橋本、大学角界でベスト8!/東日本学生新人選手権

2013.05.12
 これからの明大を背負う3人の力士がこの日、大学の土俵を初めて踏んだ。その中でも橋本明弥(政経1=足立新田)はベスト8に残り、準々決勝では敗戦したものの元高校横綱の村松(日体大)を相手に健闘した。

 橋本は予選1、2回戦とも、開始直後に押し出しで勝利。持ち味の押し相撲で連勝し、波に乗った。決勝トーナメント1回戦を下手ひねりで決め、準々決勝では元高校横綱の村松と対戦。この試合も押し出しを決めようとするが、村松にしっかりと組まれ踏ん張り切れず、すくい投げを決められ敗戦。ベスト8に終わった。橋本は試合後に「結果的には嬉しかったが相撲の内容的にはまだまだ。来月の東日本に向けてレギュラーに入れるようにしっかり練習していきたい」と課題と意気込みを述べた。

 また、藤岡幸大(商1=野村)は初戦の安川(東農大)に上手投げを決め大学初白星をあげ実力を見せた。小川俊己(政経1=流山南)も粘り強い相撲を見せて健闘した。

 「今日は1年生のいいところがそれぞれ出た」(守重佳昭監督)と新人戦での手ごたえは十分。6月には東日本学生選手権を控える。明大はケガの選手が多く、1年生の活躍を見られる可能性がある。橋本のベスト8は明大としては2006年の浜田光(平22政経卒)の準優勝以来の新人戦での好成績。明大は新人戦の好成績を追い風に、古豪復活に向け一丸となって6月の東日本学生選手権優勝を目指す。

[西村亮哉]

試合後のコメント
守重監督

「今日は1年生のいいところがそれぞれ出たかなと思う。それでも他大にも食い込んでいけるなと思ったので、もう少し勝ってほしかった。入賞はここ数年しばらくなかったので、橋本のベスト8は収穫。また6月の東日本学生選手権に向けてチーム一丸となって頑張ってほしい。東日本学生選手権の目標はもちろん優勝。橋本はまだ戦力になるか分からないが、ケガの選手が多いのでレギュラーの可能性は十分ある」

小川清彦総監督
「明大の選手が新人戦で好成績を残したのは2006年の浜田(光・平22政経卒)の準優勝以来。橋本が今日負けた村松は元高校横綱だった。村松は引きが強い力士で、橋本は押し相撲が持ち味。橋本には『前に出る相撲をしろ』と言ったが、まわしを取られて組まれてしまった。それで村松に波に乗られてしまった。組まれた後が踏ん張りどころだった。橋本にはまわしを取る練習がまだまだ必要。そういう意味ではまだ固さがあるかな。来月の東日本学生選手権では優勝が目標。橋本にもレギュラー入りを期待している。今は田中(宏治・農4=流山南)、小山(貴雄・政経3=向の岡工)、武政(進之介・政経2=埼玉栄)の3人が力をつけている。主将の池尻(実・政経4=柳学園)は下半身が安定していないので鍛えて東日本学生選手権に出てほしい。濁川(太宏・政経3=向の岡工)が膝をケガしているのは大きいがその穴を埋めるようにレギュラーを競い合ってほしい。東日本ではインカレの通過点として、優勝を目標に経験を積んでいきたい」

橋本
「結果的にはうれしかったが相撲の内容的にはまだまだ。全国で本当の強敵に当たったら通用しないなと思った。村松選手と実力の差はあると思ったがまだ追い付けない程ではないと思ったのでこれからしっかり練習して勝てるようにしたい。高校までの相撲と比べると、1年生同士なのでまだ高校の雰囲気が残っていたが、全国の強豪が東に集まっているのでレベルが高いと感じ、緊張した。6月の東日本に向けてレギュラーに入れるようにしっかり練習していきたい」