(35th Period)関東大学選手権直前インタビュー 佐藤光主将
佐藤: 敵が強かったのではなく、自分たちの100%の力を出せなかったです。試合中判定に文句を言わないなどのチームの決まり事を守れませんでした。結果3位決定戦で中大に敗れ、不完全燃焼に終わってしまいました。昨年はチームの決まり事が曖昧だったので今年はしっかり決まり事を決めて、チームの統一を図ろうと初めにみんなで決めました。
――昨シーズンを振り返って
佐藤:春優勝して今年の明治は強いと注目されるようになりました。しかし、実際には明治は断トツで強かったわけではありませんでした。明治はいい時と悪い時の差が大きく、波が激しかったです。それに比べて中大はチームのまとまりがあって強かったです。それがインカレの勝敗を分けた原因の一つだったのだと思います。
――昨年と今年のチームの違い
佐藤:昨年は全体として技術のある人、個人のスキルに頼ってしまっていた部分がありました。しかし、主力だった先輩方が抜けたことでその穴を補わなければならないと、チーム一人一人が意識しモチベーションを高く練習できています。全員で戦おうという意識が強く、昨年に比べてチームのまとまりはあると感じます。
――練習で意識して取り組んでいること
佐藤:合宿から全員で声出しと動き方などのシステムを徹底しました。いつものことですが、練習のための練習ではなく試合を想定しての練習に取り組むよう意識しています。課題として、今は球出しの速さや常に枠を意識してシュートを打つなど細かい部分に力を入れています。
――システムというのは
佐藤:昨年はセットによってシステムがばらばらでした。今はスタッフを通じてどこのゾーンでフォアチェックをかけるかなど細かいところから徹底して決めました。まだセットごとのメンバーは正式に決まっていませんが、どのセットに誰が入っても同じ形で戦えるようにしています。
――各ポジションの状況を教えてください
佐藤:FWは昨年同様レギュラー争いが厳しいです。DFは行動やプレー、全ての面で引っ張ってくれた本野さん(亮介氏・平25商卒)をはじめ先輩方が抜けてしまった穴が大きく、それをカバーしようと特に力が入っています。まだレギュラーが決定していませんが互いに高めあって練習できていると思います。
――キーマンとなる選手を挙げるなら
佐藤:FWはやはり2年の大津(晃介・法2=日光明峰)と大椋(舞人・法2=白樺学園)ですかね。まだ2年かもしれませんが、2人にはもっと得点力を持った選手になってもらいたいです。DFは最上(義崇・文3=八戸商)と大澤(翔・政経2=苫小牧工)の2人ですね。来年のことも考えると2人にはDFの核となってもらいたいです。
――主将になられてから意識されるようになったことはありますか
佐藤:今までは自分の中で精一杯で背中で引っ張っていたことが多かったのですが、主将である以上は今までのままでは駄目だと思いました。プレー面で手本となることはもちろんですが、もっとチームを盛り上げたり自分が声を出して引っ張っていかなければならないし、必要となれば口で言わなければなりません。自分はまだまだ引っ張りきれていないので頑張ります。
――同期の存在
佐藤:何かあったらまずは4年生、というチームにしたいですし、4年とはチームのことを皆で共有し自分たちはどんなことがあってもぶれないでいようと思っています。自分1人でチームをまとめることはできないので、4年生には助けられています。
――今年1年どんな年にしたいですか
佐藤:今年は改革の年だと思っています。結果が出ようと出まいとも、今年は今後のチームのためにもしっかり基礎をつくりたいです。
――理想の主将像
佐藤:当たり前ですがまずはしっかりチームを引っ張っていきます。いいチームになれるように働きかけたいです。全員が同じ方向に向かって進んでいけるよう自分がチームを導いていければと思います。
――今年のチームを一言で表すと
佐藤:全力、です。
――最後に応援してくださるファンに向けて一言お願いします
佐藤:3冠に向けて始動しました。まずは春取って秋へとつなげたいと思います。短期の強さだけではなく、長期戦でも戦える強さを持ったチームになります。1試合1試合、1プレー1プレーを常に全力で頑張りますので応援よろしくお願いします。
――ありがとうございました。
◆佐藤光 さとうひかる 文4 白樺学園高 168cm・70kg
[長堀笙乃]
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