
後半ロスタイムに痛恨の失点 早大に敗北を喫する/関東大学1部リーグ戦
序盤は守備に徹した早大に対し、明大は豊富な運動量ボールを支配しサイドから積極的に崩しにかかる。しかし幾度の両サイドからのクロスも精度に欠けチャンスとはならない。その後も攻勢を保ち、西澤厚志(政経4=前橋育英)が中盤でボールを奪いドリブルで持ち込みシュートを放つもゴール左にそれる。矢田旭(法4=グランパスユース)も強烈なミドルシュートを放ち枠を捉えるがゴールとはならない。すると前半19分に明大は中盤でのミスからボールを失いそのままゴール前までつながれる。そしてフリーの相手にボールが回りシュートを打たれ失点。先制点を許す展開となってしまう。前半のうちに追い付きたい明大だが早大も攻勢に出て互いにチャンスを迎えるオープンな試合展開に。前半30分に明大は差波優人(商2=青森山田)が強烈なミドルシュートを放つも相手GKの好セーブで同点とはならず。早大も負けじとサイドからのクロスにフリーでヘディングシュートを放つがこれはGK三浦龍輝(商3=FC東京U-18)がファインセーブ。前半終了間際にも互いにチャンスを迎える。明大はサイドからのクロスに矢田が胸トラップからシュートを放つが相手GKが好セーブ。早大もゴール前の混戦からシュートを放つがGK三浦が指先でまたもやファインセーブ。前半は両チームGKの活躍もありこのまま0-1で終了。
後半開始早々、試合が動く。明大は左サイド八塚利朗(政経4=ヴェルディユース)のクロスを西澤がフリーでトラップ、冷静にゴールに流し込み同点とする。この後は互いにチャンスを作るもスコアは動かず経過、このまま試合は終わるかのように思われた。しかし後半から足が止まる場面が増えていた明大は後半ロスタイムに集中を切らし、フリーキックからのショートパスに誰もプレスかけずに豪快なミドルシュートを打たれる。GK三浦
が一歩も動けず勝ち越し点を許した。そのまま合終了のホイッスルを迎えた。
「残りの10分でいろんな面で相手との差が出た。勝敗を分けたのは単純な部分でゲームを戦い抜くメンタルやフィジカルのベーシックな部分だった」と神川明彦監督は分析。次節までに課題を修正し、前期リーグ戦残り2試合の勝利を目指す。
[西田理人]
試合後のコメント
神川監督
「非常に悔しいです。追い付いて70分辺りまでは悪くなかったが残りの10分でいろんな面で相手との差が出てしまいました。単純に走らないとダメだということも分かりました。自分たちのサッカーも突き詰めるが、足元を見つめ直しフィジカルなど基礎的な部分をトレーニングしていきたいです。J1が決まっている代えのきかない小川の抜けた穴も大きかったが、勝敗を分けたのは単純な部分でゲームを戦い抜くメンタルやフィジカルのベーシックな部分でした。やはりそこは早大が優っていました。前期のリーグ戦はあと2つ。やっているサッカー自体は悪くない、追い付ける力もあるので、あとは経験を積むしかないです。次節の筑波大は今回と違ってうちと似たようなボールを回すチームなので、そこの部分では負けたくないです」
矢田
「勝ち点3を取れなかったことが一番残念だし、悔しいです。早大が引いて守ってくることは分かっていたし、悪いボールのとられ方をしないように意識していたが、ミスをしてしまい相手の思惑通りになってしまった。日頃のトレーニングから意識して取り組んでいきたいです。それでリズムを崩してしまった。また単純に走力の面で相手に負けてしまった。小川主将の穴を自分を含めた4年で埋めようとしたができなかったです。やっていることは間違っていないので、これからもチャレンジしていき勝ち点3を狙いたいです」
室屋成(政経1=青森山田)
「初めてのリーグ戦出場で個人としてもっとできることがあると感じ、ほろ苦いデビュー戦になってしまいました。前半は自分の持ち味である攻撃参加を積極的にできたが、後半は体力がなくできなかったのが残念です。また最後のクロスなどの細かいとこの精度が悪かったので練習から意識して直していきたいです。今回の出場で小川選手と自分には大きな差があると分かったが、まだ1年なのでいろいろチャレンジし努力し、先輩を追い付き追い越したいです。次節はもし出場したら90分間走り抜いてチームの勝利に貢献したいです」
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