順大相手に4得点で快勝/関東大学1部リーグ戦

2013.05.07
 快晴の下行われた第6節。前節は最下位慶大にまさかのドローということもあり、首位専大を追うために一つも取りこぼしが許されない明大は順大との対戦を迎えた。前節と同様に、明大は前半に先制するもののすぐに追い付かれてしまう。しかし後半に和泉竜司(政経2=市立船橋)の得点で追い付くと、3点目、4点目と畳み掛け、結果4-1で快勝を収めた。

 試合開始直後から激しい攻防が繰り広げられた。前半3分、8分に順大がゴール前に迫ると、明大も負けじと17分には連携からチャンスをつくり出す。しかし両チーム共に決め切れず、もどかしいシーンが続く。試合が動いたのは前半25分。明大がコーナーキックのチャンスを得ると、こぼれ球を西澤厚志(政経4=前橋育英)が決め明大が先制。前節では守備の脆さを露呈し引き分けに終わってしまっただけに慎重なディフェンスを見せた。だが37分、相手のフリーキックに対しキーパーが目測を誤って飛び出し失点を許してしまう。
 
 後半では今までの鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように明大の攻撃がさえ渡り、中々追加点が奪えなかった前節との違いを見せつけた。後半3分、和泉竜司(政経2=市立船橋)の豪快なミドルで再びリードする。その後はしばらく順大に攻め込まれる時間が続く。慶大戦では耐え切れずに失点してしまった守備陣だが、今回はこの猛攻を凌ぐと、後半32分に和泉のドリブル突破からのパスを矢田旭(法4=名古屋U-18)が冷静に決め順大を突き放す。さらには後半36分には途中出場の三橋隼斗(商4=鹿島学園)が三試合連続となるゴールを決め、勝利を決定づけた。

 前節から見え始めていた攻撃の形が今節では結果として表れたことに、神川監督も選手たちも手応えを感じているようだ。特に3点目はコーナーキックからの流れの中での得点だけに神川監督も満足げだ。次節は早大戦。神川監督が「ゴールデンウィークで取りこぼした分、残り3試合は勝たなきゃいけない」と語ったように絶対に負けられない試合だ。さらに次節は明大の集中応援日であり、多数の明大生が試合に訪れる。声援に応えられるような熱戦を期待したい。

[髙山舞]

試合後のコメント
神川監督

「ようやくすっきり勝てたという感じ。水野輝(文4=市立船橋)、三苫元太(政経2=アビスパ福岡U-18)が入ったことで運動量が増え全体的に活性化してくれた。攻撃はコーナーキックの流れの中から取れたのがよかった。失点は仕方ない。。長いリーグ戦の中ではたまにあること。むしろ気落ちせずに奮起して点を取ったところにこのチームの強さを感じた。次の早大は裏に早いチームなのでそこは考慮するかもしれないが、基本的にはメンバーを入れ替えずにやっていければ。選手たちもやっとリーグ戦の感覚を取り戻せてきたなという感じ。(現在首位の)専大に離されないために、あと3試合、どこも強いチームばかりだがいい相手だと思ってしっかり勝ち点3を取っていきたい」

和泉
「今日の試合が大事というのはみんなわかってて、立ち上がりチーム全体でいい入り方できて、先制点も取れて、失点はあったけど、2点目も取れたし、そこから今までなかった3点、4点という追加点が取れて、相手に攻め込まれても、しっかりチームとして守れたのは自信にしていきたい。今季自分らしいプレーができてなかったので、ゴールに絡むプレーだったり、出して動いて、ペナにどんどんはいっていくプレーっていうのを意識していきたい」

小川
「最近、自分達の思い通りのサッカーをやって勝つことができてなかったというところでは攻撃の部分が課題だったんで、4点取って勝てたんでよかった。(失点については)悪い時間になった時に守備が耐え切れなくて、そのまま失点しまうことが2試合続いたので、そこは改善していかないといけない。監督がよく言うのは、『目の前の敵に負けない、1対1でも負けない』ということまず続けて、ゴールの前の守備はずっと粘り強く、シュートを打たせないように、体張ってやっていけばいいと思う。開幕戦から徐々に良くなってきて、今年のチームはすごい真面目で団結力もあるので、これからもっとよくなっていくと思う」

三橋
「今日はスタメンの予定だったが、ケガのこともあって途中からの出場だった。(神川監督に)『点を決めて来い』と言われたので、とりあえず決めてやるという気持ちだった。来週の早大戦はいい相手だし、チームの順位としても正念場。勝つか負けるかで大きく変わってくるので、勝ちにこだわる必要がある。そのためにもケガを治してスタメンで出たいし、フォワードは点を取るのが役目なので自分が点を取って勝ちたい。」

矢田
「昨年は肩のケガであまり試合に出場できなかった。でもリーグ戦に出たくて頑張ってきたので、責任のあることではあるがうれしい。慶大戦ではリードしていたけど引き分けに終ったので、今回はリードしても失点しないことを意識した。今日は2点目を奪う前に追い付かれてしまった。もっと幅を使った攻撃をしていきたい。次の早大には負けられない。集中応援日だし、試合内容にも結果にもこだわって勝ちたい」