
桐蔭横浜大に勝利 課題も見つかる/関東大学1部リーグ戦
先手を取っていった。序盤から高い位置でボールを奪い、果敢に相手ゴールに攻めていった明大。途中、矢田旭(法4=名古屋グランパスユース)のCKに矢島倫太郎(政経3=浦和レッズユース)がヘディングで相手ゴールを脅かすものの、キーパーの好セーブに阻まれる。何度も相手ゴールを陥れようとするも、なかなか得点までたどり着けない。しかし前半21分、和泉竜司(政経2=市立船橋)がドリブルで相手ディフェンスを振り切り、そのまま自らの足で先制点を奪取。その後すぐの前半38分にも矢島の右からのクロスに西澤厚志(政経4=前橋育英)が頭で合わせてゴール。短時間で2点を奪いチームに勢いが付いたと思った明大だが、その後すぐにディフェンスの乱れが目立ち始め、前半終了間際にまさかの失点。2-1と追いつかれたもののリードを守って前半を終えた。
苦戦だった。後半早々、矢田のCKに野間涼太(商4=青森山田)がゴール前の密集の中でもしっかりと頭で合わせ追加点をチームに献上。2点のリードを守りたかった明大だが、シュート射程圏内でファールを取られFKのチャンスを相手に与えてしまう。このピンチを切り抜けたかった明大だが、運悪く味方の壁に当たってシュートの軌道が変わり失点。またしてもリードを狭められ、その後からチームの調子が狂い始めた。最後まで危ない場面が続いたものの何とか粘りを見せ、試合終了のホイッスルを迎えた。
2節目で貴重な白星を収めた明大。しかし小川大貴主将(営4=ジュビロ磐田ユース)は「ゲームとして締まりがなかった」と今試合を振り返る。今節の課題を解消し、残り7節の試合をしっかりと戦っていく。
[沼田亮]
試合後のコメント
神川監督
「サッカーになっていない。基本もできていなかった。守備のマークや、サッカーへの姿勢が甘かったのが要因。成績がたまたまいいだけでこのままじゃダメ。今年は1年生の実力が高い。小出悠太(政経1=市立船橋)の活躍がチームの中でも良かった。これからは戦える人を選んで戦う。明大のサッカーを体現できる選手を起用していきたいと思う。前期は残り7節しかないので1試合1試合を全力で戦い、お客さんを喜ばせるような試合をしたい」
小川
「3-2で勝てたことは良かったが、内容がまだまだだった。ゲームとして締まりがなかった。運動量の多さということをコンセプトとしているが、それも実行できなかった。イージーなミスも目立った。それらのミスを減らしていくことが大事だと思う。1年生の活躍はよかった。強いて言うなら、もっと自信をもってプレーしてもいいのではないかと思う。自分からチームをコントロールするつもりでいいと思う」
西澤
「点を取れたことが良かった。前半からリズムを作っていけたと思う。得点シーンでは矢島がドリブルをずらしてきたので、来るなと思ったので思い切っていけた。昨年からの成長はあまりない。自分のプレーをチームのためにするだけ。しかし、気迫、気持ちの面でまだ足りなかったと思う。立ち上がりから全体的にフワフワした気持ちでいた。その傾向はチームの不安にもなっていたので、逃げない気持ちで臨み、リズムを作っていきたい。どんな困難に陥っても打開していく強い気持ちで次節もチャレンジしたい」
野間
「今日の試合は蹴るシーンが多かったが結果的に勝てて良かった。(得点の場面は)最初外れたかと思ったけど入っていたのでうれしかった。(長い間試合に出れなくて)いろいろ考えた時期もあった。そんな中で今日久々に試合に出て得点できて次につながるプレーができた。2失点してしまい守備は課題。0点で抑えられるはずなので、後ろが前がではなくチーム全体の課題として改善していく。個人的な課題としてはもっとシュートを貪欲にするべきだった。今年の個人的な目標は試合に出たら結果を残すこと。出場して得点し、勝ちたい」
和泉
「前半2点取れたのは良かったが、守備の面でも攻撃の面でも自分たちに対する甘さが出ていたと思う。後半は球際であったり、切り替えや運動量をチームでもっとやろうと意識した。ゴールの場面は良かったが、ボールを失うことも多かったのが悪いところだった。内容は良くなかったが、勝てたことは次につながると思う。来週からまたチーム全員でしっかりトレーニングしてやっていきたい」
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