順大相手にストレート負け 開幕2連勝飾れず/春季関東大学男子1部リーグ戦

2013.04.16
順大相手にストレート負け 開幕2連勝飾れず/春季関東大学男子1部リーグ戦
 惜しくも開幕2連勝とはならなかった。「相手のバレーにはまってしまい、思うように自分たちのバレーをやらせてもらえなかった」(新貴裕・営4=石川県工)。順大の圧倒的な高さを攻略できず、3セットを先取されストレート負け。悔しさの残る一戦となった。

 
 突破口を見いだすことができなかった。第1セット、立ち上がりから流れは順大にあった。「ブロックをされすぎた」(鎌田将人・法4=城山)とスパイクがなかなか決まらない。終始リードを奪われる中、後半粘りを見せたものの22―25とこのセットを落としてしまう。反撃を試みたい第2セットだったが途中、8―16と6連続ポイントで大きくリードを広げられ苦しい展開に。流れを引き寄せられないまま結局15―25と続けてセットを奪われた。後がなくなった明大。2段トスからのサイド攻撃が決まり第3セットはこの試合初めてリードする展開から始まる。このまま逃げ切りたいところだったが、この日は「ミスが多かった」(佐藤)と、勢いに乗れず逆に流れは再び順大へ。最後は18―24と怒涛(どとう)の10連続ポイントを浴び1セットも奪えず試合を終えた。
 
 開幕週を1勝1敗とまずまずのスタートを切った明大。しかし戦いはまだ始まったばかり。「コンディションを整え、最高のパフォーマンスができる準備をしたい」(佐藤拓真・政経4=山形南)。しっかり切り替え「ここから全勝」(鎌田)。今後の明大の戦いから目が離せない。

[長堀笙乃]

試合後のコメント
英大監督

「昨日勝ったことでどこか甘く見ていたところがあった。相手のブロックに阻まれなかなかリズムがつかめず、完全に受け身のバレーをしてしまった。昨日は昨日。受ける、守りのバレーではなく攻めのバレーをしなければならなかった。1セット目からサーブミスや単調なサーブが目立った。後半さえ良くなったものの前半は攻撃の余裕もなければ、コンビバレーも機能していなかった。大きなブロックに止められ相手の思うつぼというような試合だった。もう1回自分たちのバレーを立て直すことが必要。サーブからの攻めのしっかり意識を持って戦っていきたい」

大塚陸主将(政経4=日本航空)
「入りから昨日の勝ちの酔いがあった。切り替えができていなかった。サーブを攻めていこうと意識していたが、逆に相手に攻められてブロックで止められ守備も後手後手だった。両サイドを広く使っていこうということで飯塚(渉太・政経4=相馬)はいい動きをしていたが、裏のバックアタックが全然駄目だった。試合という感覚があまりなくピークに持っていけなかったのは自分の責任。ここまで来たら技というよりはメンタルの方が大切になってくると思う。来週はしっかり2勝したい」


「セッターとしてできるだけ相手のブロックを振ることを考えていたが逆に相手のバレーにはまってしまい、思うように自分たちのバレーをやらせてもらえなかった。来週の試合に向けてはこの一週間で相手の弱点を見極め、実戦でそこをうまく突くことができれば。また、ブロックポイント、サーブポイントで流れをつかめれば必ず勝てる」

飯塚
「ゲームの入り方、チームの雰囲気共に良くなかった。昨日勝ったことで油断していたことも負けた原因の一つ。高いブロックに最後まで対応することができなかった。自分の調子は良かったのでなんとかムードを打開するプレーをしたかったができなかったのが残念。今日のチームの反省をこの一週間でしっかりとして、終わってしまったことはしょうがないので気持ちを切り替えてやっていく」

鎌田
「超悔しい。スタートが遅くブロックをされすぎた。自分たちのペースでやることは変わらなかったが、今日は相手に対しての対策というより自分たちが駄目だった。昨日はコンビはもちろん、サイドと二段トスも良かったが、今日はブロックで止められたりリバウンドを取られることも多かった。4年生がもっとしっかりしないといけない。特に自分。今日の負けがカンフル剤になると思う。いつも通り気持ちのいいバレーをやるだけ。ここから全勝。自分が引っ張れるよう頑張る」

佐藤
「自分たちのやりたいバレーが思うようにできなかった。ミスが多く、チームの雰囲気も悪くなってしまい、相手に付け入るスキを与えてしまった。順大には高さでは敵わないので明治のスピードを生かしたコンビバレーで勝負しようとしたが、サーブカットも乱れて相手にそれをさせてもらえなかった。一週間は長いので練習してきたことを出し切るためにコンディションを整え、最高のパフォーマンスができる準備をしたい。来週の試合では自分の持ち味であるブロックとサーブでチームに貢献したい」

杉本匠 (政経3=聖隷クリストファー)
「スパイカー陣が切らなければいけないところで切ることができなかったのが敗因。前衛の攻撃だけでなくこれからはバックアタックの精度を上げていきたい。順大のブロックは思っていたよりも高く、つかまることが多かった。ただ、まだ2試合。これからが大事なので切り替えて来週は2つ勝つ」

瀧野頼太(政経2=創造学園)
「自分たちの悪い面が出てしまった。相手にスパイク1本で決めることはできないから自分たちは粘り強く泥臭く戦っていこうと決めていた。(自分は)もっとチームががたがたしている時にチームをつくっていけないと駄目。試合を通じてチームを成長させること、いい部分を伸ばしていくことが必要。試合中も気が緩む時があるのでそういうのはなくす。来週も相手は強いので自分たちはチャレンジャーの気持ちを忘れずに戦っていきたい。ここからという気持ちで今日の負けをプラスに捉えたい」