小野・古橋組が2年連続ベスト4入り 小野は連覇ならず/関東学生トーナメント大会

2013.05.13
小野・古橋組が2年連続ベスト4入り 小野は連覇ならず/関東学生トーナメント大会

 全日本インカレの予選も兼ねた関東学生トーナメント大会。明大からは、男女合わせてシングルス13人、ダブルス6組が出場した。シングルスでは、小野陽平(営3=関西)の連覇はならず、ベスト8にとどまった。同じく弓立祐生(政経2=新田)が、8強入り。ダブルスでは、小野・古橋弘章(商4=湘南工科大付)主将組が昨年に引き続きベスト4入りした。

 連覇はならなかった。小野の準々決勝の相手は、早大の大城。「無理して打ち過ぎた」と、勝負どころで焦りが出た。1セット目を4-6で落とすと、2セット目も挽回できずに2-6で落とし、ストレート負け。昨年準決勝で破った相手に、苦杯を喫した。
 関東学生新進選手権を制した弓立は、今大会でもベスト8入りを果たした。迎えた準々決勝の相手は、全日本インカレ2連覇中の学生王者、田川(早大)。序盤はテンポ良く試合を進めるが、4-4で迎えた9ゲーム目をブレークされ、そのまま第1セットを落とした。2セット目も流れがつかめなかった。「技術・気持ちともに相手が上だった」と、王者の実力を体感した。

 序盤のリードを活かせず、ストレート負けを喫した。準決勝で小野・古橋組は早大に屈し、昨年と同じベスト4という結果に終わった。第1セット、1ゲーム目を15―40から逆転で奪うと、ミスの少ない安定したプレーで5ゲームを連取。しかし、「いけると思って、勝ちビビリというか、固くなってしまった」(小野)と、あと1ゲームが奪えない。ずるずるとゲームを失うと、ついには5-6と逆転を許す。何とかタイブレークには持ち込んだものの及ばず、5-0から第1セットを落とした。続く第2セットも「(気持ちを)切り替えようとしたがうまくいかず、相手ものっていた」(古橋)と悪い流れは断ち切れず。このセットも1-6で落とし、敗退が決まった。一方で、随所に光るプレーを見せ、選手の試合後のコメントからは手応えがうかがえた。この敗戦が、全日本インカレでの打倒早大の第1歩となるか。

 シングルス・ダブルス共に目標としていた優勝は果たせなかったが、「チームとしては昨年より成長している」(古橋)と、手応えを口にした。また、女子も佐野真代(文1=津田学園)、森美咲(法1=富士見丘)ら下級生が活躍を見せ、「上級生が、私たちもと思ったはず」(上原真吾監督)。夏の全日本インカレ、リーグ戦に向けて、練習を積んでいく。

[岡本幸大・髙田悠太郎]

試合後のコメント
古橋
「5-0できたのに、リズムがつかめなかった。ほっとしてしまった部分があるのだと思う。それがセカンドにもひびいた。第2セット前は(気持ちを)切り替えようとしたがうまくいかず、相手ものっていた。相手のミスが少なくなっていて、対応できなかった。全日本インカレに小野、弓立、奥田(圭都、国際2=光泉)が決まった。小野は(昨年覇者の)プレッシャーもあってか勝ち切れなかったがプレーのレベルは上がったし、弓立も去年よりいい結果を残した。今回は早大にもっていかれてしまったのでインカレではリベンジしたい。夏に向けて練習では2対1の量を増やし、入り込みも増やす。インカレではダブルス優勝が目標、小野にはシングルスで優勝してほしいし、弓立や奥田は1つでも上にいってほしい」

小野
(シングルス後)負けたのが不思議。ムキになって、無理して打ちすぎた。去年の春間に比べて、プレーはよくなって、レベルも上がっている。(具体的には)バックの技術。去年は全然打てなかった。そもそもどのショットもスピードが上がった。(ダブルス後)最悪だった。(5ゲームを先取して)いけると思って、勝ちビビリというか、固くなってしまった。セカンド前に、修正しようという話はした。相手にそのまま勢いに乗らせてしまった。もうちょっと積極的に行けたかなと思う。技術は相手より上回ってると思うので、インカレに向けて頑張る。(今大会は)全然満足のいく大会ではなかった。本番はインカレなので、インカレを見据えた上で、プレー自体は悪くなかったし、インカレにつながるプレーもできてると思う。(今回の結果は)あまり気にせずに、近々国際大会とかフューチャーズがあるので、そこで勝ってインカレにつなげたい。今回は楽勝で勝てる相手に、接戦に持ち込まれたりした。優勝するためには、1週間を通して勝てる相手に無駄な体力を使わずに勝つというのが大事なので、そういうところで油断せずに取れるように修正していきたい」

弓立
「学生王者(の田川)が相手ということで、思いっきりいこうと思っていた。ただ、大事なところで相手が上まわっていた。技術・気持ちともに相手が上だった。粘り強さを感じた。ベスト8という結果には、納得がいかない。夏関・インカレではベスト4入りを目指したい。今回は新進選手権より前に出るプレーができた。練習から試合を意識して、打ち切れるようにしていきたい」