3人表彰台も納得いかず/全日本学生選抜

 今大会には昨年より1人多い6人が出場。原亮太(法3=須磨友が丘)、高原康幸主将(政経4=天草)、三原真吾(政経4=淡路)の3人が表彰台へのぼった。

<1日目>
 トップバッターとなる62㎏級には原が出場した。3月の全日本ジュニア選手権で優勝し、今大会の結果にも期待が懸かったが「いつもは、やり切った感があるけど、今回は不完全燃焼」。調子も「試合前にしては悪かった」と、スナッチで成功させたのは1本のみ。「トータルの記録も納得がいかない」とトータル246㎏に終わった。次の舞台は全日本学生個人選手権。「69㎏級に階級も上げるし、良い流れをつくりたい」。原はすでに次を見据えていた。

 続く77㎏級には吉川琢磨(政経2=明石南)が出場。吉川も全日本ジュニア選手権で全日本選手権の規定記録をたたき出し2位入賞を果たしたが、今大会は勢いのある試技を見せられなかった。全日本ジュニアの後、膝をケガした吉川。今大会への参加も「当日の感触で全て決めた」(吉川)という。ケガを押しての試技になったからか、得意のスナッチで2本失敗。1本のみの成功で1位に付けるが2本失敗してしまったために得点を稼ぐことができず、トータルで5位に沈んだ。「まずは早くケガを治して、次の全日本学生個人では万全で臨みたい」。得意のスナッチで追い上げる姿を必ず見せてくれるだろう。

<2日目>
 2日目のトップバッターは85㎏級の高原と西岡翔吾(政経2=洲本実)。
 
 主将としてシーズン初戦を迎えた高原は「パワーが落ちていた」(高原)とスナッチ、ジャークそれぞれ1本ずつの成功にとどまった。長い間腰のケガを抱えており「うまく付き合いながらやってきたが、基礎にあまり手を付けられなかった」と悔しさを語った。「ケガはだいぶ良くなってきている。次に向けて調子を上げていきたい」。主将としての1年は始まったばかりだ。

 同じく85㎏級に出場した西岡。西岡も腰にケガを抱えながらの試技になった。「ケガの割に調子は良かった」と6本取りに挑戦するが、結果は2本少ない4本成功。残りの2本に悔いが残った。次の舞台までには万全の状態で臨みたいところだ。

 94㎏級では敦見康平(営4=明石南)がプラットに立った。滑り出し、得意のスナッチで2本連続で失敗し、そこから調子が上がらなかった。「3位狙える位置にいたから、確実に3位を取りにいきたかった」(敦見)。6本中4本失敗したことから、自らの試技を「20点」と評した敦見。「練習以上のことを試合ではできない。これ以上を狙わないと」。次に向けて気持ちを新たにした。

 明大勢のラストを飾ったのは105㎏級に出場した三原。昨シーズンから続く長いケガから、9カ月ぶりの復帰戦となった。94㎏級から105㎏級へ転向したが、安定感のある試技は健在だった。「復帰戦だったから調整不足」(三原)と成功した試技は4本にとどまったが、見事3位に入賞した。だが2位との差は20㎏。「争えるくらいにならないと」。復帰したばかりの三原。「調子は上がってきている」。ラストシーズンを明大のエースとして駆け抜けたい。

 今大会、出場した6人中3人が表彰台にのぼったがいずれも3位。決して悪くない結果だが、選手の心の中には「納得できない気持ち」が残った。次の舞台は全日本学生個人選手権。今大会の悔しさや課題を糧に大きな一歩を踏み出したい。

[関口詩織]