最下位慶大に手痛いドロー/関東1部リーグ戦

2013.05.05
 快晴の下行われた第5節。今節の相手は最下位を走る慶大。前半、後半ともに開始直後に、得点を決めるもすぐに返されそのままリズムに乗りきれず2-2と痛恨のドローとなった。

 前半から明大は素早い試合展開を見せた。開始5分に西澤厚志(政経4=前橋育英)がドリブルで切り込みチャンスをつくり、そのこぼれ球を矢田旭(法4=名古屋U-18)が左足で冷静に決め先制。しかし後半12分失点を許すと勢いを盛り返した慶大にDFラインを上げられ、思うようにパスを回せない。ゴール前でのフリーキックを与えるなど危ないシーンもあったものの、そのまま前半が終了。

 後半、三橋隼斗(商4=鹿島学園)と髙橋諒(文2=国見)を投入した明大は後半1分、左サイドから八塚利朗(政経4=東京ヴェルディーユース)のセンタリング。これを後半選手交代で入ったばかりの三橋がトラップから相手GKの位置を見て右足でシュート、得点を決める。しかし後半20分またしても失点を許すと、明大は後半29分水野輝(文4=市立船橋)を投入し、猛攻撃を開始。水野が守備に入ったことで矢田が攻撃により積極的に参加し、試合終了間際にはサイドから立て続けにシュートを放ちゴールに迫るが3点目に届かず試合終了のホイッスルを迎えた。

 神川監督は試合終了後「スタメンが決まっておらず手探りの時期」と語っており今後の練習や試合での活躍を見て起用を考えていく方針だ。明大は前半後半それぞれ開始直後のいい時間帯に点を入れ、大型FW陣が抜けた穴が埋まりつつあるといってもいいだろう。ただ早急に改善が必要なのはディフェンスである。失点のシーンではどちらもディフェンスの人数が相手FWより少なく、守備の態勢やフォローの甘さが目立った。DF陣はMF陣と連携をとり一丸となって失点を防いでいきたい。

[西村亮哉]

試合後のコメント
神川監督

「勝ち点1はもったいない。決めるべきところを決めていない。追加点を奪っていたら楽になった。2トップが機能していなかったがサイドがからはよく突破できていて、クロスがよく上がっていた。三橋の調子が良かったので的として機能して(予想)が当たってよかった。高橋が誤算だったが、水野を守備のテコ入れでいれたがそのおかげで矢田がサイド突破してくれた。今回の勝ち点1は勝ちか負けかでいったら負け」

三橋
「引き分けで勝ち点1。まあ勝ち点3欲しかった。(課題としては)もっとボールを収めて全体的にラインを高くして、前線を上げていきたい。とにかく練習。自分にできることをやるだけ。点を取れているので調子が良くなっていると感じてはいるが、点が取れていないとき調子が悪いとは思っていない。2試合連続で得点しているので次も点を取りたい。(今年度の目標は)昨年度プロに行った先輩方が合計で30得点以上しているので自分はゴールを決めて、今季10得点以上したい」

矢田
「前半と後半にいい時間で点がとれてリードをとれていたが勝ちきれなかった。勝ち点1をとったというよりも勝ち点2を失った感じというイメージ。今日勝てればこのGW波に乗れたが気持ちを切り替えていく。サイドからはドリブルなどでチャンスをつくれていたが中央にいたときにスルーパスやドリブルでチャンスをつくれたらよかった。次は勝ちだけ目指してがんばりたい」