大量得点で昭和大を撃破 今年度開幕戦を白星で飾る/関東大学選手権

 格の違いを見せつけた。3連覇を目指す今大会は昨年同様、初戦で昭和大と顔を合わせた。開始2分もたたずにDF梶原聡人(政経2=北海道清水)のゴールで先制すると、第1ピリオドだけで10得点奪った。その後も勢いは止まらず、得点を重ね20点以上の差を付けての快勝。5連覇を達成した1990~1995シーズン以来の3連覇に向けて、好スタートを切った。

 序盤から圧倒した。第1ピリオド開始早々48秒、相手FWのペナルティでパワープレーとすると、敵陣ゴール前でパスを回し、得点の機会を伺った。すると1分44秒、FW上野峻輔(政経1=北海)がゴール裏から折り返したパックを梶原が豪快に叩き込み、先制に成功。これで「流れをつかめた」(DF佐藤光主将・文4=白樺学園)と続け様に得点を重ね、試合終了まで主導権を渡さなかった。第2ピリオドにカウンターから中央突破を許し、伊藤(昭和大)にゴールを許すも、その後は素早いチェックでその機会すら与えず。シュート数でも69本対7本と圧倒し、王者の貫禄を見せた。

 期待の新入生も台頭の予感を見せた。2分35秒にFW川村一希(商1=北海道清水)、5分26秒にはFW上野峻の大学初ゴールが生まれた。川村は1ゴール1アシスト、上野峻は1ゴール4アシストの大活躍で勝利に貢献。牛来拓都氏(平25営卒・現日光アイスバックス)を筆頭に黄金世代と呼ばれた選手たちが去った今季。個の力の面において、戦力低下は否めない。それでも、昨年もFW大津晃介(法2=日光明峰)、FW大椋舞人(法2=白樺学園)といった新戦力がチームの歯車として活躍した。「いい意味で1年生らしさが無い」(FW上野滉太・政経4=北海)と既にチームの主力として活躍する若武者たちには首脳陣からの期

 快勝にも安心する様子は無い。勝ちはしたが、トラップミスやシュートミスも目立った。「やりたいことがうまくできたわけではない」(上野滉)とまだまだ改善の余地はあるようだ。次は21日の慶大戦。実力では勝るも、昨年のリーグ戦では思わぬ不覚を取った相手だ。残された時間は少ないが「やるべきことや考えを共有していきたい」(上野滉)。全員ホッケーで頂点を奪いに行く。

[髙村洋輔]

試合後のコメント
2ゴール1アシストの佐藤光

「公式戦初戦でしたが早い段階で点を取れたのでいい流れをつかめたと思います。緊張もなく、ゴールへの意識が高かったのでこういう結果につながったと思います。今日以降にもつなげていくことが大切です。収穫は得点力が高かったことです。決めるところを決めることができていたと思います。またチームの決まりごと、システムやフォーメーションをみんなが理解して動けたことも良かったです。課題は2ピリ以降でも集中力を切らさずに戦うことです。試合を通して戦い切らないと完璧とは言えません。特に活躍した選手を挙げるなら上野の弟ですね。でもみんな活躍したので絞るのは難しいですね。来週からが本番だと思うので月曜からしっかり練習して、自分たちのホッケーができれば結果はついてくると思うので、それができるように頑張ります」

2ゴール4アシストの上野
「勝ちはしたけど、チームとしてやりたいことがうまくできなかったです。力が無い中で、やるべきことはたくさんあるし、まだまだ改善の余地はあると思います。相手が相手だけど、試合前にはフォアチェックややるべきことを共有していきました。(1年生は初めての公式戦で)固い部分もあったと思います。それでも川村などは得点を決めたし、あのような形で勢いづけてくれて心強いです。(2ゴール4アシストだが)こういった展開の中で点を取るのは得意じゃないんだけど、上に行くためにも取っていかないといけません。(次戦は)授業とかもあってチームで集まれる時間は少ないけど、やるべきことは変わりません。考えを全体で共有しなければいけないです。これから厳しい戦いになるけど、チームとしてステップアップしなければならないです。4年生が引っ張っていけたらと思います」

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◆4・21 慶大戦:14:30~
≫会場アクセス
・DyDoドリンコアイスアリーナ
――西武新宿線「東伏見駅」駅前