苦しみながらも専大に勝利 全勝優勝へ大きく前進/関東学生春季1部リーグ戦

2013.05.06
 チーム一丸となってつかんだ白星だった。日大戦ではストレート勝ちを収めたが、次の専大戦では3ゲーム連続フルセットになるなど、中盤まで両校拮抗。しかし最後は総合力で明大が上回り勝利。次の中大戦に弾みをつけた。

 専大戦では序盤から苦戦を強いられた。1番手を任されたのは岡田峻(商3=愛工大名電)。試合は両者譲らずフルセットまでもつれ込んだ。そして最終セットでは4-6とリードを許す苦しい展開。しかし、そこから驚異的勝負強さを見せ、7連続ポイントを奪い、激戦を制した。

 2番手の町飛鳥(商1=青森山田)は先に2セットを先制したものの、「勝ち急いでしまった」(町)とミスが目立ち、3セット連取され敗戦を喫した。緊迫した展開の中で3番手を任されたのは平野友樹(商3=野田学園)。対戦相手は以前から苦手としている王凱(専大)。やはりその意識があったのか、試合は2-0と大きく先手を取った状況から追い付かれ、またもやフルセットに持ち込まれる。そんな中でも「気持ちと集中力を切らさないようにした。とにかく勝ちにこだわってプレーした」(平野)と勝負所で得点を奪った平野が粘る王を11-6で振り切り、最終ゲームを勝ち取って白星を飾った。平野の気迫がチームに伝わったのか、その後のダブルスでは4-1、最後は松下海輝(商2=希望が丘)が3-0とストレートで相手を下し勝利を収めた。

 中尾泰朗主将(商4=福井商)は「負けても流れが悪くなる前に次の人がカバーしていきたい」と今回の試合はまさにそれが体現された試合だったと言えるだろう。13日はリーグ戦全勝中と勢いに乗る中大戦を控える。厳しい戦いが予想されるが、「今回苦しい試合を経験した分、万全な状態で臨めると思う」(中尾)と臆するものはない。周りからの大きな期待とともにプレッシャーもあるが、その中で勝ててこそ本物の強さなのではないか。卓球の名門明大が全勝優勝に向け突き進む。

[佐藤広樹]

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◆5・13 中大戦:11:00~
≫会場アクセス
・代々木第二体育館
――JR山手線「原宿駅」より徒歩5分
  東京メトロ千代田線「明治神宮前駅」より徒歩5分

※入場料無料