リーグ戦が開幕 男子は強豪日体大に敗戦 女子は成蹊大に圧勝/関東学生1部リーグ戦
[男子]
男子の初戦は、王座決定戦の常連校でもある強豪・日体大。明大はエース中村和音(理工4=森村学園)をはじめ、昨年1年生ながら全日本選手権に出場した前田悠帆(法2=東福岡)らが必死に食らい付くも、実力で上回る相手を前に黒星を喫した。しかし選手たちは「この試合で得たことを次につなげていければいい」(太田俊・理工3=明大明治)と、強豪が相手だったからこそ見えた課題に前向きな様子だった。明大は前半の50mで久々の団体戦ということもあり、なかなか調子が上がらない。すると各エンドで次々と55点前後を出す日体大に、徐々に後れを取ってしまう。30mに入ると多少は持ち直したものの、途中から強風に見舞われ苦しい展開に。結局差をひっくり返すことはできず、敗退した。
この試合では2年生が3人もエイトとして出場した。前田は「緊張して足が震えた」と苦笑いを浮かべながら話すも、明大の選手のうち最高得点を記録。下級生の活躍が光った。上級生の指導でメキメキと力を付けている下級生が、今後リーグを戦ってゆく上で頼もしい存在となるだろう。
次戦は対一橋大戦。目標の王座出場へ、実力が近い相手との一戦は確実に白星を取っておきたいところだ。
[女子]
リーグ戦最初の試合となった対成蹊大戦。明大は、エースの深澤菜見(文4=高崎商科大附)の活躍などで2473―2273の圧勝を果たした。深澤は675点の高得点を叩き出す大活躍。目標の関東制覇・王座出場に向けて幸先の良いスタートを切った。
エース・深澤は2012年度の全日本学生室内個人選手権で日本一を果たした経験がある実力者。今試合では「最初から全力でいこうと決めていた」と前半の50mで360点満点中324点の高得点を出すと、後半の30mでは360点満点中351点と圧巻の射を見せた。リーグ戦開幕前に「王座は私が何よりも出たい大会。2年連続出場という伝説を作って部を去りたい」と語った深澤。不動のエースが王座出場に燃えるチームをけん引した。
[関根里穂・森大輔]
試合後のコメント
[男子]
上村圭佑(商4=明大中野)
「初戦ということで緊張した。そのせいで50mは全然駄目だった。いつも通りの射形を作れなかった。30mは風が強かった中でも、自分の射を見失わずに射てたと思う。自分との戦いだったので、相手の事は特に気にせずにできたと思う。ただ、今日はうちのチームがあまり経験したことないくらいの強さで、崩れてしまった人もいた。その中で持ちこたえてた人もいたので、言い訳にはできないなと思う。次は、選ばれた選手として責任感を持って臨みたい。逆に点数が出せると思ってもらえて出してもらってるので、50mからちゃんと当てていきたい」
高梨優紀(政経4=錦城)
「今日の試合がリーグ戦初出場だった。初めてでとても緊張してしまったが、自分はやればもっとできるのではないかと思えた試合だった。いつもは応援してる側だったが、初めて逆の立場になってみて、やはり応援している人の気持ちがわかるので、見てて楽しいと思ってもらえる射をしていきたい」
中村和
「最悪だった。30mの途中から風が吹いてきて、それで崩れてしまった。50mのときは風がなかったにも関わらず点数が出なかったというのは、完全に自分の実力不足。昨日の練習で点数が良くて、明日も出せるのではないかという期待があったが、初っ端に感覚が合わなくて点数が出なくなり、自信を無くしてしまった。30mで風が吹くまでは点数も出てたので、ここから1週間その感覚を忘れないようにやっていきたい。ここから勝っていけば王座も近くなっていくと思う。(開幕が1週間遅れてしまい)やはり始まりに照準を合わせてやっていたので(延期が決まった時は)早く1週間後が来てほしいを思った。自分は団体戦に弱い部分があるが、下手するともう4戦しか戦えないので自分が引っ張って行くんだというのをもう一度証明したい。(1年生が3人もエイトに入っていて)頼もしい限りだが、引っ張って行かないとなという気持ち。もう一度チームの柱になれるように頑張りたい」
太田
「点数については何とも言えない。最後風が強くなってきたときに集中力を切らしてしまって、駄目だなと思った。当たる射は当たるが5、6本ミスをしてしまったのでそういうのを無くしていきたい。相手が日体大だったが、50mの第2エンドまで明治がマイナス4点の差だった。でもそのあとやはり集中しきれず、付いて行けなかった。でもブロックで1番強いチームと最初に当たったので、この試合で得たことを今後につなげていければいい。今日は全体的に点数が低かったので、雰囲気を盛り上げつつ、でも集中してやっていきたい」
細谷亮介(理工3=富山中部)
「個人的には、リーグ戦が2回目というのもあるし、自分の中で気持ちをうまくコントロールできたりしたのであまり緊張せずにできた。しかし単純に射のミスえをしてしまい、精細さに欠けた部分もあった。30mは風が強かったが、ところどころで一瞬止むときがあった。いつもならその瞬間に射ることができていたが、今回は(矢を離すまでが)長引いてしまい、なかなかタイミング良く射ることができなかった。今日は全体的に射形が崩れていたのかな、と今振り返ってみると思う。(来週は)勝ちます!」
前田
「どんな個人試合や練習試合なんかよりも今までで1番緊張して、足が震えた。自分としては、風もなかったのに50mが良くなかった。ほんとに緊張してしまって、点を追いすぎた。30mで風が吹き始めたことによって、点を追うとかよりも自分の射形だとかタイミングだとかを意識し始めたら緊張がどこかへいった。だから風にはちょっと感謝ですね(笑) 日体大との力の差は正直歴然としているが、その分相手のどこに食らい付いていくかということを課題にして取り組んだ。もし相手が実力の拮抗している相手だったら、もっと緊張していたと思う。なのでのびのび射てたという部分では初戦の相手が日体大でよかった。(次へ向けて)すべてにおいて明治で一番いい点数を出すことを目標にしているが、次もそれを達成したい。チームが今回よりもっと高いレベルにいけるよう、士気を高めていきたい」
田代和也(文2=横浜隼人)
「最初の3エンドはとても緊張して、50mで射形が崩れてしまった。でもだんだんと盛り返せたので、そこは大きな収穫。まだ4戦あって、練習すれば今日みたいにメンバーに選ばれる機会もあると思うので遠慮なしに狙っていきたい。リーグ戦の雰囲気は本当に良かった。面白い。後ろからの応援も支えになった。あれがなかったら選手も体が固まってしまって思い通りに動けないと思うので本当に応援には感謝している。最近は個人のレベルが上がってきてるので、自分としても授業が始まっても練習にはしっかり参加したい。来週は1点を争う試合だと思う。1点の重みを頭に入れながら、1週間準備していきたい」
伊藤達也(情コミ2=県立船橋)
「前半は程よい緊張であまり気負わずにできた。また、自分でも驚いているが部内で1位、自分の試合新記録だったので、その点はよかったかなと思う。でも後半は風が吹き始めて、ペースが崩れてしまって点数が落ち込んでしまった。そこを直していきたい。応援ですごく盛り上げてくれて、雰囲気がとてもよかった。楽しかった。全試合に出場することを目標としているので、来週も選抜されるように練習を頑張っていきたい」
[女子]
深澤
「チームとしてすごくいい雰囲気だった。楽しんでいるうちに、高い点数が出た感じ。一番理想としていた形で勝てた。個人としては、最初から全力でいこうと決めていたので、その結果いい点数が出たので納得はしている。30mは高得点だったが、当たる神様がついているのかなと思って気楽に射った。今日の点数は今までの対外試合の中では一番いいです。来週の慶大戦は私が一番不安に思っている試合。来週は就職活動で忙しく、練習できない日がある。そこは不安だが、何とか練習して、仲間を信用して、やれるだけやっていきたい」
中村彩(商3=越ヶ谷)
「チームとしては目標の2480点に近い点数(2473点)が出て、いいスタートを切ることができた。チームの雰囲気も良かった。個人としては、前半の50mは調子に乗り切れなかった。30mは高得点を出すことができて挽回できたが、最初から点数を出すことができれば良かったと思う。今日は深澤先輩に全部引っ張ってもらった感じなので、自分ももう少し貢献したかったという気持ちがある。嬉しさ半分、悔しさ半分という感じ。今日から上り調子で最終戦までやっていきたいと思う。来週の慶大戦は圧勝したい。明大の強さを見せつけたい」
中澤彩(国際4=玉川学園)
「今日の試合はチームみんなが笑顔で明るく、明治らしい良い雰囲気で戦えたと思う。今日は50mは良かったが、30mは出だしが少し悪かったので、そこが課題だと思う。これからの練習で30mを克服していきたい。今の調子は良いが、少し力んでしまうところがあるのでリラックスして射っていきたい。来週の慶大戦はいつも通り明治らしい明るさを出して戦いたい。自分はみんなをリラックスさせつつ、30mも高得点を出していきたい」
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