前半リードするも青学大には及ばず、5~8位決定戦へ/関東大学選手権

前半リードするも青学大には及ばず、5~8位決定戦へ/関東大学選手権
 準々決勝に駒を進めた明大は、昨年リーグ王者の青学大と対戦した。前半こそリードを奪ったものの、第3クォーター中盤に逆転されてしまう。その後は、青学大の強固なディフェンスから得点が伸びなくなる。徐々に得点を離され65―79で敗戦。それでも、昨年のインカレで完敗した相手に、前半リードを奪うなど成長した場面も見られた。

好調を維持する西川
好調を維持する西川

 スターターは、安藤誓哉(情コミ3=明成)、中東泰斗(文3=光泉)、目健人(政経4=京北)、西川貴之(情コミ4=東海大附四)、皆川徹(営3=京北)。

 悔しい敗戦となった。前半こそリードを奪った明大だったが「相手のタフな当たりが後半に響いた」(安藤)と、第3クォーター中盤にインサイドで押し込まれ連続得点を許してしまう。安藤がドライブからバスケットカウントを決めるなど、3連続得点で逃げる明大。しかし、終盤ついに捕らえられた明大はあっさりと逆転を許してしまう。その後は青学大のペースで試合が進み、65―79で敗戦。ベスト4進出は青学大によって阻まれてしまった。

 前半は常にリードを守った。試合開始から安藤がチームを鼓舞した。「第1クォーターは積極的に3Pシュートを打とうと決めていた」。その言葉通り、残り9分20秒、左45度から3Pシュートを沈めると、このクォーターで3本の3Pシュートを決める。終了間際にはフリースローを2本決め、このクォーター11得点。これにチームが応えた。青学大に劣らないディフェンスで相手をインサイドに入れさせない。青学大はアウトサイドからのシュートが決まらず、なかなか得点が伸びない。対する明大はインサイド、アウトサイドで得点を挙げ、前半を8点リードする試合を見せた。

28得点を挙げた安藤
28得点を挙げた安藤

 塚本清彦ヘッドコーチは「自分たちのやりたいことの3分の2ができた」と今日の試合に一定の評価を見せた。それでも後半の拙攻には「追い詰められてからの選手の攻撃の手がなくなってしまっていた」と青学大との差を実感する形となった。昨年のインカレ準決勝では青学大に完敗していた明大。しかし、この試合では前半リードを奪うなど、確実に青学大との距離は近づいている。
 「試合への不安と期待があった中で自信を取り戻すことができたのではないか」と口にしたのは安藤。この試合では28得点。さらに注目すべきは9本のリバウンドを押さえていることだ。183cmで高身長とは言えないが、青学大のF(フォワード)・C(センター)陣に対し、果敢にゴール下に飛び込んだ。前日の試合後には「リバウンドとルーズボールを押さえたい」と言っていた安藤。有言実行で、この試合大車輪の活躍を見せた。
 また、西川も好調を維持している。「ぶつかっていって積極的にリバウンドなどで勝負した」とハードな当たりの相手に十分に渡り合った。後半は要所で決め切れない部分もあったが、西川はいまやチームの得点源に成長した。