(37th Period)関東大学選手権直前インタビュー 大澤、大津、大椋

 課題と言われるDFの新星として活躍が期待される大澤翔(政経2=苫小牧工)、抜群のスピードと得点センスでチームをけん引する大津晃介(法2=日光明峰)、そして大津とともにFWの中核を担う大椋舞人(法2=白樺学園)。2年生ながらチームには欠かせない存在となっている3選手に昨シーズンの振り返ってもらい、今大会への思いを語ってもらった。

―大澤―
――昨シーズンを振り返って
大澤:
ほとんど自分の力を出せませんでした。練習でいい動きができていても、時々試合で使ってもらった時に結果が出せなかったのが悔しかったです。

――反省点は
大澤:
メンタルが弱かったことです。 試合に出させてもらっても緊張で力が出せませんでした。なので、今は人より練習をして自信をつけるようにしています。

――意識して練習していること
大澤:
今年は計画を立てて、人より倍練習しようと意識しています。 氷上でのフットワークを陸上から意識し、ギャップコントロールを良くすること。それから相手との間合いをしっかり見てできるだけ早く球出しをすることですかね。DFは4年生が抜けてしまったので今年はその穴を埋められるよう頑張っています。

――女子アイスホッケー日本代表キャプテンを務める姉・大澤ちほ選手(三星ダイトーペリグリン)の存在は
大澤:
五輪出場は本当にすごいことです。自分自身にもとても刺激になりました。(姉は)文武両道もしっかりしているので尊敬しています。

――お姉さんからアドバイスなどはもらいますか
大澤:
いえ、自分は幼稚園の年長からホッケーを始めたのですが、プレーに関してはほとんど父親からアドバイスをもらっています。

――今シーズンへの意気込み
大澤:
まずはレギュラーに定着して最上さん(義崇・文3=八戸商)とともにDFの柱となり、チームの主力となって頑張ります。ベストDFにも選ばれたいです。あとは姉との違いを出せればいいです。

――最後に応援してくださるファンに向けて一言お願いします
大澤:
将来絶対プロになるので見ててください。

――ありがとうございました。

◆大澤翔 おおさわかける 政経2 苫小牧工高 176cm・73kg

―大津―
――昨年1年間を振り返っていかがでしたか
大津:
チームの中で自分が求められているスピードやガッツを出していくプレーを心がけていくことはできましたが、それ以外の部分では全然駄目でした。シュート力、フィジカルの強さといった課題を乗り越えていく中で、自分の強みも出せていければいいと思います。

――昨年は春の1冠のみに終わってしまいました
大津:
チームとして波があり、次の試合のことまで考えてしまっていたことで、目の前の試合に全力で取り組めていなかったと思います。毎週毎週努力を積み重ねていくことがチーム力向上にもつながると思います。

――黄金世代と呼ばれた先輩方が抜けた穴は
大津:
個々の能力が高い選手が抜けてしまったので、個々の力では落ちていると思います。ですが、こういうときこそチーム力が試されると思いますし、各学年それぞれが役割を理解しているので、昨年よりいけるんじゃないかと思います。

――今年のチームの特徴は
大津:
能力のずば抜けた選手がいない分、攻守にわたってどんなに細かい部分でも全力でやり切れる選手が多いことです。常に頑張れることでチームの波も無くなると思います。全力で守り、全力で攻めることができれば、どんな相手にでも勝てる力はあります。昨年のようにいいチームだったで終わらないようにどうすべきかを一人一人が考えられていると思います。

――3月には北海道で合宿をされましたが収穫はありましたか
大津:
今まで通りセット練習もやりましたが、依然よりも格段とダッシュのメニューが増えました。練習の最後に必ず10分から15分のダッシュがあったので大変でしたが、第3ピリオドまで走り切れるスタミナをつけるように努力できたと思います。

――新チームの攻守で軸となる選手は
大津:
攻撃陣では上野さん(滉太・政経4=北海)が軸になると思います。ゴールも決められるし、チャンスメイクもしてくれるので大きな存在です。守備では本間さん(貴大・法4=釧路江南)、光さん(佐藤主将・文4=白樺学園)を中心に視野が広く、後ろからでも組み立てられる選手がそろっていると思います。

――昨年同部屋だった牛来さんから何か声は掛けられましたか
大津:
卒業する前に手紙をもらいました。牛来さんにはいろいろ教わりました。私生活からトレーニングまでずっと一緒だったので、本当についていくだけでよかったです。ほめられることより怒られることの方が多かったですが、選手としてだけでなく、人間として男としてかっこよくて今でも憧れの存在です。牛来さんを見習って4年生になったら主将もやりたいとも思います。

――今大会の組み合わせを見て、ヤマ場はどこになりますか
大津:
東洋が出場しなくなったので、自分たちのプレーが出せれば決勝までは行けると思います。逆に決勝に行くまでは余裕を見せて勝てるくらい圧倒していきたいです。

――最後に今大会への意気込みとファンへ一言お願いします
大津:
自分はFWとして得点王を狙っていきたいと思いますが、それだけでなく反則やマイナスなことを減らして、チームの勝利につながるプレーをしていきたいです。また、ファンの方々には必ず毎試合1点以上得点を決めることを約束したいと思いますので、応援よろしくお願いします。

――ありがとうございました。

◆大津晃介 おおつこうすけ 法2 日光明峰高出 173cm・74kg

―大椋―
――昨年を振り返って
大椋:
春の関東選手権から出て、春は活躍できていましたが、秋からインカレにかけて得点に絡むことができませんでした。出させてもらったのに4年生を勝たせてあげられなかったので、申し訳ない気持ちがあります。

――今年のチームは
大椋:
テーマは『常に全力』です。

――具体的には
大椋:
テーマを掲げただけあって、パススピードやダッシュも多くなっています。

――今はどんな練習を
大椋:
全力というテーマで大会に向けて頑張れています。雰囲気もいいです。

――主将、副将は昨年と比べてどうですか
大椋:
昨年の4年生はプレーで引っ張る感じでした。今年は声が出ています。昨年は声を出さないでプレーで見せる感じでした。

――新入生と練習をしてみて
大椋:
今年の1年生はみんなうまいです。個としてはスピードもあります。

――注目選手は
大椋:
自分のセットの川村(一希・商1=北海道清水)はスピード、テクニックもあります。そこを自分が生かせていけたらいいと思います。上野さん(滉太・政経4=北海)の弟(上野峻輔・政経1=北海)もセンターで結構試合に出て、試合勘が出ています。

――今年の抱負は
大椋:
去年はただ頑張ってやるだけでした。チームのことを考えて冷静になったりするようにします。自分はチームの中心だと思うようにしたいです。

――背番号が38から22になるそうですが
大椋:
小原さん(卓朗氏・平25年卒=白樺学園)にお前が付けろと言われました(笑い)。

――小原さんに憧れは
大椋:
普段は普通ですが、氷上に上がったら別人で、大事なところで決めてくれたし、悪い流れを変えてくれます。憧れがあります。自分も大事な場面で点を決めたいです。

――何か小原さんから言葉をもらったか
大椋:
卒業する時に「頑張れよ」と言ってもらいました。

――小原さんとはポジションが少し異なると思うが、ご自身のプレースタイルは
大椋:
チェックをしたり反則を減らして、今年はシュート中心でいきます。シュートしないと入らないので。

――今大会について
大椋:
自分たちのブロックは東洋がいなくなりました。去年も昭和と当たっています。他のブロックよりは楽かなと思います。

――目標は
大椋:
ポイントを取って、ベストFWを狙っています。

――チームとしては
大椋:
優勝。去年も優勝しているので、昨年より強くなると思うので、続けて2冠も取っていけたらいいと思います。

――最後にファンの方へ一言お願いいします
大椋:
頑張って得点に絡むので、自分の応援、そして明治の応援してもらえるように頑張るので、応援よろしくお願いします。

――ありがとうございました。

◆大椋舞人 おおむくまいと 法2 白樺学園高出 175㎝・74㎏

[桑原幹久・毛利允信・長堀笙乃]