わりたい。(今日は母の日ですが)3兄弟で花を送った。何て言うのか分からないけど長持ちするやつね。(お母様へ一言)体に気を付けて。観戦もほどほどにね」
新
「取った2セット目は出だしが悪かったがそこで我慢できたおかげで流れをつかむことができた。昨日のミーティングでは相手に合わせず、自分たちのバレーを普通にやろうと話をした。杉本がトスを呼んでくれたので苦しくなった時に上げやすかった。相手のトスが高いのもあってブロックしやすく、止めることができた。今日はサーブミスは少なかったがコンビのミスが目立ったので来週の課題にしたい。来週でリーグ戦が終わってしまうのは寂しいが勝って終わりたい。(お母様へ一言)母親とはさっき話した。応援にきてくれてありがたい」
佐藤
「昨日悪い流れで試合を終えてしまったので開き直って、次に向けてプレーするよう切り替えた。1セット目は悪くはなかった。2セット目以降はブロックとか、戦略を切り替えて点差をつけていった。今日は速攻が決まったが、リーグ戦を通して成長していきたいと思っていて、その成長の一つのように感じている。武器にしていきたい。タイムアウトのときには技術面ではブロック、精神面ではリードしていても次集中していくようにという確認をした。来週でリーグ戦は最後なので、リーグ戦を通して見つけた課題を解消したい。最高のパフォーマンスをして、2連勝したい。(母の日ですが)母は山形にいるので今日勝ったということを電話で伝えたい。お母さんありがとう」
飯塚
「流れを切ってはいけない場面で決めることができたのが今日の勝因。2セット目を取れたことで勝つしかないという気持ちを持てた。ブロックで流れをつかめたのもよかった。要所でミスもあったがみんなでカバーし合えた。(法大のエースの木村選手については)調子がよかったら手がつけられないので意識していたが勝ててよかった。来週はもちろん2つ勝つ。(母の日ですが、お母様に一言)お母さんいつもありがとう」
杉本
「昨日悪い流れで試合を終えて、寮でミーティングをした。試合の流れが悪くなると引きずってしまい、なかなか立て直せないという悪い癖が出てしまった。その点に関して陸さんから喝を入れられ、チーム全体で反省しようと心がけた。今日も1セット目は引きずってしまったけれど、2セット目以降は立て直せた。今日はスパイクを中心にレシーブやブロックでも得点できた。スパイクでチームの雰囲気を盛り上げつつ、レシーブ、ブロックもプラスして得点できるようにしていきたい。タイムアウトのときは陸さんが中心に話すのを聞き、修正するようにした。気持ちを落ち着かせてリセットして、行くぞというふうに切り替えた。来週でリーグ戦は最後だが、成績が著しくないので2戦とも勝って後味良く終われたらいい。(母の日だが)今日の勝ちをプレゼント代わりにメールで報告したい。高校のころから親元を離れていて、また心配事を掛けることが多いと思うのでその分バレーを頑張ることで感謝の気持ちを表していきたい」
小野寺
「要所要所ミスが目立ってしまったが昨日よりは動けた。自分のミスから点数を決められてしまうこともあってまだ自分たちのバレーが完璧にできたとは言えません。ミスのないプレーを目指したい。(1セット目を落としてしまったが)全く気にしないと言ったら言い方がおかしいかもしれませんが、落ち着いてプレーするようにした。まだ自分のブロックも決め切れていないので、そこはしっかりやりたい。(最終週に向けて)2連勝して勝ち越せるよう頑張ります。(母の日だが)これからプレゼントを買いに行く。(お母様へ一言)忙しいのに毎回応援に来てくれてありがとう」
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