リーグ戦第5戦 男子は慶大に、女子は日体大に敗戦/関東学生1部リーグ戦

2013.05.07
 リーグ戦第5戦が行われ、男子は慶大と、女子は日体大と対戦。健闘するも、ともに敗戦を喫した。

[男子]
 男子の第5戦は明学大レンジで行われ、慶大と対戦した。明大は次々と高得点を出す慶大に前半は圧倒され、後半は盛り返すも逆転することはできず黒星を喫した。
 「入れ替え戦に向けた戦いをする」(中村和音・理工4=森村学園)と話すように、選手は調整として臨んだが、課題が多く残る結果となった。しかし、故障を抱えながらもエースの前田悠帆(法2=東福岡)が30mで全体トップとなる351点を出すなど好材料もあった。
 次戦はリーグ最終戦。勝って入れ替え戦への勢いをつけたいところだ。

[女子]
 明大は、エースの深澤菜見(文4=高崎商科大附)や中村彩(商3=越ヶ谷)が健闘したものの2389-2581で敗戦を喫した。時折吹く風に悩まされ点数がなかなか伸びず「目標の2500点には届かなかった」(深澤)と満足のいく試合内容ではなかった。一方で「以前と比べて風によるブレが改善された」(深澤)など、成長を感じられた部分もあった。
 また、初めは矢取りの際に応援歌を歌う日体大の雰囲気に飲まれてしまっていたが、応援に駆けつけてくれた大勢のOB・OGの存在やチーム内での積極的な声出しが奏功。チームの雰囲気が明るくなるなど、後半からは楽しんでプレーできたという選手が多く見られた。
 次週の東洋大戦に向けて深澤は「最後のリーグ戦ということもあるし、チームを引っ張って、笑顔で終わりたい」とエースらしい頼もしいコメントを残した。チームに貢献出来ず、悔しい思いをしたという中村彩は、試合中に撮ったビデオなどを見返したりするなどして調整し「来週は合格点が出せるような射をしたい」と意気込みを語った。

[本永雅敬・板橋洋子]

試合後のコメント
[男子]
中村和
「自分たちは、入れ替え戦が確定したということで、今日は勝ちにこだわらず入れ替え戦に向けて選手は試合の中で調整していき、応援する人は雰囲気をつくっていくということを課題として臨みました。今日は勝ちにこだわらないということでリラックスしていた部分もあったのでしょうが、ほとんどの人が納得いく結果を残せなかったと思います。個人としては、リーグ戦に入って不調で点数が出せなくなってしまい、それは悔しいです。今日もリラックスして射てたのですが、自分の中でリラックスしているのは分かっていながらも、緊張した部分がありました。いいパフォーマンスが出せない部分がありました。50mは点数の差が激しかったのですが、ちゃんと射てたときはちゃんと当たって感覚と点数が一致するようになりました。しかし30mは射てなかったので、そこはどうにかしたいです。入れ替え戦まであと2週間あるので何とか調整したいです。入れ替え戦は後輩のためにも1部に残らないといけないと思います。先輩たちが守ってきた1部残留を果たさないといけないですし、後輩たちも王座出場という高い目標を目指してほしいです。そのためにも自分たち4年生が責任を持って、この1年間やってきたことを点数として出して、1部残留という形にして後輩たちに残せたらなと思います。来週の東海大戦は自分が出場できるかどうかまだ分かりませんが、もし出場できたら、まだ自信のない部分もあるので、自信を持って射っていきたいです」

前田
「個人としては、自分のやれることはやったかなと思います。点数は満足できるものではないですが、1か月ほど前にした左肩のケガの状態を考えれば悪い点数ではないです。30mが特に良かったです。左肩のケガは痛みはあまりないのですが、左腕が上がらないです。今はずっと病院にリハビリに通っています。今、チームは入れ替え戦に標準を合わせて絶対に1部残留するということを目標に掲げてやっています。来年も王座という舞台を目指してやっていきたいです。そのためには1部に残る必要があります」

[女子]
石橋春那(法4=日大藤沢)
「日体大戦だったけれどチームの雰囲気は良かったです。全体的に点は出なかったが暗くならず、楽しくプレー出来たので良かったです。個人的にはリーグ戦以来調子が振るわず、就活もあってあまり練習ができてないので増やしたいと思います。OBの方々は毎週来ていただいて、とても心強いです。リーグ初黒星については、悔しいです。決して勝てない相手ではなかったです。勝ちたかったけれど勝てなかったので悔しいです。来週はいつも通り、みんなで楽しんでプレーしたいです。個人的には600点以上を出して、チームに貢献したいです」

玉井智子(法4=渋谷教育学園渋谷)
「個人としてはリーグ戦が始まってから調子がよくなかったため、今日が初試合でした。最初は緊張したが周りが声を掛けてくれたりしたことで楽しめました。点は振るわなかったけれど楽しめました。来週につながる試合だったと思います。アーチェリー女子は部員が少ないのでOBの方々が来てくれるとうれしいです。今週はたくさん来てくれたので楽しかったです。黒星だったが相手は日体大だったので、気にせずに、来週勝てればいいと思います。来週は楽しんで射って、いい点数出して、勝って喜んで終わりたいです」

中澤彩(国際4=玉川学園)
「最近のリーグ戦では50mは結構当たってたが、今回は10点くらい下がってしまいました。30mは当たらなかったが、自分的にはコツをつかめてきたので、次につなげられるようにしたいです。今週は練習ができなくて週2くらいになってしまったので、来週はちゃんと時間をつくりたいです。相手が日体大でしたが、個人的には“盛り上がりの明治”みたいなのが売りだったが、今日はちょっと相手の空気に飲まれてしまいました。初めは、相手が日体大ということで意識してしまってそういうところがあったのかなと思います。後半は、一緒に盛り上がってしまおうということで楽しめました。来週は、50mの調子を戻して、30mは今日の試合でつかんだコツを活かして赤字に乗せていきたいです」

深澤
「チームの調子は良かったので食い込めるかと思ったけれど風も吹いていてなかなかうまくいかなかったです。目標の2500点には届かなかったが、風によるブレなども以前より少なくなっていたので成長が見られてよかったです。 OB・OGが来ていたこともあり、楽しくプレーをすることができたし、雰囲気も良かったです。日体大は明らかに格上で、勝てたらラッキーくらいの気持ちだったので黒星は気にしていないです。今回は個人的に悪かったので、最後のリーグ戦ということもあるし、チームを引っ張って、笑顔で終わりたいです」

中村彩
「今週はわりと調子が良くなっていて、金曜日や昨日も感覚が良かったので、試合でも射てればなと思ってやっていました。でも今日は、かろうじて及第点ぐらいの出来だったものの、そこまでひどいというわけでもなく、何とか次につなげられる射ができました。30mで調子を崩してしまい、今週練習で出した点数からはほど遠い点数になってしまいました。風に弱いのと、力むと点数に出なくなってしまいます。チームにも全く貢献できず、ひたすら悔しいという思いでした。日体大の応援の雰囲気に飲まれがちだったが、自分としては今までで一番声出しができたと思います。周りの人に元気を与えられたなら、今日の小さな目標だった“部員の笑顔に貢献する”というのを達成できたかなと思います。試合をビデオに撮ってくれているので、それを見返したり近射したりして来週は合格点が出せるような射をしたいです」

西川夏未(理工3=神大附)
「いつも50mで全然当たらなかったが、今日はいいエンドがありました。でもその分、そのあと力んでしまって、肩が入ってしまって腕に当たってしまったことがありました。日体大の雰囲気に少し飲まれてしまっていた部分もあったのでどう切り替えようかなと思ってたが、みんなでそれも含めて楽しもうという気持ちになったことで楽になって、当てられるようになりました。やっぱり50mが課題かなというのは感じます」

松坂茉莉(国際3=神奈川県立多摩)
「今日はびっくりするくらい悪かったです。なぜ悪いのか考えながら試合に臨んだが理由はわからなかったです。もともと波があるタイプだったが、いつもより100点以上悪かったです。ビデオを撮ったのでそれを見直すことが課題です。また自分はメンタルが強いほうだと思っていたが、日体大戦ということで緊張してた部分もありました。メンタルを鍛え直すことも課題になります。OBの方々が後ろで応援してくれると楽しくなります。応援の力は大きいと感じました。黒星に関しては日体大とはいい勝負かな程度に思っていました。ショックではないが、悔しいです。でも日体大の選手から学べることも多かったのでよかったです。来週は今日よりひどくなることはないと思うので、自分のベストを尽くしたいです」

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