(36th Period)関東大学選手権直前インタビュー  佐々木創、梶原聡人

 昨年急成長を遂げ今年度主務を務めるFW佐々木創(法3=釧路江南)と、攻守に存在感を見せるDF梶原聡人(政経3=北海道清水)。共に戦力として活躍が期待される2人に、昨シーズンの振り返ってもらい今大会への思いを語ってもらった。
(この取材は4月9日に行ったものです)

―佐々木―
――昨年を振り返って
佐々木:
4年生が上手だったので、4年生に頼り過ぎていました。今年から自分も上級生になって、いい意味でもっと引っ張れるようにならないといけないと思いました。しっかりと自分を持って、4年生に付いていきつつ、チームを引っ張っていけるようにしたいです。

――4年生が抜けた影響は
佐々木:
去年の試合は4年生のゴールが多かったので、抜けた穴は大きいです。練習をしてその穴を埋めなければならないし、穴を埋めてさらに上に行かなければならないと思います。

――新チームになり、変わったことは
佐々木:
去年は練習する人、しない人が分かれていました。今年は自分だけじゃなく、光さん(佐藤主将・文4=白樺学園)などが声を掛けて、チーム全体でいい雰囲気づくりをしています。去年は個人の力が強かったですが、今年はそれに比べると少ないです。去年よりチーム一丸となってやらないといけないと思います。

――今年の練習でやっていることは
佐々木:
ダッシュ系のメニューが多いです。去年の10倍はやっています。去年は3ピリで止まってしまうことがあったので、課題克服に取り組んでいます。

――北海道での合宿は
佐々木:
主に練習中心のメニューでしたが、U―18との練習試合を行いました。去年は個人の力で戦うことが多かったですが、今年はシステムを重視し、チームで決まりごとを作り、決めたことを確認しました。

――合宿の出来は
佐々木:
走れていなかったです。個人的には上出来と言うほどではなかったです。

――システムホッケーについて
佐々木:
相手チームはどこもシステムホッケーをやってきています。自分たちだけではありません。互いにシステム重視の場合、ある程度個人技がないと打開できません。もっと一人一人が意識を持って、勝つために個人技も磨いていかなければいけません。磨く意識をすることが大切だと思います。

――注目選手は
佐々木:
北島(幹久・文2=武修館)は伸びると思います。肩を脱臼してしまいましたが…。攻撃は滉太さん(上野・政経4=北海)、高橋佑輔(政経3=武修館)など、去年からのメンバーはいいと思います。大津(晃介・法2=日光明峰)、大椋(舞人・法2=白樺学園)も去年通りの活躍をしてほしいですね。

――チームの中でご自身の役割は
佐々木:
自分は主務という立場なので、4年生にも言うところは言わないといけないと思っています。しかし3年生として出過ぎてしまっても駄目です。1、2年生と4年生をつなげるような存在になりたいです。

――ホッケー面では
佐々木:
ホッケー面では、去年の秋のリーグの慶大戦で負けた時、自分のミスが負けにつながってしまいました。今年は悔いの残るプレーをしないで、勝ちにつながるプレーをしたいです。

――昨年のリーグ戦の慶大戦の経験は
佐々木:
悔いの残る経験です。2年生であの時期に出させてもらって、勝つ、勝つと言っていて、自分のパスミスからやられました。今年は勝ちにつながるプレーをしたいです。

――今大会の組み合わせをご覧になって
佐々木:
東洋が出ないので、例年よりはスムーズに行くのかなと思います。ただ、チームに緩さがあったら決勝や準決勝でつまずくと思います。戦力に余裕があるわけではないので、常に貪欲に勝ちにいかないと、(昨年のリーグ戦の)慶大戦のようになってしまうと思います。おごりなくやりたいです。

――今年の意気込みは
佐々木:
3年生になって去年とは違い、4年生の気持ちがわかるようになりました。今年こそ4年生に勝たせてあげたいという思いが強いです。特に本間さん(貴大・法4=釧路江南)は小学校からずっとお世話になっています。一緒にホッケーができる最後の年なので、人一倍勝ってほしいです。そして勝てるように少しでも貢献したいです。

――今大会への意気込みをお願いします
佐々木:
優勝しなければ明治ではないです。個人としてはFWなので、ゴールを多くとれるように頑張りたいです。ゴールを取れて結果も付いてくるというのが理想です。優勝できるように頑張りたいです。

――最後にファンに向けて一言をお願いします
佐々木:
例年にない明治が3ピリまで速いホッケーができると思います。最後まで圧巻できるようなプレーが見られると思うので、明治のゴールショーを期待してください。

――ありがとうございました。

◆佐々木創 ささきそう 法3 釧路江南高出 174㎝・65㎏

―梶原―
――インカレについて
梶原:
不完全燃焼に終わってしまい、満足のいく結果ではありませんでした。一人一人の実力は明治が一番だという気持ちが自信になりすぎ、自分たちの甘さへとつながってしまいました。4年生は頑張ってくれましたが、自分たちは4年生を優勝させてあげることができず悔しかったです。この負けは忘れないようにと思っています。

――昨シーズンを振り返って
梶原:
春優勝して「今年は強いな」と確信しました。しかし試合では4年生に頼ってしまうことが多かったです。同じミスを繰り返してしまい、立ち上がりの悪さは課題として残りました。自分は2年間本野さん(亮介氏・平25商卒)と組んでいましたが、本野さんはすごく上手で頼りすぎてしまいました。得点力のある小原さん(卓朗氏・平25商卒)や山田さん(亮太氏・平25商卒)にいいパスが出せず悔いが残りました。

――4年生が抜けた影響は
梶原:
ほとんどが主力として活躍されていたのでチームとしては大きな穴があいたことは確かです。しかしそれがみんなに刺激となり一生懸命やっています。光さん(佐藤主将・文4=白樺学園)もそれは意識していて、みんなでカバーしてやっていこうと決めました。

――本野さんの存在
梶原:
本野さんの存在は本当に大きかったです。学力も優秀で、おしゃれでとにかくクローゼットがすごかったです。練習では厳しかったですが普段はとても優しい方でした。自分が調子の悪い時に怒られるかと思ったら、「俺がいるからしっかり落ち着け」と励まし気合を入れられたことは今でも忘れられません。まだまだですが自分が本野さんの代わりになりたいです。憧れの方です。

――昨年と今年のチームの違いは
梶原:
昨年は個々の力で戦っていた部分が大きかったです。今年も個々も力は負けていませんが、今年はフォアチェックなどシステムや決まり事を意識して練習しています。セット間での話し合いも積極的にしています。

――チームの状況
梶原:
みんな気持ちが高ぶっていてはきがあると思います。自分も最上(義崇・文3=八戸商)や大澤(翔・政経3=苫小牧工)に刺激を受けていて、DFは切磋琢磨して練習できていると思います。

――各ポジションの状況を教えてください
梶原:
FWは上野さん(滉太・政経4=北海)、大津(晃介・法2=日光明峰)、大椋(舞人・法2=白樺学園)など足が速い選手がいい動きをして、速いプレーができています。DFは4年生が3人抜けて今は自分、最上、大澤、相木(健太・政経1=駒大苫小牧)が試合に出ていますが、練習試合では昨年より簡単に失点してしまっているのでまだまだ課題ですね。

――練習で意識されていることは
梶原:
守備はもちろん、もっと足を速く動かして1対1で負けないようにすることです。

――オフの日の過ごし方
梶原:
同期や友達と出掛けたり、自分は後輩が好きなので遊んであげているというか、自分が遊んでもらってるのかな(笑)。あとはゲームやアニメが好きです。みんなにはオタクと言われます。

――今シーズンへの意気込み
梶原:
4年生の頑張りが伝わってくるので一緒に優勝したいです。個人としてはプレーでもリーダーシップもまだまだ足りないので頑張ることと、今年ユニバーシアード代表に選ばれたいです。力強いDFになります。

――最後に応援してくださるファンに向けて一言お願いします
梶原:
昨年の4年生のファンの方が多かったかもしれませんが、今年も頑張る姿を見せたいと思いますので応援していただけると力になります。

――ありがとうございました。

◆梶原聡人 かじわらそうと 政経3 北海道清水高出 175cm・78kg

[毛利允信・長堀笙乃]