関東学大に勝利で4年ぶりベスト8/関東大学選手権
序盤は相手を圧倒した。第1クォーター、田中のシュートで先制すると、安藤、中東を中心にアウトサイドから得点を重ねる。ディフェンスでは相手への激しいプレッシャーでミスを誘った。第2クォーターに入って目健人(政経4=京北)を投入。その目の3Pシュートなど3本連続の3Pシュートで突き放した。
しかし後半に失速し、なかなか差が広がらない。続く第3クォーターも、関東学大のC(センター)・プィにインサイドを押し込まれるなど、相手を突き放しきれない展開が続いた。それでも第4クォーターには、フリースローをしっかり沈めるなどして得点を重ね、終盤は下級生を含む多くの選手を出場させる余裕も見せた。
試合を終え、チームを指揮する塚本清彦ヘッドコーチは「点差を離すべきところで離せないといけない。他にも相手に簡単な状況でのシュートを許してしまっている」と話すなど課題の残る試合でもあった。
果敢にゴール下に攻めた西川
次戦はいよいよ青学大戦となる。青学大は本大会3連覇中の大学屈指の強豪校。明大にとっては、ここ2試合とは違って厳しい戦いが予想されるが、「(明大は)青学大を倒すべきところにきている」とエースの安藤。王者を相手にどこまで戦えるか。伸び盛りのチームに昨秋からの成長を期待したい。
[松井嚴一郎]
試合後のコメント
塚本清彦ヘッドコーチ
「(今日の試合は)相手のスピードに合わせないように、オフェンスを早くして相手にプレッシャーを与え、相手選手のクセを見極めて自由にプレーさせないように指示した。(4年振りのベスト8だが)春は勝負に加えて選手の見極めも大切。今までは春は良くなくて、インカレで上位というのが多かったが、今年は春から良いので個人の能力の上昇を感じている。(控え組の起用について)経験を積ませたいというのもあるが、いろいろな意味がある。選手によっては育成のためだったり感謝の場だったりする。(10日の青学大戦は)チーム力はもちろんだが、個人のメンタルも大事になってくると思う」
安藤
「(今日は昨日と一転して点を取りましたが)自分の中では攻める時とガードとしてアシストする時のバランスを大切にしている。今日は自分から攻めていって、オフェンスのリズムをつくろうとした。昨年から自分がパスだけになってしまうより、点をとりに行った方がいいリズムになっている。それに今年はタイトルも狙っていきたい。終盤は得点王を少し意識していた。(10日は青学大との一戦だが)今年は春から上位を狙っていて、スタメンも去年と変わらない。自分たちはセカンドチャンスでやられることが多いので、リバウンドとルーズボールの対応をしっかりしたい。ハードなプレッシャーを与えてくるだろうからガードもリバウンドやそのこぼれ球に反応していく。(青学大戦でマッチアップする畠山は高校時代の先輩ですが)自分がG(ガード)を始めたのは大学に入ってからで、高校時代いまのポジションをしていたのが畠山さん。それだけに意識はしている」
西川
「(昨年のインカレ最終戦から好調に見えますが)去年のインカレからここまで気持ちを切らさずにやってきた。あのときにつかみかけたのがあって、今もいい調子でやれている。(3Pシュートが増えたように感じますが)大学に入ったときから3Pシュートの練習を始めて外から打つようにもなったが、去年はなかなか入らなくて途中で打つのを止めてしまった。今年はスクリーンをかけると自分がノーマークになることが多くなるから外からも打つようになった。(今年は春から上位を狙っていますが)今までは4年生が抜けて、新しい戦力を育てようという時期だった。けれども今年は去年とメンバーがほとんど同じで、チームのルールや考え方など1年間やってきたことが全員に浸透している。その積み重ねがあるからこそ上位を狙うチームとしてやれている。(10日の青学大戦は張本とマッチアップということになるそうですが)天傑(張本)の好きなところに入られたら止めるのは難しい。それだけに自分からどんどん当たっていってボールを好きなポジションで持たせないようにしたい」
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